奈良
Nara
古都の伝統と現代の栽培技術が融合する、注目のブティックワイン産地。
奈良について
- 掲載している生産者
- 2軒
奈良県は日本最古の醸造文化を育んだ地であり、正暦寺に端を発する日本酒造りの聖地として知られる。近年はその豊かな醸造の土壌を背景に、ワイン産地としての歩みも始まっている。内陸の盆地に位置し、生駒山地と吉野の山々に囲まれた地形が、昼夜の顕著な寒暖差と良好な排水性をもたらし、ブドウの凝縮した果実味と自然な酸味の保持に貢献する。大阪との県境に近い香芝市周辺はデラウェアの産地として古くから知られており、天理市の開墾地でもブドウ栽培が営まれている。2022年には県内初のワイナリーとなる木谷ワインが香芝市に誕生。京大卒・元銀行マンの木谷一登氏が、カタシモワイナリーでの研鑽を経て設立し、自然酵母発酵・無濾過・亜硫酸無添加を軸とするナチュラルワインを少量生産している。デラウェア、ピノ・ノワール、モンドブリエなど多彩な品種を手がけ、古都の文化と現代の醸造哲学が交差する独自のテロワールを表現する。
こんな方に
日本のユニークなテロワールを求めるワイン愛好家、古寺・歴史文化を巡る旅行者、職人による小規模生産ワインを探している方に最適です。
ペアリング
柿の葉寿司、三輪そうめん、湯豆腐、川魚の塩焼き、季節の野菜の天ぷらなど、奈良の郷土料理や繊細な和食と非常に相性が良いです。
生産者
Kawakami Farm
川上農園
奈良県桜井市に位置する川上農園は、生食用ぶどうやぶどうジュース生産から出発し、ワインづくりにも取り組む農園。奈良の気候では栽培が難しいとされるシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、セイベル、ツヴァイゲルトレーベなどの欧州系ワイン専用品種を自社畑で栽培し、試作を重ねた末に自社栽培ぶどうのみで醸したワインを完成させた。酒類販売免許を取得し、ぶどうジュースやブルーベリージャムとともに販売している。
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kawakamifarm.com/Kitani Wine
木谷ワイン
木谷ワインは奈良県初・唯一のワイナリーとして、奈良県香芝市に拠点を置く。代表の木谷一登は奈良生まれ奈良育ち。京都大学大学院で糖尿病予防の研究に取り組んだ後、銀行員として就職。取引先であったカタシモワイナリー(大阪)への訪問をきっかけにワインの世界に魅了され、2016年に銀行を退職してカタシモワイナリーでブドウ栽培・醸造の研修を積む。2018年1月に独立してブドウ農家として出発し、2022年9月に醸造免許を取得。奈良県初のワイナリーを創設した。 自社畑は奈良県天理市を中心に、大阪府(羽曳野市・太子町・柏原市など)にも分散して合計約1.5〜3ヘクタールを管理し、デラウェア、甲州、メルロー、ピノノワール、ソーヴィニョンブラン、ピノグリ、モンドブリル、ヴィニョル、巨峰、ピオーネ、ブラックビート、ゴルビー、シャインマスカット、ツヴァイゲルトなど約15〜20品種を栽培。栽培は除草剤・化学肥料不使用の草生栽培を実践し、必要最低限のボルドー液・石灰硫黄合剤のみを使用する有機農法を徹底している。 醸造では「何も足さない」ことを基本哲学とし、培養酵母・亜硫酸・補糖・ろ過を一切行わず、野生酵母のみで自然発酵させる。ビンテージと産地の個性をそのままワインに映し出すスタイルで、ナチュラルワインの先進的な造り手として国内外の注目を集めている。日本ワイナリーアワード2025でJAL賞(次世代ワイナリー賞)を受賞。デラウェアから世界最高クラスのスパークリングワインを生み出すことを夢に掲げ、奈良の農業とワイン文化の発展に貢献している。
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narawine.com/
よくある質問
- 奈良はワイン産地として有名ですか?
- 奈良は現在、高品質な小規模生産のワインで注目を集め始めている、発展途上のワイン産地です。日本酒の産地として知られていますが、ブティックワイナリーがその独自のテロワールで評価を得ています。
- 奈良ではどのようなブドウ品種が栽培されていますか?
- 奈良では主にマスカット・ベーリーAや甲州といった日本固有の品種に加え、昼夜の寒暖差を活かした地域の気候に適した様々なヴィティス・ヴィニフェラ種が栽培されています。
- 木谷ワインとはどのような存在で、奈良にとってどのような意味を持ちますか?
- 木谷ワインは2022年に奈良県香芝市で設立された、奈良県初のワイナリーです。カタシモワイナリーで研修を積んだ木谷一登氏が創業し、自然酵母発酵による少量生産のワインを奈良・大阪の自社畑から作っています。その設立は奈良がワイン産地として歩みを始める象徴的な出来事となりました。
- 奈良周辺でワイナリー見学はできますか?
- はい。奈良自体のワイナリー施設はまだ限られていますが、近隣の大阪には飛鳥ワインやカタシモワイナリーがあり、畑・工場見学や試飲ツアーを提供しています。奈良の木谷ワインをはじめ地元産地の発展とともに、今後は奈良県内でもテイスティング体験の機会が増えることが期待されています。
- 奈良の気候はワインのスタイルにどう影響していますか?
- 奈良は内陸に位置し、生駒山地や吉野の山々に囲まれているため、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの自然な酸味が保たれます。日照量が豊富で山地が水はけを助けるため、繊細な香りの白ワインや、清潔感のある赤ワインのスタイルが生まれやすく、湿度の高い沿岸部のワインとは異なる個性を持ちます。