アントル・ドゥー・メール
Entre-Deux-Mers
爽快で香り高い白ワインを誇る、ボルドー最大のアペラシオン。
アントル・ドゥー・メールは、フランスのボルドー地方、ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれた地域に位置するワイン産地です。「二つの海の間」という名の通り、川の潮汐の影響を受ける土地柄です。135のコミューンにまたがり、7,000ヘクタール以上のブドウ畑を有するボルドー最大のアペラシオンの一つです。主にソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルから造られる、爽やかで辛口、かつアロマティックな白ワインで知られています。白ワインのAOCは1937年に創設され、赤ワインのPDOは2023年に追加されました。粘土石灰質の土壌がもたらすフレッシュさ、鮮やかな酸味、そして繊細なミネラル感が特徴で、親しみやすく高品質なボルドー白ワインの代名詞となっています。
こんな方に: カジュアルな食事やシーフードを好む方、コストパフォーマンスの高い爽やかなボルドー白ワインを探している方に最適です。
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生産者
Château Haut-Garriga
シャトー・オー・ガリガ
シャトー・オー・ガリガは、グレジヤック村に位置する6代続く家族経営のワイナリーです。サン=テミリオンから10km、ボルドーから30kmという恵まれた立地で、1782年に創業したバロー家が75ヘクタールの畑を管理しています。30年以上にわたりヨーロッパへの輸出を行い、ソーヴィニヨン・ブラン・セミヨン・ミュスカデルを組み合わせた爽快な白ワインで高い評価を得ています。柑橘系・グレープフルーツ・花の香りが印象的なアントル・ドゥー・メール・ブランは、コストパフォーマンスの高さでも定評があります。メルロー100%の赤ワイン、エレガントなロゼ、スパークリングも揃え、ガイド・アシェット2019年版で1つ星を獲得しました。
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www.vignobles-barreau.comChâteau Haut-Rian
シャトー・オー・リアン
シャトー・オー・リアンは、アルザス出身のミシェルとシャンパーニュ出身のイザベル・ディートリッヒ夫妻によって1988年に設立された家族経営のドメーヌ。ふたりはともにワイン農家の子として育ち、オーストラリアでレミー・マルタンのブドウ畑に携わった後、ボルドー地方のガロンヌ川沿いに位置する14世紀の要塞都市リオンに腰を落ち着けました。アントル・ドゥ・メールとカディヤック・コート・ド・ボルドーにまたがる約75ヘクタールの粘土石灰質・砂利質の斜面で栽培を行い、白ブドウの主要区画はより涼しいスーリニャック村にあり、1960年以前に植樹されたセミヨンの古樹も現役です。2019年にモンペリエで醸造学を修めた娘のポリーヌ・ラピエールが経営を引き継ぎ、2020年には夫ウィリアムも合流。現在はすべての畑でオーガニック認証(エコセール)とビオディナミ認証(デメテール)を取得し、Terra Vitis・HVE・Bee Friendlyの認証も有します。セミヨン60%・ソーヴィニヨン・ブラン40%の白ワインは生き生きとしたフレッシュさとミネラル感で高い評価を受け、赤ワインはメルロー主体でエレガントな仕上がりです。
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enchateauhautrian.comChâteau Marjosse
シャトー・マルジョス
シャトー・マルジョスは、シャトー・シュヴァル・ブランとシャトー・ディケムという2つのボルドー最高峰シャトーを率いる伝説の醸造家ピエール・リュルトン氏の個人所有エステートです。アントル・ドゥー・メールの中心部に位置し、サン=テミリオンと同じ希少なアステリー石灰岩土壌の上に広がります。1990年に12ヘクタールから始まり、現在は65ヘクタールに拡大しました。セミヨン・ソーヴィニヨン・ブラン・ミュスカデルのブレンド白ワインは樹齢最大75年のブドウから造られ、ボルドー辛口白の指標銘柄と評価されています。メルロー主体の赤は2020年ヴィンテージで94点(ワイン・インディペンデント)・90点(ヴィナス)を獲得しています。
