ネイヴェ
Neive
バルバレスコ随一の力強きクリュの里。
ネイヴェは、イタリア・ピエモンテ州のバルバレスコDOCGを構成する3つの主要コムーネ(バルバレスコ、トレイゾ、ネイヴェ)の一つ。かつては「4つのワインの町」(バルベーラ、ドルチェット、モスカート、ネッビオーロ)と呼ばれ、1964年に初の単一畑バルバレスコ(サント・ステファノ)を世に送り出した「ネイヴェの天才」ブルーノ・ジャコーザの故郷でもある。3コムーネの中で最も広く多様な地質を持ち、砂質・粘土質・石灰質土壌が入り混じる複雑なテロワールを有する。Serraboella、Basarin、Gallina、Currà、Bordiniなど、バルバレスコを代表する名クリュ(MGA)を数多く擁する。ネイヴェのワインはバルバレスコの中で最もパワフルでタンニン豊かなスタイルとされ、優れた熟成能力を持つ。バルバレスコ村の繊細な香りやトレイゾの優美さとは一線を画す、力強さが際立つ。
こんな方に: 力強く長期熟成型のバルバレスコを求めるネッビオーロ愛好家・コレクターに。
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生産者
Cantina Francone
カンティーナ・フランコーネ
カンティーナ・フランコーネは、ピエモンテ州ランゲ地方ネイヴェにある五代目続く家族経営ワイナリーで、著名なガッリーナ(Gallina)とファウゾーニ(Fausoni)というクリュの丘に挟まれた場所に位置する。フランコーネ家は1800年代後半からこの地でブドウを栽培しており、1940年にジョヴァンニ・バッティスタ・フランコーネが家業を継承。1964年には息子のマウロとシルヴァーノとともに、現在も使われているワイナリー建屋を建設した。1990年代にはマウロの息子であるマルコとファブリツィオが加わり、現在は兄弟が五代目としてワイナリーを率いている。栽培品種はネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、モスカート、アルネイス、ナシェッタ、グリニョリーノ、シャルドネで、年間約10万本、約24種のラベルを生産する。主要銘柄はロエロ・アルネイス、ドルチェット・ダルバ、バルベーラ・ダルバ、ランゲ・ネッビオーロ、モスカート・ダスティ、バルバレスコ、バルバレスコ・リゼルヴァ、レナート・ラッティの歴史的地図にも記載される名クリュ「ガッリーナ」から造られる単一畑バルバレスコ、そしてバローロ。伝統的なランゲの醸造技法を現代技術とサステナブルな取り組みで補いながら守り続けており、バルバレスコ・リゼルヴァはデキャンタ誌のバルバレスコ・ヴィンテージレポートで90点以上の評価を獲得している。セラー見学や家族所有の小さなプライベート・ミュージアム、複数クリュの飲み比べテイスティングも体験できる。
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www.franconevini.com/en/Cantina Parroco di Neive
カンティーナ・パロッコ・ディ・ネイヴェ
1973年、バルバレスコ生産地域の中心地ネイヴェで、教区首席司祭ドン・ジュゼッペ・コーニョが地元の生産者3名とともに設立したのがカンティーナ・パロッコ・ディ・ネイヴェ(法人名:アジエンダ・サン・ミケーレ)です。かつて創業者の死とともに一度途絶えた歴史的な「カンティーナ・デル・パロッコ・ディ・ネイヴェ」の品質方針を正統に受け継ぐ生産者であり、その名はイタリア内外で気品あるワインとコストパフォーマンスの高さで知られていました。現在は、地区で最も評価の高い区画とされるガッリーナ、コッタ、ガイアの6ヘクタールを自社管理し、バルバレスコDOCG、ランゲ・ネッビオーロDOC、バルベーラ・ダルバDOC、ドルチェット・ダルバDOC、モスカート・ダスティDOCG、ロエロ・アルネイスDOCGといったDOC・DOCG格付けワインのみを生産しています。
