グレーヴェ・イン・キャンティ
Greve in Chianti
キャンティ・クラッシコ最大のUGA。優雅な丘陵から果実味豊かな川沿いまで。
グレーヴェ・イン・キャンティは、キャンティ・クラッシコDOCGを構成する11のUGA(地理的追加単位)の一つで、その中でも最大の面積を持ちます。フィレンツェとキャンティの丘陵地帯の間、denominazione北部に位置し、キャンティ・クラッシコの区域に完全に含まれる数少ない4つの自治体の一つです。標高はおよそ200mから600mまで幅があり、ガレストロ(片岩質)、アルベレーゼ(石灰岩)、粘土質の土壌がモザイク状に分布することで、地区内でも多様なスタイルのワインが生まれます。標高の高いパンツァーノやラモーレ方面ではエレガントで芳香高く骨格のしっかりしたサンジョヴェーゼが、グレーヴェ川に近い低地では明るく果実味豊かでレッドチェリーを思わせるワインが造られます。地区内には中世の城塞村モンテフィオラッレ(探検家アメリゴ・ヴェスプッチの一族の出身地)などの歴史的集落があり、グレーヴェの町自体はキャンティ・クラッシコ地方への商業・文化的な玄関口として知られてきました。
こんな方に: 骨格のある丘陵地のワインから明るく親しみやすい川沿いのスタイルまで、キャンティ・クラッシコの多様な表情を楽しみたい方に最適です。
サブ地域はまだ登録されていません。
生産者
Agricola Ottomani
アグリコーラ・オットマーニ
アグリコーラ・オットマーニは、フィレンツェ大学で醸造学を学んだ4人の友人によって2006年に設立されたワイナリー。「オットマーニ(8本の手)」という名前は、小さな借地の畑とガレージでの醸造から始まった彼らの協働精神を象徴している。現在はグレーヴェ・イン・キャンティとインプルネータの間に約15ヘクタールの畑を所有し、有機・バイオダイナミック農法でサンジョヴェーゼやカナイオーロといったトスカーナ土着品種を育てている。樹齢50年を超える古い畑を再生させ、手摘み収穫・天然酵母による自然発酵・コンクリートタンクまたはインプルネータの職人が手作りするアンフォラ(テラコッタ壺、古代ローマ由来の伝統製法)での熟成など、最小限の介入を貫く。2018年には環境負荷の低いエコセラーを新設。キャンティ・クラッシコやキャンティ・スペリオーレ、アンフォラ熟成ワインに加え、有機エキストラバージンオリーブオイルも生産する。グレーヴェ・イン・キャンティの生産者組合「Viticoltori di Greve in Chianti」の加盟メンバー。
探索する →
www.ottomanivino.com/Ambrogio e Giovanni Folonari Tenute
アンブロージョ・エ・ジョヴァンニ・フォロナリ・テヌーテ
アンブロージョ・エ・ジョヴァンニ・フォロナリ・テヌーテは、かつてルフィーナ(Ruffino)を所有していた名門フォロナリ家の資産分割を機に、2000年にアンブロージョ・フォロナリとその息子ジョヴァンニが設立したワイナリーです。拠点はトスカーナ州グレーヴェ・イン・キャンティ。キャンティ・クラシコのテヌータ・ディ・ノッツォーレ、スーパータスカンを生むレ・テヌーテ・デル・カブレオ、モンタルチーノのテヌータ・ラ・フーガ、ボルゲリのカンポ・アル・マーレ、マレンマのヴィーニェ・ア・ポローナなど、トスカーナ各地の主要アペラシオンに歴史ある自社畑を所有・運営しています。看板品種はノッツォーレ農園で単一栽培されるサンジョヴェーゼで、各テロワールの個性を尊重しながらエレガンスと強い土地の個性を追求するのが哲学です。カリフォルニア大学デービス校で醸造学を学んだジョヴァンニ・フォロナリが現在社長を務め、父アンブロージョが名誉会長として支えています。
探索する →
www.tenutefolonari.com/Antico Borgo di Sugame
アンティコ・ボルゴ・ディ・スガーメ
アンティコ・ボルゴ・ディ・スガーメは、キャンティ・クラッシコ地区の中心部、標高500メートルの高台からグレーヴェ渓谷を見下ろす小さなオーガニックワイナリー。「スガーメ」の集落は西暦1200年頃から存在し(「アンティコ・ボルゴ」は「古い集落」の意味)、2000年にロレンツォ&カトリーナ・ミチェーリ夫妻が取得し、有機栽培への転換を進めた。総面積約31ヘクタールのうち、南西向きのブドウ畑は約5ヘクタール、ほかにオリーブ畑と森林を有する。ワインは主にサンジョヴェーゼ主体で、少量のメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることもあり、キャンティ・クラッシコ、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ、トスカーナIGTなどを生産。アグリツーリズモ(宿泊業)も併営している。
探索する →
www.borgo-di-sugame.com/Carpineto
