モンタルチーノ
Montalcino
イタリア最高峰の長期熟成サンジョヴェーゼが生まれる丘の町。
モンタルチーノは、トスカーナ州シエナ県、シエナから南へ約40kmに位置する歴史的な丘の上のコムーネで、イタリアを代表する長期熟成型赤ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の産地として世界的に知られています。地中海性気候に大陸性の影響が加わり、畑の標高は約130mから620mと産地内で大きな差があります。標高が高く冷涼な北部ではミネラル感がありエレガントでフレッシュなクラシックスタイル、標高が低く温暖な南部では果実味豊かで力強くパワフルなスタイルが生まれます。土壌もガレストロ(片岩質泥灰岩)から粘土質・石灰質まで多様で、この地で栽培されるサンジョヴェーゼ・グロッソ(通称ブルネッロ)に骨格と熟成力を与えています。
こんな方に: ワインコレクター、力強く骨格のある赤ワイン愛好家、本格イタリアワインの聖地を訪ねたい方に。
アペラシオン
Moscadello di Montalcino DOC
モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ
モスカデッロ・ディ・モンタルチーノDOCは、トスカーナ州シエナ県に位置する歴史ある甘口白ワインの産地です。モスカート・ビアンコ種のみから造られるこのワインは、16世紀から高く評価されてきました。生産エリアは有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同一です。ワインは主に「トランクイッロ(スティル)」「フリッツァンテ(微発泡)」「ヴェンデミア・タルディーヴァ(遅摘み)」の3つのスタイルで造られます。芳醇な香りが特徴で、蜂蜜、アプリコット、野花の繊細なノートが爽やかな酸味と調和しています。トスカーナの赤ワインが主流の地域において、伝統を守り続ける希少で貴重なワインです。
探索する →
Rosso di Montalcino DOC
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
ロッソ・ディ・モンタルチーノDOCは、名高いブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同じ指定地域で栽培されるサンジョヴェーゼ(現地ではサンジョヴェーゼ・グロッソと呼ばれる)を100%使用した、トスカーナ州の赤ワイン産地です。しばしばブルネッロの「弟分」と称され、長期熟成を要するブルネッロに対し、より早く楽しめる果実味豊かなスタイルが特徴です。DOC規定では収穫翌年の9月1日以降でなければ販売できず、熟成期間は約1年(ブルネッロの最低5年に対して大幅に短い)とされており、モンタルチーノのテロワールを反映しながらも早い段階で飲み頃を迎えます。
探索する →
Sant'Antimo DOC
サンタンティモDOC
サンタンティモDOCは、シエナ県モンタルチーノ地区に位置する柔軟性の高いアペラシオンです。1996年に設立され、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、モスカデッロ・ディ・モンタルチーノの厳格な品種規定に縛られないワインのために作られました。地理的にはブルネッロと同じ範囲をカバーし、12世紀のロマネスク様式のサンタンティモ修道院にその名を由来します。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ネロ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョなどの国際品種に加え、伝統品種サンジョヴェーゼも使用でき、赤・白・ヴィン・サント(オッキオ・ディ・ペルニーチェを含む)という多様なワインが、モンタルチーノの丘陵地帯のテロワールをより自由なスタイルで表現しています。
探索する →
生産者
Altesino
アルテジーノ
モンタルチーノの中心部に位置するアルテジーノは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの歴史において極めて重要な役割を果たした先駆的な生産者です。1970年、ミラノの実業家ジュリオ・コンソンノによって設立され、1973年に植樹した北東部の丘陵畑を用いて、1975年に象徴的な「モントゾーリ」でブルネッロ初の単一畑(クリュ)の概念を導入し、国際的な評価を確立しました。伝統的なトスカーナの醸造技術と革新的な手法を融合させ(1979年にはイタリアで最も早くフレンチバリックを導入した生産者の一つ)、エレガンス、複雑味、そして卓越した熟成能力を備えたワインを生み出しています。
探索する →
www.altesino.it/Argiano
アルジャーノ