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parrocodineive.com/en/Cantina del Glicine
カンティーナ・デル・グリチーネ
カンティーナ・デル・グリチーネは、ピエモンテ州バルバレスコ地区の中心、ネイヴェ旧市街に佇む小規模な家族経営ワイナリー。1980年、ミラノでの都市生活を離れたアドリアーナ・マルツィとロベルト・ブルーノ夫妻が、ロベルトの実家のワイナリーを継承して設立した。ただし敷地自体の歴史はさらに古く、セラーは1582年にダル・ポッツォ・デッラ・チステルナ伯爵によって掘られたもので、ピエモンテ地方でも最古級の現役セラーの一つとされ、ランゲ・ロエロ・モンフェラートのブドウ畑景観としてユネスコ世界遺産にも登録されているエリアに含まれる。約4〜6ヘクタールの自社畑(ロベルト自ら植樹した名クリュ「クッラ」を含む、白っぽい土壌の南西向きの段々畑)から、年間約3,000ケースを生産。小樽(バリック)ではなく伝統的な大樽(ボッティ、スラヴォニアンオーク)を用いた長期マセラシオンと熟成を貫き、ネッビオーロ本来の純粋さ・骨格・長期熟成能力を守るクラシックなランゲ・スタイルを体現している。
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www.cantinadelglicine.comCarlo Giacosa
カルロ・ジャコーザ
バルバレスコ地区で最も名高い村の一つ、ネイヴェに拠点を置くカルロ・ジャコーザは、約5ヘクタールのブドウ畑を所有する家族経営の小規模生産者です。伝統を重んじ、ランゲ地方のユニークなテロワールを表現することに注力しています。看板ワインである「バルバレスコ・オヴェッロ」は、卓越したエレガンス、ストラクチャー、熟成能力を備えたワインを生むことで知られる名高いクリュ「オヴェッロ」から造られます。収量を抑え、細部まで行き届いた畑の管理を行うことで、ネッビオーロの魂を映し出す、テロワールに忠実なワインを一貫して生産しています。※著名な生産者ブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)とは別の、ネイヴェの独立した生産者です。
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www.carlogiacosa.it/en/Castello di Neive
カステッロ・ディ・ネイヴェ
ランゲの中心部に位置するカステッロ・ディ・ネイヴェは、1964年からストゥピーノ家が所有する歴史あるワイナリーです。サント・ステファノ、ガッリーナ、バザリンといった名高いクリュ(単一畑)を所有していることで知られています。バルバレスコを中心とした伝統的なピエモンテ品種の栽培に秀でており、この地域におけるアルネイス栽培の先駆者でもあります。歴史的遺産と現代の精密な醸造技術を融合させ、エレガンスと複雑味、そしてテロワールを色濃く反映したワインを生み出しています。
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www.castellodineive.it/Fontanabianca
フォンタナビアンカ
1969年、フランコ・ポーラによってピエモンテ州バルバレスコ地区の中心地、ネイヴェ近郊のボルディーニ集落に設立されたフォンタナビアンカ。現在は三代目マッテオ・ポーラが両親アルド・ポーラとルイーゼッラ・キオラとともに営む家族経営のワイナリーです。14ヘクタールの畑で年間約55,000本を生産し、南向きの単一畑「ボルディーニ」から生まれる骨格と熟成能力に優れたバルバレスコと、より華やかで親しみやすい「セッラボエッラ」の2つのクリュで高い評価を得ています。伝統的な大樽(ボッティ)と小樽を併用したマッテオの醸造は、長期熟成後だけでなくリリース時からバランスの取れたエレガンスを目指しています。
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www.fontanabianca.it/Giacosa Fratelli
