コート・ド・ブール
Côtes de Bourg
「ボルドーの小スイス」が育む、メルロー主体の豊潤で骨格確かな赤ワイン。
コート・ド・ブールについて
- 掲載している生産者
- 19軒
コート・ド・ブールは、ボルドーの北西約20kmに位置するブール=シュル=ジロンドの町を中心に広がる、ジロンド川右岸の歴史あるAOCワイン産地です。起伏に富んだ美しい丘陵地帯から「ボルドーの小スイス」とも呼ばれ、ジロンド川の影響により気温が温和に保たれ、ボルドー中心部と比べて日照量が約10%多いという独自の微気候に恵まれています。粘土石灰質が主体の土壌では、約70%を占めるメルローを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、そしてボルドーで最高比率(約10%)を誇るマルベックが栽培されています。赤ワインは1936年、白ワインは1941年にPDO認定を受け、現在約200のシャトーが豊かさと骨格、そして優れた熟成能力で知られるワインを生み出しており、ボルドー屈指のコストパフォーマンスを誇ります。
こんな方に
優れた熟成能力と独自のテロワールを持つ、コストパフォーマンスに優れた高品質ボルドー赤ワインを求める方。
ペアリング
赤身肉のグリル、ラムのロースト、ビーフシチューなどの煮込み料理、鴨のコンフィ、熟成ハードチーズ。和食ではすき焼き、牛肉の赤ワイン煮、焼き鳥(タレ)との相性も抜群。
生産者
Château Brûlesécaille
シャトー・ブリュルセカイユ
ボルドー・コート・ド・ブール地区のトゥリアックに位置するシャトー・ブリュルセカイユは、1924年にレカペ家が購入した歴史あるシャトーです。1868年よりクリュ・ブルジョワに格付けされており、現在は4代目となるギョーム・ロデが運営を担っています。26ヘクタールの畑はドルドーニュ川を見下ろす丘の上に広がり、砂利質粘土石灰岩のテロワールが深みと骨格のあるワインを生み出します。1956年の壊滅的な霜害を生き延びた樹齢80年超の古木も存在します。2016年よりHVE(高い環境価値)認証を取得し、伝統的な赤・白ワインに加え、亜硫酸無添加キュヴェや、テラコッタのアンフォラで12ヶ月熟成させた「TAURIACUS」(ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌90点)など、革新的なラインナップを展開しています。
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www.brulesecaille.comChâteau Bujan
シャトー・ビュジャン
シャトー・ビュジャンは、コート・ド・ブール地区の中心、ゴリヤックの南向きの丘陵に位置する歴史あるワイナリーです。19世紀末にクリュ・ブルジョワとして分類され、1987年にマリエル&パスカル・メリ夫妻が再生。2021年には幼なじみのローラン・ジョンキエールとブノワ・ポレットに引き継がれ、バランス・繊細さ・正確さを重視したワイン哲学が受け継がれています。17ヘクタールの畑はフロンサデ産の砂泥岩と石灰質礫の複雑な土壌に恵まれ、メルロー・カベルネ・ソーヴィニヨン・カベルネ・フランから調和の取れた赤ワインを、ソーヴィニヨン・ブランとソーヴィニヨン・グリから活き活きとした白ワインを生み出します。環境への取り組みを示すHVE3(高い環境価値)認証も取得しています。
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www.chateaubujan.frChâteau Civrac
シャトー・シヴラック
シャトー・シヴラックは、ボルドー右岸コート・ド・ブール地区のランサックに位置する、18世紀建造のシャトーを持つ家族経営のワイナリーです。イギリス・コーンウォール出身のオーナー、アレックス・ギブソンとパートナーのグレースが2019年に荒廃した物件を引き取り、再生させました。ブール・シュル・ジロンド近郊の丘の上に広がる8ヘクタールの畑では、不耕起栽培・環境再生型農業・化学農薬不使用など、徹底した低介入農法を実践しています。メルロー主体のフラッグシップブレンド、キュヴェ・ラ・セニョリー、樹齢65年の古木から採れるブドウをアンフォラで熟成させた単一畑マルベック、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランから造るクレマン・ド・ボルドー「エリュ」など、多彩なラインナップを展開しています。2023年のJWWA桜アワードではフランス産マルベックとして唯一の金賞を受賞しました。
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civrac.comChâteau Condom Cazeaux
シャトー・コンドン・カゾー
