日本
Japan
甲州など日本固有品種が織りなす、繊細で調和のとれたワイン。
甲州種の白ワインとマスカット・ベーリーAの赤ワインが国際舞台で注目される。山梨・長野を中心に品質革命が進行中で、固有品種と欧州品種を活かした日本らしいワイン造りが広がる。
こんな方に: 繊細な味わいを好む方や、和食とのペアリングを探求したいワイン愛好家に最適です。
サブ地域
Aichi
愛知
愛知県は伊勢湾に面した温暖な太平洋側の気候を持つ、日本ワインの新興産地。高温多湿という従来のワイン産地のイメージを覆す挑戦が続いており、豊田市・常滑市・小牧市を中心にワイナリーが点在する。2006年にイタリア(シチリア・トスカーナ)で醸造を修業した須崎大介・あずさ夫妻が豊田市で設立したアズッカ・エ・アズッコは、年間約8,500本という希少な生産量で春と秋の2回の予約販売で即完売する「超入手困難」ワイナリーとして知名度が高い。ランブルスコ・バルベーラ・トレッビアーノなどイタリア品種を軸に、ピノ・ノワール・シャルドネ・ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種も栽培。常滑ワイナリー・ネイバーフッドは常滑焼の産地として知られる鉄分豊富なミネラル質の土壌でシャルドネ・ピノ・ノワールなどを育て、酸が高くフレッシュなワインを醸す。名古屋初のアーバンワイナリー「WINAR」も2025年に誕生するなど、産地として進化が続いている。日本ワイナリーアワードではアズッカ・エ・アズッコが4つ星を受賞。
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Chiba
千葉
千葉県は東京の東に位置し、房総半島と下総半島に広がる新興ワイン産地です。太平洋と東京湾に囲まれた温暖な気候と、長い日照時間・比較的少ない降水量が特徴です。香取郡多古町を中心に50年以上のぶどう栽培の歴史があり、山ぶどう系品種が土地に根付いてきました。2020年、千葉県で90年ぶりとなるワイナリー「船越ワイナリー」が多古町に誕生し、この非伝統的な産地からでも個性豊かなワインが生まれることを示しています。
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Fukui
福井県
中部地方に位置する福井県は、近年、日本ワインの産地として注目を集めている地域です。古くから日本酒造りが盛んな土地柄ですが、現在は高品質なぶどう栽培とワイン醸造に取り組む小規模ワイナリーが増加しています。四季がはっきりしており、冬の積雪が多いという気候的特徴が、この土地ならではのテロワールを形成しています。シャルドネやメルローといった国際品種に加え、日本固有の品種を用いたワイン造りも行われており、土壌由来のミネラル感や繊細な味わいを表現することに注力しています。持続可能な農業と職人技を重視した、発展途上のワイン産地です。
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Hokkaido
北海道
日本最北端の主要島、北海道は日本で最も注目度の高いワイン産地として台頭している。冷涼な大陸性気候、夏の長い日照時間、多様な火山性・粘土質土壌がブルゴーニュ品種(ピノ・ノワール、シャルドネ)の栽培に理想的な条件を提供する。主要ワイン産地には余市(冷涼なピノ・ノワール・シャルドネ)、池田、そして道南の函館地区が含まれ、函館はドメーヌ・ド・モンティーユによる国際投資の舞台となっている。
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Hokuto
北杜市
北杜市は山梨県北西部、八ヶ岳南麓に位置し、標高750〜1,000メートルという日本でも屈指の高地にブドウ畑が広がる産地。水はけの良い花崗岩質土壌と、日本一とも言われる長い年間日照時間、朝晩の大きな寒暖差が、メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワールなどに豊かな酸と凝縮感を与える。日本で最初にワイン特区(構造改革特区)に認定されたエリアの一つで、小規模な醸造免許の取得が容易になったことも追い風となり、南側の甲府盆地・勝沼地区よりも冷涼な環境を求める小規模・テロワール重視・自然派の造り手が近年続々と誕生している。
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Ishikawa
石川
