余市
Yoichi
石狩湾に面する北緯43度の冷涼産地
余市は北海道後志地方に位置する日本を代表するワイン産地で、積丹半島の付け根、石狩湾に面した北西海岸にある。北緯43度と、ブルゴーニュやシャンパーニュとほぼ同緯度に位置し、対馬暖流の影響で道内随一の温暖な気候を持つ。夏は20〜23℃の冷涼な気候で、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの酸を保ちながら複雑味をゆっくりと育む。冬の降雪が根の保護に寄与し、夏の少雨が病害を抑制する。土壌は安山岩を母岩とする火山性粘土に風化した砂礫が混じり、水はけが良くミネラルが豊富。2018年にGI北海道認定を取得。主要品種はピノ・ノワール(近年急増)、ケルナー、ツヴァイゲルト、シャルドネ、ミュラー・トゥルガウ。主な生産者はドメーヌ・タカヒコ(ナナツモリ ピノ・ノワールが2020年にデンマークのNOMAのワインリストに初掲載、2023年G7広島サミットでも提供)、ミソノヴィンヤード、木村農園(余市ピノ・ノワールのパイオニア)、キャメルファームワイナリー、グランポレール、ドメーヌ・ブレスなど。ワイン用ブドウ栽培から約40年で、余市は日本で最も世界から注目されるワイン産地となった。
こんな方に: エレガントなピノ・ノワールを求めるワイン愛好家、冷涼産地の白ワイン(ケルナー・シャルドネ)ファン、日本産高品質ワインを探求したい方
アペラシオン
生産者
Domaine Atsushi Suzuki
ドメーヌ・アツシスズキ
ドメーヌ・アツシスズキは北海道余市町登地区に拠点を置く家族経営の小さなワイナリー。ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏のもとで研修を積んだ後、2015年に鈴木淳之・友恵夫妻が設立した。5.6ヘクタールの自社畑を有機栽培に転換し、昭和初期に建てられた札幌軟石の石蔵倉庫を醸造所として活用。化学農薬不使用・天然酵母発酵・亜硫酸塩は瓶詰時のみ極少量という厳格な自然派哲学のもと、余市の冷涼なテロワールを素直に表現したワインを少量生産している。赤ワインの醸造は主に妻の友恵さんが担当。
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atsushi-suzuki.jpDomaine Mont
ドメーヌ・モン
山中敦生が2016年春に設立。茨城県出身でスノーボードのインストラクターとして北海道に移住し、リゾートホテルのレストランでワインに出会いソムリエ資格を取得。その後ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏に2年間師事し、余市町登町に自身のワイナリーを興した。自社農園の1.5ヘクタールには5,000本のピノ・グリのみを栽培し、農薬・化学肥料不使用のJAS有機認定。近隣4農家から購入するピノ・ノワール、ケルナー、メルロー、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、リースリングもすべて余市産。「雨の多い日本だからこそ、繊細さで勝負」——野生酵母・全房発酵・無添加・無濾過で、土瓶蒸しのような奥行きのある旨みを表現する。余市の積算温度はブルゴーニュ北部・アルザスに匹敵し、繊細なテロワール表現に理想的。東京のナチュラルワインバーで圧倒的支持を集め、ニューヨーク・ロンドン・パリへも輸出される余市を代表するドメーヌ。
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domainemont.com/Domaine Takahiko
ドメーヌ・タカヒコ
2010年、余市町登地区の丘に曽我貴彦が設立。長野・小布施ワイナリーの次男として育ち、フランス・ジュラのピエール・オヴェルノワのプルサールに衝撃を受け、「ワインに旨味を宿らせる」という哲学のもと余市に移住・開墾。6.7ヘクタールの火山性土壌を有機農法で管理し、全房発酵・自然酵母・無添加でピノ・ノワールを中心に醸造する。世界最高レストランに4度選ばれたノーマ(コペンハーゲン)がワインリストに採用し、ジャパン・ワイナリー・アワード5ツ星を4年連続受賞。入手困難なカルトワインとして国内外から注目を集める。
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www.takahiko.co.jp/Domaine Yui
ドメーヌ・ユイ
ドメーヌ・ユイは北海道余市の小規模家族ワイナリー。元建築士の杉山哲哉と元教師の杉山彩が「世界に通じるワインを造りたい」という夢を抱いて2017年に東京から余市へ移住し、2020年にワイナリーを完成させた。農薬・化学肥料・除草剤不使用、天然酵母発酵を実践。ビニフェラ品種(ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ)のスティルワインを造るファームAと、樹齢30年超のラブルスカ古樹(デラウェア、ポートランド、キャンベル・アーリー、ナイアガラ)からペティアンワインを造るファームTという、全く異なる2つの圃場が特徴。ガチガチのイデオロギーではなく「品質重視の実用的醸造」を貫く。