ジャコーザ・フラテッリ
1895年、ピエモンテ州ネイヴェにて、イタリアの宝くじに当選した小作農ジュゼッペ・ジャコーザが最初のブドウ畑を購入して創業。兄弟レオーネ、コスタンティーノ、ジョヴァンニと共に畑を耕したことから、「ジャコーザ・フラテッリ(ジャコーザ兄弟)」の名がつけられました。現在は約50haの畑を所有し、バルバレスコ、バローロ(モンフォルテ・ダルバおよびカスティリオーネ・ファレット、特にスカローネ・クリュ内の南向き区画ヴィーニャ・マンドルロ)、ロエロ、アルバなど、ピエモンテを代表する銘醸地に畑を展開。ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、アルネイスといった伝統品種を栽培しています。家族に受け継がれた伝統と現代的な精密醸造を融合させ、ランゲの本来のテロワールを表現しています。重要な注意点として、ジャコーザ・フラテッリは、名匠ブルーノ・ジャコーザのワイナリー「アジエンダ・アグリコラ・ファレット・ディ・ブルーノ・ジャコーザ」、およびバルバレスコの生産者カルロ・ジャコーザ(プロドゥットーリ・デル・バルバレスコの創設メンバーの一人ドナート・ジャコーザの息子)とは、それぞれ完全に独立した別法人です。「ジャコーザ」という姓の共有は、ネイヴェ/バルバレスコ地域の歴史的背景によるものであり、資本関係や経営上のつながりはありません。
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www.giacosa.it/La Ca' Növa
ラ・カ・ノーヴァ
ラ・カ・ノーヴァは1970年代、バルバレスコの中心近くにある19世紀の農家を拠点にロッカ家によって設立されました。現在は4代目のピエトロ・ロッカが兄弟のジュリオ、フランコとともに、そしてピエトロの息子で醸造家のマルコと栽培担当のイヴァンとともに経営しています。自社瓶詰めを始める以前は、アンジェロ・ガヤにブドウを売っていました。オヴェッロ、コレ、ロレート、モンテフィコ、モンテステファノといった名高いクリュを含む約14ヘクタールの畑から、年間わずか約13,000本のバルバレスコのみを生産し、エステート・ブレンドとモンテフィコ、モンテステファノの2つの単一畑ボトリングに分かれています。醸造は徹底して伝統的で、天然酵母による温度管理なしの発酵、伝統的な「沈めキャップ」方式、大型の中立的なオーストリア産オーク樽での熟成を行います。評論家アントニオ・ガッローニ(Vinous)は「ピエモンテで最も無名だが実力のあるワイナリー」と評し、90点台半ばから後半の高評価を毎年つけており、2019年にはフォーブス誌がバルバレスコのトップ25生産者の一つとして同社を挙げました。
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www.torredibarbaresco.it/winemakers/la-canova/Paitin
パイティン
1893年にネイヴェで創業したパイティンは、パスケロ・エリア家が運営する歴史あるワイナリーです。バルバレスコ屈指のクリュである「セッラボエッラ」との深い結びつきで知られています。有機栽培と最小限の介入を重視し、ピエモンテのテロワールを忠実に表現したワインを生産しています。伝統と現代的な精密さを融合させた彼らのワインは、ネッビオーロ特有の優雅さ、構造的な複雑さ、そして優れた熟成能力を備えています。
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www.paitin.it/Piero Busso
ピエロ・ブッソ
ネイヴェの中心部に位置するピエロ・ブッソは、バルバレスコのテロワールを深く表現することで知られる家族経営のワイナリーです。ガリーナやアルベサーニといった名高いクリュを所有し、有機農法と最小限の介入を重視したワイン造りを行っています。ブドウ畑の自然なリズムを尊重し、伝統的な醸造技術を用いることで、卓越したエレガンス、複雑味、そして熟成能力を備えたワインを生み出しています。彼らの妥協なき姿勢は、ネッビオーロの個性と、この地域特有の石灰質土壌のニュアンスをボトルの中に完璧に閉じ込めています。