シャトー・コンドン・カゾーは、ボルドー右岸のジロンド川沿いに位置するコート・ド・ブール地区に構える小規模な家族経営のワイナリーです。主にメルローを中心に、アペラシオン特有の粘土石灰質の丘陵地帯に葡萄畑が広がり、果実味豊かでテロワールを忠実に表現したワインを生み出しています。コート・ド・ブールはボルドーで最も歴史ある産地のひとつで、古くからブドウの産地として知られており、シャトー・コンドン・カゾーはその伝統を受け継ぐ職人的な生産者です。
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www.bordeaux.comChâteau Falfas
シャトー・ファルファス
シャトー・ファルファスは、百年戦争時代にまで遡る歴史を持つボルドーの名門シャトーです。現在のルイ13世様式の建物は1612年に再建され、コート・ド・ブールを代表する4大クリュの一つとされています。1988年12月、パリを拠点とするアメリカ人弁護士ジョン・コクランと、フランスのビオディナミ農法の先駆者フランソワ・ブーシェの娘ヴェロニク・コクランが取得し、即座にビオディナミ農法への転換を開始。1989年にはデメター認証を取得し、ボルドーで最初にビオディナミを実践した蔵元の一つとなりました。20ヘクタールの畑は「カルケール・ア・ステリ」と呼ばれる牡蛎化石を含む石灰岩を基盤に粘土とシリカが重なる稀少なテロワールに位置し、ブール地区でも屈指の個性を誇ります。ジョンの逝去後、ヴェロニクが一人で蔵を率い、ビオディナミへの真摯な姿勢とテロワールの精緻な表現を守り続けています。
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www.chateaufalfas.comChâteau Fougas
シャトー・フガス
シャトー・フガスはコート・ド・ブールのアペラシオンに位置する歴史的な生産者で、ジロンド川右岸を見渡す高台に佇みます。ボルドーから約30kmのこの地は「プティ・スイス・ジロンディーヌ(小さなスイス)」とも呼ばれる風光明媚な丘陵地帯です。シャトーの石造りの建物は1778年に建てられ、フェレ初版においても「グラン・クリュ・ブルジョワ」として記録されています。1976年、ボルドーのネゴシアンとして知られたジャン=イヴ&ミシェル・ベシェ夫妻が取得し、テロワールに忠実なワイン造りへの歩みを開始しました。21.25ヘクタールの畑にはメルロー64%、カベルネ・ソーヴィニヨン29%、カベルネ・フラン7%が植えられ、鉄分を含む砂利・砂・粘土質の土壌が個性を生みます。2007年から有機農法への転換を始め、2010年にはビオディナミを導入(月の満ち欠けや微量自然農薬を活用)、2013年に正式認証を取得。発酵はステンレスタンク、マロラクティック発酵と18ヶ月の熟成はフランス産オーク樽(新樽比率平均33%)で行われます。詩人ロートレアモンの詩集『マルドロールの歌』に由来するフラッグシップ「マルドロール」、そしてプレステージ・キュヴェ「フォルス・ド・ヴィ」はいずれもジェームズ・サクリングやラ・RVFで91〜93点を獲得。力強さよりもミネラルの純粋さとスミレの香り、洗練されたエレガンスを重視したスタイルで高く評価されています。
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www.fougas.com
よくある質問
- コート・ド・ブールで主に栽培されているブドウ品種は何ですか?
- メルローが約70%を占める主要品種で、カベルネ・ソーヴィニヨン(約20%)、マルベック(約10%)、カベルネ・フランとブレンドされます。特筆すべきはマルベックの比率で、ボルドー全アペラシオン中最高の割合を誇り、100%マルベックのキュヴェを造るシャトーも存在します。
- なぜ「ボルドーの小スイス」と呼ばれるのですか?
- 他のボルドー地域の平坦な地形とは対照的な、起伏に富んだ丘陵地帯の景観がアルプスの山岳風景を思わせることから「ボルドーの小スイス」と呼ばれています。この地形が多様なテロワールを生み出す要因にもなっています。
- コート・ド・ブールのワイン生産はいつ始まりましたか?
- ワイン生産の歴史はローマ時代にさかのぼり、紀元2世紀にローマ人が「ヴィティス・ビトゥリカ」というブドウを植えたのが始まりとされています。中世にはブールが重要なワイン交易港として栄え、赤ワインは1936年にAOC認定を受けています。
- コート・ド・ブールの赤ワインはどのくらい熟成できますか?
- 良質なコート・ド・ブールの赤ワインは優れた熟成能力を持ちます。若いうちは赤・黒系果実とスパイスの風味が豊かで、熟成とともにトリュフ、なめし革、タバコ、チョコレートといった複雑な第三アロマが発展します。トップキュヴェは10〜15年以上の熟成に耐えます。
- コート・ド・ブールの気候は他のボルドーとどう違いますか?
- ジロンド川の温度調節効果により独自の微気候が形成されています。研究によると、ボルドー市内と比較して日照量が約10%多く、気温の極端な変動が1〜2℃少なく、年によって10〜25%降雨量が少ない恵まれた環境が、ブドウの安定した成熟を促します。