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domaineyui.jp/Field of Dreams Winery
フィールドオブドリームスワイナリー
フィールドオブドリームスワイナリーは、2021年に余市町登地区で20年の歴史を持つ農園をM&Aで継承して設立されました。約6ヘクタールのなだらかな傾斜地に、ピノノワール・ツヴァイゲルト・シャルドネ・ケルナー・ソーヴィニヨンブラン・ミュラートゥルガウを栽培。化学除草剤は一切使わず天然肥料のみで土壌の生命力を育みます。ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏をアドバイザーに迎え、天然酵母発酵・亜硫酸最少添加という最小限の介入で「土壌の生命力をそのままボトルに封じ込める」ことを追求。2027年には畑を一望するワイナリーホテル&レストラン「LOOP」のオープンを計画しています。
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winery.yoichidreams.com/Fujisawa Farm
藤澤農園
藤澤農園は北海道余市に位置するぶどう農家で、ケルナー品種の栽培で知られる。長年にわたり10Rワイナリーと提携し、「上幌ワインとなかまたち(KWtN)」ラベルにぶどうを提供している。遅摘みキュヴェ「待てば甘露」の原料農家としても有名。日本海沿岸の冷涼な気候と大きな昼夜温度差が、豊かな香りと自然な高酸度を持つケルナーを育む。
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Hirakawa Winery
平川ワイナリー
2015年設立。醸造家の平川敦雄は東京農工大学卒業後、フランスのグランゼコール「アグロモンペリエ」でブドウ栽培・醸造学を修め、シャトー・マルゴー、ドメーヌ・ルフレーヴ、ドメーヌ・デュジャック、シャトー・シュヴァル・ブランなど名門ドメーヌで12年修業。ソムリエ・農業エンジニア・醸造家の3国家資格を保持する日本を代表するワインメーカーの一人。余市・沢地区の自社畑21ヘクタール(うち13.5ha植栽)から年間約5万本を生産する。「畑の先に醸造があり、醸造の先にレストランがある」という哲学のもと、品種名あえてラベルに記載せず余市のテロワールを前面に表現する。
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hirakawawinery.jp/Jiki no Hatake
じきの畑
じきの畑は、北海道余市に2017年4月に設立された小規模有機ワイン農家。創業者は2015年に家族とともに余市に移住し、2年間の農業研修を経て登り地区の丘の上でヴィニフェラ品種の栽培を始めました。「じき」という名前は「季」「直」「喰」の三つの意味を持ち、自然との共生という哲学を体現しています。全圃場が有機JAS認証取得済み。野生酵母発酵、ゼロまたは最小限の亜硫酸添加、無ろ過ボトリングが全ワインの基本。2024年ヴィンテージからは100%自社畑のブドウを使用。羊を飼い堆肥を循環させる農業も実践。醸造は岩見沢の10Rワイナリーと連携し、毎年10〜11月に2ヶ月間の集中修行を重ねています。
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www.jiki.wine/Kimura Farm
木村農園
木村農園は北海道余市町登地区にある先駆的なブドウ農家。木村幸司氏が営む8.5ヘクタールの畑は、1984年のケルナー、1985年のピノ・ノワール植栽を皮切りに、北海道で最も早くにピノ・ノワールの本格栽培を始めた農園として知られる。おそらく北海道・日本でも最古参に属するピノ・ノワール畑であり、5ヘクタールがピノ・ノワールに充てられている。残りはケルナー、シャルドネ、ピノ・グリ、ピノ・ムニエ。日本海を望む緩やかな丘陵地に位置し、水はけのよい砂質粘土壌が特徴。木村農園のピノ・ノワールは10Rワイナリーのブルース・ガットラブ氏によってKWtN(上幌ワインとなかまたち)ラベルのもと醸造されており、高い評価を受けている。
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LOW BROW CRAFT
ローブロウクラフト