石川県・能登半島は、日本でも個性的なワイン産地のひとつ。県内に3つのワイナリー(能登ワイン・ハイディワイナリー・金沢ワイナリー)を擁し、それぞれが石川の多彩なテロワールを表現している。日本海側最大の能登ワイン(穴水町)は、穴水湾産カキの貝殻を混ぜ込んだミネラル豊富な赤土で約2万本超のブドウを育てる。海洋性気候がもたらす日照と海風、珪藻土・赤土・砂丘地など多様な土壌が、爽やかな酸味と豊かなミネラルを持つワインを生む。主要品種はヤマソーヴィニヨン(ヤマブドウ×カベルネ・ソーヴィニョンの希少な日本固有交配種)、シャルドネ、メルロー、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョン、ソーヴィニョン・ブラン、アルバリーニョなど。能登の里山・里海は世界農業遺産(GIAHS)にも認定されている。2024年1月の能登半島地震(M7.6)で甚大な被害を受けたが、ブドウ畑は大部分が無事で各ワイナリーは復興を続けている。
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Katsunuma
勝沼
勝沼は山梨県甲州市に位置する日本ワイン発祥の地。甲府盆地の温暖な気候と水はけのよい土壌、豊富な日照量が甲州やデラウェア、欧州系品種の栽培に適している。日川沿いには2020年にオープンした勝沼ワイン村があり、小規模ブティックワイナリーが集積する。
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Koshu
甲州
甲州は山梨県東部、笛吹川流域に位置するワイン産地で、現在の甲州市(旧・塩山市・勝沼町・大和村が合併)を中心とするアペラシオンです。標高400〜500 mの盆地地形に富士山・南アルプスを望み、昼夜の寒暖差が大きく、日照時間が長い大陸性気候がブドウ栽培に適しています。特に勝沼地区は甲州ぶどう発祥の地として知られ、奈良時代(718年・行基説)または鎌倉時代(1186年・雨宮勘解由説)にさかのぼる栽培の歴史を持ちます。1870年(明治3年)には山田宥教・詫間憲久が甲府でワイン醸造を開始し、日本ワイン発祥の地ともなっています。現在、甲州市には40を超えるワイナリーが集積し、日本ワイナリーアワードの5つ星受賞蔵が複数集中する、日本有数のワイン産地です。なお「甲州」はこの地理的産地名であると同時に、ここで生まれたブドウ品種の名前でもあります。
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Miyagi
宮城
宮城県は東北地方の新興ワイン産地で、2011年東日本大震災からの復興を象徴するリージョン。2015年に開業した秋保ワイナリー(日本ワイナリーアワード2025・3つ星受賞)が旗手として活躍し、仙台市郊外・秋保の谷を吹き抜ける涼風とミネラル豊富な秋保石土壌が個性あるワインを育む。大和町の了美ヴィンヤード&ワイナリーはシャルドネ・メルロー・ピノノワールなど11品種を自社栽培するドメーヌワインの先進地。南三陸ワイナリーは志津川湾での海中熟成という革新的手法で注目を集める。宮城沿岸の三陸牡蠣・海産物と地元ワインのペアリングも産地の大きな魅力。
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Nagano
長野
長野県は日本を代表するワイン産地で、本州の中心部に位置し、標高500〜900メートルの冷涼な気候が特徴。昼夜の温度差が大きく、国際品種から地場品種まで多様なブドウが栽培される。70を超えるワイナリーが点在し、日本を代表するワインを生み出している。
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Nara
奈良
奈良県は日本最古の醸造文化を育んだ地であり、正暦寺に端を発する日本酒造りの聖地として知られる。近年はその豊かな醸造の土壌を背景に、ワイン産地としての歩みも始まっている。内陸の盆地に位置し、生駒山地と吉野の山々に囲まれた地形が、昼夜の顕著な寒暖差と良好な排水性をもたらし、ブドウの凝縮した果実味と自然な酸味の保持に貢献する。大阪との県境に近い香芝市周辺はデラウェアの産地として古くから知られており、天理市の開墾地でもブドウ栽培が営まれている。2022年には県内初のワイナリーとなる木谷ワインが香芝市に誕生。京大卒・元銀行マンの木谷一登氏が、カタシモワイナリーでの研鑽を経て設立し、自然酵母発酵・無濾過・亜硫酸無添加を軸とするナチュラルワインを少量生産している。デラウェア、ピノ・ノワール、モンドブリエなど多彩な品種を手がけ、古都の文化と現代の醸造哲学が交差する独自のテロワールを表現する。
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Niigata
新潟