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www.chateau-marjosse.comChâteau Moulin de Launay
シャトー・ムーラン・ド・ローネイ
シャトー・ムーラン・ド・ローネイは、ボルドーのアントル・ドゥ・メール地区中心部、ソサック村に位置する74ヘクタールの家族経営シャトーです。ジロンド県の最高地点(標高153メートル)であるビュット・ド・ローネイにちなんで名付けられ、グレフィエ家が5代・150年以上にわたって管理しています。1970年代に多くの生産者が白ぶどうを抜いて赤ぶどうに植え替える流れに抗い、一貫してドライ白ワイン専門を守ってきました。2016年にルドヴィック・グレフィエが経営を全面引き継ぎ、品質重視の姿勢を継続しています。粘土石灰質の土壌と冷涼な微気候のもとで育つソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、セミヨン、ミュスカデル、ユニ・ブラン、コロンバールの6品種が、類まれなフレッシュさと芳醇なアロマを生み出します。全面草生栽培・低収量管理を実践し、毎年約10ヘクタールずつ有機農法へ転換中。ヌーヴェル・アキテーヌ自然環境保全センターと連携しビュット・ド・ローネイの生物多様性保護にも取り組んでいます。
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vignoblesgreffier.comChâteau Nardique La Gravière
シャトー・ナルディック・ラ・グラヴィエール
1928年に創業したシャトー・ナルディック・ラ・グラヴィエールは、ボルドーのアントル・ドゥ・メール地区、サン・ジェネ・ド・ロンボーに位置する38ヘクタールの家族経営ドメーヌです。現在は4代目のニコラ・テレーズが両親フィリップとミュリエルとともに運営。砂利(グラヴ)と粘土質シルト(ブルベーヌ)の土壌で、白ワインはセミヨン・ソーヴィニョン・ブラン・ソーヴィニョン・グリ・ミュスカデル、赤はメルロ80%・カベルネ・フラン15%・カベルネ・ソーヴィニョン5%から造られます。HVE(環境価値高認証)を取得し、ギド・アシェット「クー・ド・クール」やパリ農業共進会金賞など多数の受賞実績を持ちます。
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www.chateau-nardique-la-graviere.comChâteau Reynon
シャトー・レイノン
シャトー・レイノンは、ボルドーのアントル・ドゥ・メール地区、ガロンヌ川を見下ろすベゲイの丘陵地帯に位置する名門エステートです。1958年にダヴィッド家が取得し、1976年にフロランス・ダヴィッドと夫のドゥニ・デュブルデューが運営を引き継ぎました。ボルドー大学醸造学教授であったドゥニは、「白ワインの法王(ル・パープ・デュ・ブラン)」として世界に名を轟かせた伝説的な人物です。ソーヴィニヨン・ブランの香りを生み出すチオール化合物の特定をはじめとする先駆的な研究により、白ボルドーのスタイルを一変させました。シャトー・レイノンはボルドー・ブラン(ソーヴィニヨン・ブラン主体)、カディヤック・コート・ド・ボルドー・ルージュ(メルロー主体)、ロゼの3種を生産しています。白ワインは特に高い評価を受けており、2022年ヴィンテージはコンクール・モンディアル・デュ・ソーヴィニヨンで金賞、ヴィナスで90点を獲得しました。2016年にドゥニが逝去した後は、息子のジャン=ジャックとファブリスが同じ高い基準を守りながら運営を続けています。
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www.denisdubourdieu.com/en/chateau-reynon-en/Château Roquefort
シャトー・ロックフォール
ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれたアントル・ドゥ・メールの中心に位置するシャトー・ロックフォールは、6,000年以上の歴史を誇る家族経営のワイナリーです。敷地内にはヨーロッパ最長(14メートル)の新石器時代のドルメン(紀元前3700年頃)、1291年の文献にも登場する要塞化されたシャトー、18世紀の鳩小屋とシャルトリューズが残ります。1976年にジャン・ベランジェが買収し、1983年からブドウを植え直し。1995年から息子のフレデリックが引き継ぎ、現在は240ヘクタール、うち約100ヘクタールをブドウ畑が占めます。石灰岩台地・粘土石灰岩・粘土ローム土壌でメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンを栽培。2017年にISO 14001認証とHVE(高環境価値)認証を取得し、2021年には白ワイン用ブドウを完全有機農業へ転換。AOCアントル・ドゥ・メール(白)、AOCボルドー、AOCボルドー・シュペリウール(赤)を生産し、リーヴ、グラン・ブラン、レ・ロッシュ・ブランシュ、グランド・キュヴェなどの銘柄が揃います。2019年ベスト・オブ・ワインツーリズム建築・景観賞受賞。
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www.chateau-roquefort.comChâteau Sainte-Marie
シャトー・サント・マリー
シャトー・サント・マリーの歴史は数百年に及び、かつてはラ・ソーヴ・マジョール大修道院の修道士たちが管理し、1874年の名高いフェレ年鑑にもその名が記されています。アントル・ドゥ・メールのタルゴンに位置し、現在は5代目のステファン・デュピュック氏が1997年に継承。就任直後から有機栽培へ転換し、バイオダイナミック農法を徹底。月の周期に従った醸造管理、各区画の手摘み収穫・個別醸造、そして自家製の竹マルチングシステムによる土壌育成など、独自のアプローチが際立ちます。樹齢100年を超えるセミヨンやメルローの古木から、複雑味とフレッシュさを兼ね備えた卓越したコストパフォーマンスのワインを生み出しています。
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www.chateau-sainte-marie.comChâteau Thieuley
シャトー・ティウレイ
シャトー・ティウレイは、ボルドーのアントル・ドゥ・メール地区中心部、ラ・ソーヴ・マジューヌに位置する先駆的な家族経営のドメーヌです。1949年にアンドレ・クルセルが購入し、農業エンジニアでボルドー大学醸造学教授だった息子フランシス・クルセルの指揮のもと、わずか4ヘクタールから80ヘクタールへと拡大されました。フランシスはボルドーで旨い辛口白ワインを造れると初めて証明した先駆者の一人です。2004年からは農業エンジニアかつ醸造学者でもある娘のシルヴィ(経営・営業)とマリー(醸造・畑管理)が引き継ぎ、フレッシュさとテロワールの表現、そして環境への責任を継承しています。Terra Vitis(2017年取得)、高環境価値(HVE、2019年取得)、Bee Friendlyの認証を保有し、80ヘクタール全域にわたって生物多様性保全への強いコミットメントを示しています。3つの畑――旗艦のシャトー・ティウレイ、輸出向けシャトー・サン・ジュネ、カピアンにある砂利質土壌5ヘクタールのクロ・サント・アンヌ――で構成されます。白ワイン用にソーヴィニヨン・ブラン・セミヨン・ソーヴィニヨン・グリ、赤ワイン用にメルロー・カベルネ・ソーヴィニヨン・カベルネ・フランを栽培。プレステージ・キュヴェ「レゼルヴ・フランシス・クルセル」(白・赤)はジェームズ・サックリングほか批評家からも高い評価を受けています。
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www.thieuley.comChâteau Tour de Mirambeau
シャトー・トゥール・ド・ミランボー