ローブロウクラフトは、赤城学が2022年10月に北海道余市に設立した農家主導の自然派ワイナリーです。ワイナリー名は、1960年代のアメリカで生まれたストリートアート運動「ロウブロウ・アート」に由来します。エリートではなく、誰もが気軽に楽しめる芸術の民主化という精神を、ワイン造りに体現しています。2014年に北海道へ移住し、ドメーヌタカヒコの曽我貴彦のもとで3年間修業した赤城は、有機栽培と自然派醸造の技術を習得。かつてリンゴを自然の雪で冷やして保存していた歴史ある石蔵を改装した醸造所で、農薬不使用の有機栽培、野生酵母発酵、亜硫酸の最小限使用を実践しています。ワインは意図的に「Lo-Fi」——余計なものを一切加えず、畑と農家の想いをそのまま映し出す、気取らない人々のためのワインです。
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lowbrowcraft.jp/Lan Seqqua
ランセッカ
ランセッカは、北海道余市町登町の小谷地地区に位置するマイクロドメーヌ。山川惇太郎とりゅうこはるが2018年にブドウ栽培を開始し、2020年に醸造免許を取得、2023年春に初の自社畑ワイン(KOYACHIとpon nitay)をリリース。「Lan」は楽しい音の擬態語(ランランラン♪)、「Seqqua」は日本語の「雪華」をもじった造語で、名前全体は「楽しい雪」を意味する。余市の年間2メートルに達する降雪がブドウ樹を厳寒から守るという事実をポジティブに捉えた哲学を体現している。山川はドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦氏のもとで2年間修業後に独立。白ワインを担当するりゅうこはるは北海道大学農学院修了後、2012年から余市で農業を続けてきた。「果物が本来持っているエネルギーをねじ曲げることなく、良さを引き出す手伝いに注力」というミニマル介入を信条とし、全房発酵を積極的に採用。亜硫酸は瓶詰め時のみ添加、天然酵母を使用。年間生産量は約13,000〜15,000本で、北海道の取扱酒販店のみを通じて販売される。
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lanseqqua.jp/Misono Vineyard
ミソノ・ヴィンヤード
ミソノ・ヴィンヤードは、東京・青山でブルゴーニュ・シャンパーニュ専門のワインバーを経営していた松村宗雄氏が、2019年に北海道余市町美園町の東向き丘陵地(約6ha)に開設したワイナリーです。石狩湾・余市川・余市の街並みを一望する立地で、2021年に余市町で15番目のワイン醸造免許を取得しました。ピノ・ノワール、シャルドネ、アルバリーニョを主体に、前農園主から引き継いだ樹齢30〜50年のデラウエア・ナイアガラの古木も所有。有機肥料・無化学農薬・不耕起草生栽培でブドウを育て、無補糖・無補酸・無発酵補助剤・天然酵母・無濾過でワインを仕込む、純粋なテロワール表現を追求しています。近隣の10Rワイナリーと合同試飲会も共催しています。
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www.misono-vineyard.comMongaku Valley Winery
モンガク谷ワイナリー
東京から家族で余市町に移住した木原茂明氏が2012年に入植。100年以上の歴史を持つ札幌軟石を活かした半地下醸造蔵で、2018年より自社醸造を開始した。複数品種を同一畑で混植・混醸する「フィールド・ブレンド」に特化し、日本の出汁文化からヒントを得た設計哲学でワインを造る。主体品種が骨格を担い、副品種が奥行きを加え、アクセント品種が全体をまとめる。野生酵母発酵・無清澄・無フィルターで仕上げ、ポンプを使わないグラビティフロー方式で繊細に取り扱う。周辺の海岸から集めた牡蠣殻を土壌改良に使い、搾汁後のブドウを豚の飼料にする循環型農業も実践している。
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mongakuwinery.com/NIKI Hills Winery
NIKIヒルズ・ワイナリー
「強い信念ひとつで地域を変える」という思いから、2014年に石川和典氏が北海道仁木町の朝日台に設立したエステートワイナリー。醸造家の太田麻美氏(ニュージーランド・ピリヒヒルズおよびシャンパーニュ・ジャック・セロスにて修行)が指揮し、6.8haの自社農園から繊細でエレガントなワインを生産。YUHZOMEはデキャンター世界ワインアワードで日本産赤ワイン初の金賞を受賞。シャルドネ2023は2025年デキャンター金賞(96点)を獲得。33haの複合施設にはレストラン・ホテルも備え、北海道ワインツーリズムの中核を担う。
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nikihills.co.jp/Nitori Winery
ニトリワイナリー