カルピネート
1967年、グレーヴェ・イン・キャンティ内のドゥッダ地区で、ジョヴァンニ・カルロ・サケットとアントニオ・マリオ・ザッケオによって設立されたカルピネート。最高品質のキャンティ・クラッシコを生み出すという強い信念のもと歩みを続け、現在ではキャンティ・クラッシコ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノというトスカーナを代表する3つの産地に300ヘクタール超の畑を所有。エレガンスとストラクチャー、卓越した熟成能力で国際的な評価を得ている。
探索する →
www.carpineto.com/Castello Vicchiomaggio
カステッロ・ヴィッキオマッジョ
カステッロ・ヴィッキオマッジョは、トスカーナ州グレーヴェ・イン・キャンティのヴァル・ディ・グレーヴェを見下ろす丘の上に建つ、歴史あるキャンティ・クラシコの名門ワイナリー。城の起源は1100年頃に遡り、1964年よりマッタ家が所有・経営している。1921年にロンドンでイタリアワインの輸入業を興し、同国最大級のイタリアワイン輸入商に育て上げたフェデリコ・マッタが本邸を購入し、その息子でピエモンテ州アルバの醸造学校で学んだジョン・マッタが1970年から醸造を指揮。IWSC「イタリア・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を複数回受賞している。敷地面積は140ヘクタール、うち約24〜32ヘクタールがブドウ畑で、主にサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを加えて栽培。最高格付けのグラン・セレツィオーネ「ラ・プリマ」を含む複数グレードのキャンティ・クラシコに加え、1980年から生産される高評価のスーパータスカン、トスカーナIGT「リパ・デッレ・モーレ」で知られる。現在はジョンの娘ヴィクトリア・マッタも醸造に携わり、一族4世代にわたる経営が続いている。
探索する →
www.vicchiomaggio.it/Castello di Querceto
カステッロ・ディ・クエルチェート
グレーヴェ・イン・キャンティのドゥッダ渓谷に位置する名門エステート。1897年にカルロ・フランソワが中世の城館を取得して以来、フランソワ家が5代にわたり所有・経営し、現在はシモーネとリアの兄妹が当主を務める。敷地面積は約190ヘクタール、うち60〜65ヘクタールが標高400〜600メートルに広がる25以上の区画のブドウ畑で、白亜紀〜始新世のポリクローム(多色)片岩土壌が特徴。1924年にはキャンティ・クラシコ協会の設立メンバー33生産者の一つとなった。サンジョヴェーゼを主体にカナイオーロ、コロリーノ、少量の国際品種を栽培し、エレガンスと骨格、熟成力で評価の高いキャンティ・クラシコ、リゼルヴァ、グラン・セレツィオーネ(イル・ピッキオ、ラ・コルテなど)を生産する。
探索する →
www.castellodiquerceto.it/
ペアリング
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ、ジビエのロースト、イノシシ肉のラグー、熟成ペコリーノチーズ、ポルチーニ茸料理。焼き鳥(タレ)や牛すき焼きなど、和食の甘辛い赤身肉料理とも好相性。
よくある質問
- グレーヴェ・イン・キャンティが他のUGAと異なる点は何ですか?
- グレーヴェは最大のUGAであり、キャンティ・クラッシコの区域内に完全に収まる数少ない4つの自治体の一つです。広大で多様なテロワールを持つため、標高の高いエリアのエレガントで芳香高いスタイルから、グレーヴェ川に近い明るく果実味豊かなスタイルまで幅広いワインが生まれます。
- この地域ではサンジョヴェーゼが主要なブドウ品種ですか?
- はい、サンジョヴェーゼが支配的な品種であり、呼称の規定によりグレーヴェUGAで生産されるすべてのキャンティ・クラッシコワインの骨格を形成しています。
- グレーヴェUGAの標高と土壌の特徴は?
- 畑の標高はおよそ200mから600mに及び、土壌はガレストロ(片岩質)、アルベレーゼ(石灰岩)、粘土質が混在しており、これが地区内のワインスタイルの多様性につながっています。
- グレーヴェにはどのような歴史的な村がありますか?
- 探検家アメリゴ・ヴェスプッチの一族の出身地として知られる中世の城塞村モンテフィオラッレや、キャンティ・クラッシコ地方への商業的な玄関口として発展したグレーヴェの町があります。
- グレーヴェはパンツァーノやラモーレのUGAとどう違いますか?
- パンツァーノ(コンカ・ドーロと呼ばれる円形劇場状の畑)やラモーレ(高標高のテラス畑)は、特に際立ったテロワールを持つため歴史的なグレーヴェ地域から独立して公式UGAとして区分されました。グレーヴェ自体は呼称内で最も広く、スタイルの幅も最も多様なUGAです。