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www.pierobusso.com/Punset
プンセット
バルバレスコの生産地の中心、ピエモンテ州ネイヴェに位置するプンセットは、マリーナ・マルカリーノが率いる有機栽培のパイオニア的ワイナリー。マリーナは1982年から自社畑の有機転換を開始し、1993年に認証を取得。イタリアで最も早くオーガニック認証を受けた農園の一つであり、イタリア初の認証オーガニック・バルバレスコの生産者としても知られる。ビオディナミの考え方や福岡正信の自然農法の哲学に影響を受け、最小限の介入と畑の生態系への敬意を大切にしている。フラッグシップの「バルバレスコDOCGリゼルヴァ・バザリン」は、バザリン・クリュならではのエレガンスと骨格、卓越した熟成能力を表現するほか、バルベーラ、ドルチェット、ネッビオーロ、アルネイスといったランゲの定番品種も手がける。
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en.punset.com/Sottimano
ソッティマーノ
ネイヴェに拠点を置くソッティマーノは、テロワールへの緻密なアプローチで知られるバルバレスコのトップ生産者です。クラ、ファウゾーニ、パジョレ、コッタといった名高いクリュに優れた畑を所有しています。有機農法を実践し、野生酵母の使用や無濾過での瓶詰めなど、人為的な介入を最小限に抑えることで、驚くべきエレガンス、複雑味、そして熟成能力を備えたワインを生み出しています。伝統的なストラクチャーと現代的な洗練を融合させ、各区画の際立ったミネラル感を表現するスタイルが特徴です。
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www.sottimano.it/
ペアリング
ネイヴェの力強くタンニン豊かなバルバレスコは、牛肉の赤ワイン煮込みや鴨のタヤリンラグー、ジビエ・ホロホロ鳥のロースト、そして何よりアルバ産白トリュフを使ったバターとパルミジャーノのタリオリーニと好相性。和食では鴨のローストや醤油ベースの牛肉煮込み、すき焼きなど、濃厚な旨味とタンニンが調和する料理にもよく合う。熟成したハードチーズ(カステルマーニョ等)も構造感に負けない好相性。
よくある質問
- ネイヴェのバルバレスコは、バルバレスコ村やトレイゾのものとどう違いますか?
- ネイヴェは3コムーネの中で最も力強くタンニン豊かでストラクチャーのあるバルバレスコを産出します。バルバレスコ村の芳醇でエレガントなスタイルや、トレイゾの繊細な優美さとは対照的です。これはネイヴェが面積が広く、土壌がより多様で不均一であることに由来します。
- ネイヴェにある有名なMGA(名クリュ)を教えてください。
- セッラボエッラ(洗練されエレガント)、ガッリーナ(粘土質でふくよかな味わい)、バザリン(砂質で南寄り)、クッラ、ボルディーニが代表的。歴史的にはアルベザーニ内のサント・ステファノも著名です。
- ネイヴェを代表する生産者は誰ですか?
- 1929年ネイヴェ生まれの「ネイヴェの天才」ブルーノ・ジャコーザが最も著名。1964年、サント・ステファノ畑から初の公式な単一畑バルバレスコをリリースし、ネイヴェのテロワールを世界に知らしめました。
- ネイヴェのバルバレスコにはどんな料理が合いますか?
- 力強くタンニン豊かなネイヴェのバルバレスコは、牛肉の赤ワイン煮込みや鴨のラグーパスタ、ジビエ料理と好相性。特にアルバ産白トリュフ料理との組み合わせは秋の定番マリアージュです。
- ワイン初心者にネイヴェのバルバレスコはおすすめですか?
- バローロなど力強いネッビオーロに慣れている方には満足度の高い選択肢ですが、ネッビオーロ入門者にはまずバルバレスコ村のより親しみやすく香り豊かなスタイルから始め、その後ネイヴェの力強さを試すのがおすすめです。