ニトリワイナリーは、154年の歴史を持つ果樹園を前身とする余市の若き造り手。2019年にニトリホールディングス会長・似鳥昭雄氏が個人投資で山本観光果樹園の経営を引き継ぎ、地域の宝を守った。2022年より海を望む畑にピノ・ノワールとシャルドネを植栽し、2024年に委託醸造で初ヴィンテージをリリース。長野でワイン醸造を学んだ主任・山田彩織が「ぶどう本来の果実味と酸味を活かした」基本に忠実な醸造を実践する。2025年4月に自社醸造所が竣工し、本格的な自醸がスタート。2.4haの畑でピノ・ノワールとシャルドネを中心に、今後はゲヴェルツトラミネール・リースリング・ピノ・グリ・スパークリングへの展開も計画中。
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www.instagram.com/nitoriwinery/Rita Farm & Winery
リタファーム&ワイナリー
2013年、余市町出身の菅原由利子が夫とともに設立した余市で3番目のワイナリー。輸入ワインのインポーターだった菅原が、フランスのナチュラルシャルドネスパークリングを飲んで「化粧水のように肌に浸透する」感動を体験し、自らナチュラルワインを造ることを決意。かつてのリンゴ畑を転換した自社畑「風のヴィンヤード」は余市の登地区に位置し、南西向き斜面・標高40m・火山灰シルト土壌、海からの潮風が病気を自然に防ぐ好適地。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、メルローを無農薬栽培。野生酵母発酵・グラヴィティフロー瓶詰・粗ろ過のみで醸造。年間生産量は約35,000本。2024年からはグラッパやブランデーなどスピリッツも展開。
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www.rita-farm.jp/Tap-Kop
タップコップ
タップコップは北海道余市に拠点を置くブティックワイナリー。ワイナリー名は自社畑の地名に由来し、冷涼な海洋性テロワールを映し出すナチュラルワインを生産しています。ピノ・ノワール、レンベルガーをはじめとする冷涼気候品種を野生酵母発酵・亜硫酸最小限で醸造し、土地の個性をグラスにそのまま届けます。
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tap-kop.jpWinery Yume no Mori
ワイナリー夢の森
北海道余市町の夢の森幼稚園理事長・大下聡氏が2016年10月に設立。子どもたちの心と夢を農業で育てたいという想いから生まれたワイナリー。余市産100%の自園ブドウを使い、酸化防止剤を最小限に抑えた自然発酵ワインを醸造。ステンレスタンクによる厳格な衛生管理で、北海道のテロワールを純粋に表現している。
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winery-yumenomori.com/Yamadadoh
山田堂
元保育士の山田雄一郎が2021年に北海道余市町登町に設立したナチュラルワイナリー。スペインのワインスクールで2年間醸造を学び、山梨での研修を経て、余市のドメーヌタカヒコで曽我貴彦氏に2年間師事して独立。「毎日飲める美味しいテーブルワインを作る」をコンセプトに、自家農園2.3haで育てたブドウを天然酵母・全房発酵・古樽熟成で醸造。余市の火山性土壌と冷涼な海洋性気候をありのまま瓶に閉じ込めることを目指している。
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yamadado.jpYoichi Winery (Tanaka Farm)
余市ワイナリー(田中農園)
北海道余市で田中家が代々営む自家農園型ワイナリー。日本海からの潮風と火山性土壌が交わる余市の地で、ピノ・ノワールをはじめとするブドウを手塩にかけて育てる。余市のワイン革命を支えてきた先駆け的農家のひとつとして、テロワールをそのまま表現するミニマルな醸造哲学を持つ。少量生産による手造りワインは、北海道のピノ・ノワールのポテンシャルを余すところなく示す。
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Yoka Winery
ヨカワイナリー
2023年、北海道余市町登地区に誕生したヨカワイナリーは、喜久雅史氏が家族とともに一から切り開いた家族経営のドメーヌ。福岡出身で銀行員18年を務めた喜久氏は41歳で余市に移住し、木村農園で栽培を、10Rワイナリーのブルース・ガットラヴ氏のもとで4シーズン醸造を学んだ。30年以上放棄されていた登モンガク地区の丘陵農地を4年かけて巨石・岩盤と戦いながら開墾し、ピノノワール(1ha)・シャルドネ(0.5ha)・ケルナー(0.5ha)を植えた。屋号「余香(よか)」は余韻として残る香りを意味し、「心を少し動かし、また飲みたいと思ってもらえるワイン」を目指している。
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www.yoka-winery.compur.