モンタルチーノ南西部の台地に位置するアルジャーノは、1580年に貴族ペッチ家によって創設された、この地域で最も歴史ある邸宅(ヴィッラ・ベッラリア)を擁するエステートです。約2500万年前に形成された石灰質泥灰岩の土壌と標高350m超の立地が、ワインに際立った酸とミネラル感をもたらします。CEO兼醸造責任者のベルナルディーノ・サーニと、コンサルタント醸造家アルベルト・アントニーニのもと、2016年に有機栽培認証を取得し、単一畑ブルネッロ「ヴィーニャ・デル・スオーロ」やスーパータスカン「ソレンゴ」など、テロワールを表現するワインを生み出しています。
探索する →
argiano.net/Canalicchio di Sopra
カナリッキオ・ディ・ソプラ
1962年にプリモ・パチェンティ氏によって設立されたカナリッキオ・ディ・ソプラは、モンタルチーノ北部のベンチマークとなる生産者です。現在はパチェンティ家の二代目、三代目が運営を担い、カナリッキオとモントーゾリという二つの優れたクリュのテロワールを最大限に表現しています。伝統的な大樽熟成と現代的な精密な醸造技術を融合させ、エレガンスと構造的な複雑さ、そして卓越した熟成能力を兼ね備えたブルネッロ・ディ・モンタルチーノを生み出しています。その一貫した品質の高さから、モンタルチーノを代表する名門として広く認められています。
探索する →
www.canalicchiodisopra.com/Case Basse di Gianfranco Soldera
カーゼ・バッセ・ディ・ジャンフランコ・ソルデラ
1972年にジャンフランコ・ソルデラによって設立されたカーゼ・バッセは、トスカーナ州モンタルチーノの伝説的な生産者です。23ヘクタールの敷地でサンジョヴェーゼの可能性を追求し、生物多様性と自然なワイン造りに徹底的にこだわっています。ソルデラは独自の理想を追求するために伝統的なブルネッロ・ディ・モンタルチーノの規定から離脱し、驚異的な熟成能力と複雑味、エレガンスを備えたワインを生み出しました。その妥協なき哲学は、世界中のワイン愛好家から崇拝されています。
探索する →
www.soldera.it/Castello Banfi
カステッロ・バンフィ
1978年にマリアーニ家によって設立されたカステッロ・バンフィは、トスカーナ州モンタルチーノにおける先駆的な生産者です。同地域で最大級かつ最も影響力のあるエステートの一つとして、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの世界的評価を確立する上で重要な役割を果たしました。2,800ヘクタールを超える広大な敷地を持ち、高度なブドウ栽培研究と伝統的な醸造技術を融合させています。クローン選抜と持続可能な農法への取り組みで知られ、名高いブルネッロから革新的なスーパータスカンまで、イタリアワインの品質と安定性の基準を築き続けています。
探索する →
www.castellobanfi.com/Castello Romitorio
カステッロ・ロミトーリオ
カステッロ・ロミトーリオは、トスカーナ州モンタルチーノ北西部に位置する個性的なワイナリーです。1984年、著名なイタリア人芸術家サンドロ・キアが、ジョルジョ・フランケッティ男爵から荒廃した中世の砦とその土地を取得したことに始まります。当初はアトリエとして使う予定でしたが、卓越したテロワールに気づき、サンジョヴェーゼを植樹してワイナリーへと転換しました。2005〜2006年からはサンドロの息子フィリッポ・キアが経営を引き継ぎ、新しいセラーを建設しブドウ畑を拡大しています。現在はモンタルチーノで40エーカー以上を有機栽培し、沿岸部マレンマにも畑を持ち、年間約16,000ケースを生産。サンドロ・キアの作品があしらわれたラベルのブルネッロ・ディ・モンタルチーノが看板ワインで、標高の高い畑と多様な土壌を反映し、ワイン・スペクテイター誌などで高評価を得ています。
探索する →
www.castelloromitorio.com/
ペアリング
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)、ジビエ料理、熟成ペコリーノチーズ、トリュフ料理。和食では牛の赤身ステーキや鰻の蒲焼とも好相性。
よくある質問
- モンタルチーノはどこにありますか?
- モンタルチーノは、トスカーナ州シエナ県、シエナから南へ約40kmに位置する丘の上のコムーネです。
- モンタルチーノで最も有名なワインは何ですか?
- サンジョヴェーゼ・グロッソ100%で造られるDOCGの赤ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」です。リリース前に最低5年間の熟成が義務付けられています。
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノの違いは何ですか?
- どちらも同じモンタルチーノ産のサンジョヴェーゼですが、ロッソは約1年の熟成でリリースされる若飲みタイプのDOCワイン、ブルネッロは5年以上熟成させるフラッグシップのDOCGワインです。
- モンタルチーノのワインはすべて同じ味わいですか?
- いいえ。産地内の標高は約130mから620mまで幅があり、冷涼な北部はミネラル感のあるエレガントでフレッシュなスタイル、温暖な南部は果実味豊かで力強いスタイルになるなど、地区によって個性が異なります。