新潟県は日本ワインの歴史において特別な地位を占める産地です。1890年創業の岩の原葡萄園(日本最古のワイナリー)を擁し、「日本のワインぶどうの父」川上善兵衛がマスカット・ベーリーAをはじめ22品種を育成した地として知られます。現在は大きく二つのゾーンに分かれます。日本海に面した「新潟ワインコースト」は、越前浜の海岸砂丘に広がる水捌けの良い砂質土壌と海風が特徴で、カーブドッチやフェルミエなどがアルバリーニョをはじめとする繊細なワインを醸します。一方、南魚沼・胎内高原などの内陸山間ゾーンでは昼夜の寒暖差を活かしたヴィニフェラ品種の栽培が盛んで、越後ワイナリーは雪室熟成という独自技術を用います。年間降水量はリアス・バイシャスと同等(約1,600〜1,800mm)で、海風と短い梅雨がぶどうの病害リスクを下げます。2025年12月には県内10社が新潟県ワイナリー協会を設立し、産地としての発信が強化されています。
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Oita
大分
大分県は九州北部に位置し、日本屈指の実力を誇る2大ワイナリーを擁するワイン産地。焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類が運営する安心院葡萄酒工房は、標高750〜900mの山々に囲まれた霧深い安心院盆地(宇佐市)に立地。昼夜の大きな寒暖差と霧がブドウに凝縮した糖酸バランスをもたらし、2019年から7年連続で日本ワイナリーアワード最高評価5つ星を受賞(西日本唯一)。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造るスパークリングワインは、世界最高峰の品評会(CSWWC)で日本ワイン初の銀賞を受賞。シャルドネリザーブ2023は日本ワインコンクール2024で最上位のグランドゴールド賞に輝いた。一方、阿蘇くじゅう国立公園内の標高850mに位置する久住ワイナリーは、火山灰土壌と20℃超の昼夜寒暖差を生かしたピノ・ノワール・シャルドネで知られ、日本ワインコンクールで金賞を重ねている。
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Shimane
島根
島根県は中国地方の山陰海岸沿いに位置し、出雲大社の神話の国として知られると同時に、日本ワインの隠れた名産地でもあります。県内には出雲市の「島根ワイナリー」(1959年創業・年間約100万人来場)、雲南市の「奥出雲葡萄園」(自然共生のエコ志向)、大田市三瓶山麓の「石見ワイナリー」(国立公園内唯一の醸造所)の3つのワイナリーがあります。中国山地の盆地地形が生み出す昼夜10℃以上の寒暖差が果実の酸と糖を凝縮し、デラウェア(生産量全国4位)・甲州・マスカットベーリーA・シャルドネ・メルローなど多彩な品種が栽培されています。島根ワイナリーの縁結甲州2018は日本ワインコンクール2019において山梨県以外のワイナリーで史上初の甲州部門金賞・最高賞を受賞。「日本ワイナリーアワード」4つ星取得と受賞実績も豊富で、国内ワイン愛好家から注目を集めています。
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Yamagata
山形
東北地方に位置する山形県は、日本を代表するワイン産地のひとつです。特に南陽市はデラウェアの聖地として知られ、長年にわたる葡萄栽培の伝統があります。寒暖差が大きく日照時間が豊かな気候が、活き活きとした酸と凝縮した風味を持つワインを生み出します。
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生産者
生産者はまだ登録されていません。
ペアリング
寿司、刺身、天ぷら、焼き魚、醤油ベースの和食、季節の野菜料理。
よくある質問
- 日本を代表するブドウ品種は何ですか?
- 甲州が日本を代表する最も有名で広く認知された固有の白ブドウ品種です。繊細な柑橘系や桃のニュアンスが特徴で、和食との相性が抜群です。
- 日本ワインは熟成に向いていますか?
- 多くの日本ワインは早飲みタイプですが、高品質な甲州や北海道・長野産の赤ワインの中には優れた熟成ポテンシャルを持つものがあります。
- マスカット・ベーリーAとはどんな品種ですか?
- マスカット・ベーリーAは1927年に川上善兵衛が開発した日本固有の赤ブドウ品種です。柔らかいタンニンとチェリー・プラム・スパイスのニュアンスを持つ軽やかなワインを生み出し、OIVにも公認されています。
- 日本の主要なワイン産地はどこですか?
- 山梨県が国内最大の産地で国産ワインの約3分の1を生産しています。他にも北海道、長野県、山形県が代表的な産地として知られ、冷涼な気候を活かした個性豊かなワインが造られています。
- 日本ワインはヨーロッパのワインとどう違いますか?
- 日本ワインは力強さよりも繊細さ・精密さ・調和を重視しています。甲州などの固有品種は軽やかでミネラル感のあるスタイルを持ち、魚介料理や和食との相性を特に意識して造られています。