ラインヘッセン
Rheinhessen
ドイツ最大かつ最もダイナミックな、リースリング革命の聖地。
ラインヘッセンについて
- 掲載している生産者
- 25軒
面積ではドイツ最大の産地。かつてリープフラウミルヒで知られたが、現在は優れたリースリング、ジルヴァーナー、革新的なワインを産出する。
こんな方に
モダンで高品質なリースリングを求めるワイン愛好家や、ドイツで最も多様なテロワールを探求したい方におすすめ。
ペアリング
スパイシーなアジア料理、ローストポーク、川魚料理、シュニッツェルや酢キャベツなどのドイツ伝統料理。和食では白身魚の塩焼きや豚の角煮とも好相性。
生産者
AdamsWein
アダムスヴァイン
アダムスヴァインは、1882年創業、ドイツ・ラインヘッセン地方インゲルハイムにあるシモーネ・アダムス博士のファミリーワイナリー。2010年、父親の急逝を受けて醸造学の博士課程在学中に急遽跡を継ぐことになった。2017年に有機栽培へ、2020年にビオディナミ農法へと転換。リースリングではなく、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、シャルドネといったブルゴーニュ系品種にこだわり、輸入されたフランスのクローンではなく、自身のマサルセレクションによる古いドイツ在来の「リッター」クローンを使用する。全房発酵・自然発酵、亜硫酸最小限、無清澄・無濾過で仕上げる。その純粋さと精密さ、ブルゴーニュを思わせる骨格が高く評価され、wein.plus誌の「ラインヘッセン・コレクション・オブ・ザ・イヤー2023/2024」を受賞し、VinePair誌の注目生産者にも選出されている。
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adamswein.de/Battenfeld-Spanier
バッテンフェルト・シュパニア
バッテンフェルト・シュパニアは、南ラインヘッセンのヴォンネガウ地区ホーエン・ズルツェンに拠点を置くVDP加盟生産者。1991年にハンス・オリヴァー・シュパニアが設立し、同地域におけるオーガニック農法、そして2005年からはビオディナミ農法の先駆者となった。畑は約30ヘクタールで、リースリングを中心に(約70%)、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、少量のヴァイスブルグンダーとジルヴァーナーを栽培する。ヴォンネガウ特有の石灰質土壌に由来する塩気を帯びたミネラル感が持ち味で、キルヒェンシュトゥック、フラウエンベルク、ツェラーヴェーク・アム・シュヴァルツェン・ヘアゴット、クロイツベルクといったVDPグローセ・ラーゲの畑で最も純粋に表現される。2006年からは隣接する姉妹蔵キューリング・ジロと、夫婦であるハンス・オリヴァー・シュパニアと妻カロリン・シュパニア=ジロが共同運営しているが、バッテンフェルト・シュパニアは独自の畑とより引き締まった、ミネラル主体のスタイルを持つ別ブランドとして維持されている。
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www.kuehlingandbattenfeld.com/en/battenfeldspanierCarsten Saalwächter
カーステン・ザールヴェヒター
カーステン・ザールヴェヒターは、19世紀に起源を持つラインヘッセン北部インゲルハイムの家族経営ワイナリーを2017年に継承した。バーデンの生産者やブルゴーニュ(クロ・デ・ランブレイ、ピュリニー・モンラッシェのジャン・シャルトロンなど)で研修を積んだのち、実家に戻った。特にシルヴァーナーへの傾倒で知られ、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、シャルドネといったブルゴーニュ系品種も手がける。畑はインゲルハイム周辺の石灰質土壌と、アスマンスハウゼンの古樹が残るスレート(粘板岩)段丘に広がる。自然酵母による発酵、古い籠圧搾機の使用、大樽での熟成、清澄・濾過を行わない瓶詰めなど、低介入なスタイルを貫く。2020年にはワイン誌ヴィヌムの「今年の発見」に選出され、VinePair誌ではラインヘッセンを牽引する新世代生産者の一人として紹介された。
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www.saalwaechter.de/Gunderloch
グンダーロッホ
グンダーロッホは、ラインヘッセンを代表する赤い断崖「ローター・ハング(Roter Hang/Red Slope)」に位置する、ナッケンハイムのVDP創設メンバー生産者です。1890年にマインツの銀行家カール・グンダーロッホによって設立され、以来六代にわたり同じ一族が経営を担い、現在はヨハネス・ハッセルバッハが率いています。特級畑ナッケンハイマー・ロートベルクの約65%を所有するほか、同じくローター・ハングにあるナッケンハイム・フェンシェルベルク、ニーアシュタイナー・ペッテンタール、ニーアシュタイナー・ヒッピングといったVDPグローセ・ラーゲの畑を保有。約30ヘクタールの畑のうち80〜85%がリースリングで、辛口のグローセス・ゲヴェックスから貴腐・遅摘みの甘口プレディカーツヴァインまで、ミネラル感豊かで精緻なワインを生み出しています。