ピュール
pur.(ピュール)は北海道余市郡仁木町の高台、標高130〜150mに位置する小規模ワイナリー。2021年に丹山東吉氏が引き継いだ3haの自社畑にシャルドネ(45%)・ピノ・ノワール(35%)を含む8品種を栽培し、仁木町内最高地点に畑を持つ。2023年、ドメーヌ・タカヒコで研鑽を積んだ醸造家が在籍する山田堂での委託醸造により初ヴィンテージをリリース。名前はフランス語の「純粋」に由来し、「採れたぶどうをそのまま絞って、何も足さない」という農業的醸造哲学を体現する。生産量は極めて少なく、地元や余市町ふるさと納税チャネルで入手できる希少な存在。
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www.instagram.com/pur.hokkaido.niki.yoichi/
ペアリング
余市のピノ・ノワールは、余市前浜産ヘラガニのパスタ、サーモンのソテー、ホタテのバター焼き、鴨料理との相性が抜群。冷涼な海風を浴びて育ったブドウは、同じ海に育まれた地元の海の幸と驚くほど調和する。ケルナーやシャルドネはホタテの刺身・牡蠣・雲丹ご飯・天ぷらとの相性が良い。キャメルファームのスパークリングワインは余市ムール貝・牡蠣・ニシンのテリーヌと好相性。甘口ケルナーはアップルパイや余市産フルーツのデザートに合う。ツヴァイゲルトは北海道ラムチョップや豚の炭火焼きとよく合う。
よくある質問
- 余市は北緯何度に位置し、どんな気候ですか?
- 余市は北緯43度に位置し、ブルゴーニュやシャンパーニュとほぼ同緯度です。対馬暖流の影響で北海道の中では比較的温暖ですが、昼夜の寒暖差が大きく冷涼な夏が続きます。この長い成熟期間がブドウの酸を保ちながら複雑味を育てます。
- 余市で主に栽培されているブドウ品種は何ですか?
- ピノ・ノワールが最も注目されており、栽培面積が急増しています。ケルナー、ツヴァイゲルト、ミュラー・トゥルガウといった耐寒性のあるドイツ系品種が産地の基盤を担ってきました。シャルドネも近年存在感を高めています。火山性土壌がミネラル感と繊細な風味をワインに与えます。
- 余市で最も有名なワイナリーはどこですか?
- ドメーヌ・タカヒコが余市を世界に知らしめた代表的な生産者です。曽我貴彦氏が2010年に余市町登地区に設立し、自然農法で造るナナツモリ ピノ・ノワールは2020年にデンマーク「ノーマ」のワインリストに日本初掲載。2023年G7広島サミットでも提供され、世界的な評価を得ています。
- 余市ワインはGI(地理的表示)産地ですか?
- はい。余市は2018年に国税庁が正式認定したGI北海道の産地区分に含まれます。GI北海道のワインは北海道産ブドウ100%で製造することが義務付けられており、産地の品質と真正性を保証しています。
- 余市ワインにはどんな料理が合いますか?
- 余市は港町で、地元の海の幸とワインは最高のペアリングです。ピノ・ノワールはサーモンのソテー・ホタテのバター焼き・ヘラガニのパスタと絶妙に合います。ケルナーやシャルドネは牡蠣・雲丹・天ぷらと相性抜群です。スパークリングワインは余市ムール貝や余市牡蠣に合わせると最高です。同じ冷涼な海の気候が育んだブドウと海産物は、自然と調和します。