石川
Ishikawa
日本海側最大の葡萄畑・牡蠣殻入りミネラル豊富な土壌・希少なヤマソーヴィニヨン・世界農業遺産の里山里海・2024年能登半島地震から復興中のワイナリー
石川県・能登半島は、日本でも個性的なワイン産地のひとつ。県内に3つのワイナリー(能登ワイン・ハイディワイナリー・金沢ワイナリー)を擁し、それぞれが石川の多彩なテロワールを表現している。日本海側最大の能登ワイン(穴水町)は、穴水湾産カキの貝殻を混ぜ込んだミネラル豊富な赤土で約2万本超のブドウを育てる。海洋性気候がもたらす日照と海風、珪藻土・赤土・砂丘地など多様な土壌が、爽やかな酸味と豊かなミネラルを持つワインを生む。主要品種はヤマソーヴィニヨン(ヤマブドウ×カベルネ・ソーヴィニョンの希少な日本固有交配種)、シャルドネ、メルロー、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョン、ソーヴィニョン・ブラン、アルバリーニョなど。能登の里山・里海は世界農業遺産(GIAHS)にも認定されている。2024年1月の能登半島地震(M7.6)で甚大な被害を受けたが、ブドウ畑は大部分が無事で各ワイナリーは復興を続けている。
こんな方に: 能登の新鮮な魚介類に合うミネラル感豊かな白(シャルドネ・ソーヴィニョン・ブラン)、軽めの肉料理に合うフルーティーな赤(ヤマソーヴィニヨン・マスカット・ベーリーA)、能登のカキや寒ブリに合う瓶内二次発酵スパークリング
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生産者
Heidee Winery
ハイディワイナリー
ハイディワイナリーは石川県輪島市門前町千代31-21に位置する、奥能登・西海岸を代表するエステートワイナリー。代表取締役・高作正樹は横浜市出身ながら、父の故郷である輪島に2011年にワイナリーを設立した。高校時代にスイスへ留学し、小さなワイナリーが点在するアルプスの景観に魅せられたことがきっかけとなり、新潟・カーブドッチ・ワイナリーおよびフランス・ブルゴーニュのシモン・ビーズでの修業を経て帰郷した。 「日本の食—とくに日本海の青魚—に合わせるワインをつくりたい」という信念のもと、過疎化が進む能登の活性化という使命感も胸に、海を見下ろす丘の畑でぶどう栽培を開始。皆月鵜山・千代の2エリアで7品種・約8,000本のぶどうを栽培し、草生栽培と微生物農法を徹底。除草剤・化学肥料は一切使用せず、有機堆肥による土壌づくりと全房ハンドピック収穫にこだわる。奥能登特有の少雨・日照豊富・大きな寒暖差・外浦のミネラル豊富な土壌が、糖度が高く複雑な風味のぶどうを育む。 代表ワインは「CLARA(クララ)」シリーズ(シャルドネ100%)で、日本ワインコンクール2024・欧州系品種白ワイン部門で金賞を受賞。「千里(SENRI)」シリーズはソーヴィニヨンブラン・シャルドネ・アルバリーニョ・プティヴェルドなど品種別ワインを展開。2025年には金箔ブランド・箔座とコラボし、能登半島地震・豪雨災害を乗り越えたぶどうで仕込んだ特別ヴィンテージ「能登の風 2024」を発売。売上の一部を復興支援に充てている。 第8回日本ワイナリーアワード2025(JWA 2025)では、次世代を担うワイナリーに贈られるJAL賞を受賞。敷地内にはフレンチレストラン・直営ワインショップ・ベーカリーも併設し、「300年続くワイナリー」を目指して能登の未来をつくり続けている。
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heidee-winery.jp/Noto Wine
能登ワイン
能登ワイン株式会社は、石川県穴水町に構える能登半島初の本格ワイナリー。2004年7月22日設立、2000年からのブドウ栽培を経て2005年に初ヴィンテージをリリース。地元農家と連携しながら約25ヘクタールの自社畑・契約畑で年間12万本を生産する。 能登ワインの哲学は「生詰め製法」。加熱処理も余計な添加物も一切使わず、能登産ブドウの生きた個性をそのままボトルに封じ込める。穴水湾の牡蠣殻を砕いて施肥した赤土が、ミネラル豊かな独自テロワールを作り出す。この製法は、能登半島が誇る牡蠣養殖の歴史と、FAO世界農業遺産に認定された里山里海の農業文化を背景に持つ。 主力品種はヤマソーヴィニヨン(ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの日本固有交配品種)、シャルドネ、ナイアガラ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、サンジョベーゼなど。ヤマソーヴィニヨンは能登の野性的な大地を映す旗艦品種で、凝縮した旨味と独特の山野草的風味が特徴。 第8回日本ワイナリーアワード®2025受賞。2024年元日の能登半島地震(M7.6)でも被害を乗り越え、2024年ヴィンテージの醸造を続けた姿は「能登の復興」の象徴として国内外から注目された。
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notowine.com/
ペアリング
能登カキ(ミネラリーなシャルドネやソーヴィニョン・ブランと鉄板の相性—同じカキ殻が畑を育てるテロワール一体感)、寒ブリ(軽く樽熟成のシャルドネまたは熟成ヤマソーヴィニヨン)、のどぐろ(白または淡いロゼ)、能登牛(メルロー・カベルネソーヴィニョン)、輪島朝市の鮮魚、加賀野菜(軽快な白)、加賀料理のじぶ煮(ミディアムボディの赤)、加能ガニ(辛口スパークリングまたはアルバリーニョ)、生ウニ(樽なしシャルドネ)
よくある質問
- 石川(能登)のワインは他の日本ワインと何が違うの?
- 能登半島のワインが特別な理由は主に2つ。ひとつは、能登ワインの畑に穴水湾産のカキの貝殻を砕いて混ぜていること。これが土壌にミネラルとカルシウムを与え、爽やかな酸味とミネラル感のあるブドウを育てます。もうひとつは、ヤマソーヴィニヨンという日本固有の希少品種。ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニョンの交配品種で、能登のほぼ全国生産量を担っており、旨味たっぷりで親しみやすい赤ワインに仕上がります。
- 2024年の地震後、能登のワイナリーはどうなった?今もワインは買える?
- 2024年1月の能登半島地震(M7.6)で甚大な被害がありましたが、ワイン産業は力強く復興中です。能登ワインは貯蔵ワイン約1万リットル(約1万5千本分)を失いましたが、ブドウ畑はほぼ無事で早期に生産を再開。ハイディワイナリーはレストラン棟が全壊したものの、醸造所は2024年中頃から再稼働しています。両ワイナリーのワインはオンラインや全国の小売店で購入できます。購入が復興支援になります。
- 能登ワインには何の料理が合う?初心者にどれがおすすめ?
- 能登ワインは地元の海の幸と抜群の相性を誇ります。初心者には、シャルドネ(白・辛口)がおすすめ。能登カキ・白身魚・海老など魚介全般と合わせやすく、日本ワインコンクールでも受賞しています。赤が飲みたい方にはヤマソーヴィニヨンを。まろやかで飲みやすく、寒ブリのしゃぶしゃぶや能登牛に合います。スパークリングはカキや加能ガニと合わせると最高です。マスカット・ベーリーAロゼも金賞受賞の実績があり、ロゼ入門に最適です。