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gunderloch.de/Heyl zu Herrnsheim
ハイル・ツー・ヘルンスハイム
ハイル・ツー・ヘルンスハイムは、ラインヘッセン地方ニーアシュタインに位置する歴史ある生産者で、その起源はヴォルムスの修道士たちが最良の畑を見出した1561年にまで遡る。1969年に経営を引き継いだペーター・フォン・ヴァイマルンのもと、ドイツにおける有機栽培の最初期の先駆者の一人となり、1980年代初頭には全畑を有機栽培へ転換、VDPの格付け制度に先駆けて独自の畑格付けを導入した。看板畑は単独所有(モノポール)の「ニーアシュタイナー・ブルーダースベルク」(約1.2ha、リースリング100%)で、鉄分豊富な赤色頁岩の急斜面「ローター・ハンク」に位置する。このほかペッテンタール、ヒッピング、エールベルク、ナッケンハイマー・ローテンベルクといった特級畑(グローセ・ラーゲ)にも畑を所有する。2006年より隣接するザンクト・アントニーに貸借され、2008年に正式に経営統合、2019年からはディルク・ヴュルツが共同経営者兼醸造責任者を務める。畑は有機認証および2018年よりデメター認証のビオディナミ農法を実践しており、リースリングを主体にヴァイスブルグンダーやシュペートブルグンダーも少量手掛ける。手摘み収穫、優しい圧搾、天然酵母によるステンレスタンクでの自然発酵、樽不使用・マロラクティック発酵なしという、介入を最小限に抑えたオールドスクールな醸造スタイルが特徴。
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www.heyl-zu-herrnsheim.de/Kühling-Gillot
キューリング・ジロ
キューリング・ジロは、北ラインヘッセンのボーデンハイムに拠点を置くVDP加盟生産者で、200年以上にわたり同じ一族が営んできたワイナリーです。2002年に母から経営を引き継いだカロリン・シュパニア=ジロが、2006年以降は夫ハンス・オリヴァー・シュパニアとともに、姉妹蔵バッテンフェルト=シュパニアと二軒体制で運営しています。畑はリースリングを中心(約75%)にシュペートブルグンダーを栽培し、2005年からビオディナミ農法・オーガニック認証を取得。赤い粘板岩土壌の急斜面「ローターハング」や、ナッケンハイム・ロートベルク、ニーアシュタイン・ペッテンタール、ニーアシュタイン・ヒッピング、ニーアシュタイン・エルベルクなどVDPグローセ・ラーゲの畑から、緻密でミネラル感豊かな長期熟成型のワインを生み出しています。
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www.kuehlingandbattenfeld.com/
よくある質問
- ラインヘッセンは甘口ワインだけで有名なのですか?
- いいえ。かつてはリープフラウミルヒの大量生産地として知られていましたが、革新的な若手生産者たちによる品質革命を経て、現在は世界クラスの辛口リースリングや高品質なシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の産地として広く評価されています。
- 「ローター・ハンク」とは何ですか?
- ナッケンハイムとニアシュタイン近郊のライン川沿いに広がる有名な急斜面です。鮮やかな赤い粘土質粘板岩の土壌が特徴で、非常に表現力豊かでミネラル感のあるワインを生み出します。グンダーロッホなどの名生産者がここに拠点を置いています。
- ラインヘッセンではどんなぶどう品種が栽培されていますか?
- リースリングとミュラー・トゥルガウが主力で、合わせて全体の30%以上を占めます。シルヴァーナー、グラウブルグンダー(ピノ・グリ)、ドルンフェルダー、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)も広く栽培されており、シルヴァーナーの栽培面積は世界最大を誇ります。
- 代表的な生産者を教えてください。
- フレルスハイム=ダルスハイムのワイングート・ケラーは品質革命の立役者として世界的に有名です。ヴェストホーフェンのヴィットマンや、ローター・ハンクを専門とするナッケンハイムのグンダーロッホも国際的に高く評価されています。
- ラインヘッセンの気候はどのようなものですか?
- オーデンヴァルト山地とタウヌス山地に守られた温暖で乾燥した気候が特徴です。年間日照時間は約1,600時間にのぼり、ドイツの中でも特に温暖な産地のひとつです。ライン川が気温を調節し、ぶどう畑に光を反射する役割も担っています。