シャトー・トゥール・ド・ミランボーは、ボルドーのアントル・ドゥ・メールの中心部、ローザン村に位置するデスパーニュ家のフラッグシップ・エステートです。一家は250年以上にわたってこの地でブドウ栽培を行ってきましたが、ジャン・ルイ・デスパーニュが1969年にワイン造りに専念したことで、シャトーの国際的な評価が確立されました。エステートの名は、ジャン・ルイが結婚後に妻のオディルと住み始めた古い風車に由来します。現在は88ヘクタールの粘土石灰岩土壌を擁し、ジャン・ルイの子供たちであるティボー、ガブリエル、バサリーヌが技術ディレクターのジョエル・エリサルドとともに経営を担っています。アントル・ドゥ・メール最高の生産者として広く認められており、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルをブレンドしたフレッシュで香り高い白ワインと、メルロを主体としたボルドー赤ワインを生み出しています。ロバート・パーカーの「ワイン・アドヴォケート」誌は、「デスパーニュのワインは格付け以上の実力を持つ」と高く評価しています。
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www.despagne.frChâteau Turcaud
シャトー・テュルコー
シャトー・テュルコーは1973年、モーリス・ロベールと妻シモーヌが7ヘクタールの小さな農場を起点に設立し、現在は50ヘクタールに拡大。中世の修道院で知られるラ・ソーヴ・マジョールの丘を見下ろすアントル・ドゥ・メールの一等地に位置しています。2009年から娘のイザベルと婿のステファン・ル・メイが運営を引き継ぎ、2020年の「ガイド・アシェット・デ・ヴァン」で最優秀醸造家に選出されました。化学除草剤を廃止し機械耕耘と手作業に回帰したサステナブル農業を実践。爽快な白ワイン、骨格ある赤、ロゼ、そしてパリ農産物コンクール金賞を受賞したクレマン・ド・ボルドーを揃えています。
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chateauturcaud.comChâteau de Cugat
シャトー・ド・キュガ
シャトー・ド・キュガは1500年代に建てられた歴史的なシャトーで、アントル・ドゥー・メール中心部のブラズィモン村の丘の上に立ちます。マイヤー家が1926年に取得し、1990年代初頭からブノワ・マイヤー氏が醸造を担当しています。「ボルドー・シュペリュールというラベルを超えたワインを造りたい」という志のもと、ほぼオーガニックで管理する畑からポムロールに似た砂利質・粘土質土壌の恵みを引き出しています。2021年ヴィンテージよりHVE 3(高環境価値)認証を取得。クラシック・プルミエール・キュヴェ・フランシス・マイヤーの3つのキュヴェを展開し、米国ではチャールズ・ニール・セレクションズが「同価格帯を圧倒する」と絶賛しています。
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www.charlesnealselections.com/chacircteau-de-cugat.html
ペアリング
新鮮な牡蠣、焼き魚、貝類、山羊チーズ、リゾット、スパイシーなアジア料理、寿司や刺身などの和食、夏の軽いサラダ。
よくある質問
- 「アントル・ドゥー・メール」とはどういう意味ですか?
- フランス語で「二つの海の間」を意味し、ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれた地理的な位置に由来しています。潮汐の影響を受ける二つの川がこの産地に独特の個性をもたらしています。
- アントル・ドゥー・メールでは赤ワインも造られていますか?
- 歴史的にアントル・ドゥー・メールのAOCは白ワイン専用でしたが、2023年に赤ワインのPDOが正式に追加されました。それ以前は、この地域の赤ワインはボルドーやボルドー・シュペリュールのアペラシオンとして販売されていました。
- 主なブドウ品種は何ですか?
- 主な白ブドウ品種はソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルです。ソーヴィニヨン・ブランがフレッシュさと活力を与え、セミヨンが骨格と豊かさを加え、ミュスカデルが花の香りをもたらします。
- アントル・ドゥー・メールのテロワールはどのような特徴がありますか?
- 丘陵地帯に粘土石灰質、砂、砂利など多様な土壌が広がっています。斜面に多い粘土石灰質の土壌が、ワインに特徴的なミネラル感、フレッシュさ、そして繊細さをもたらします。
- アントル・ドゥー・メールのアペラシオンはいつ設立されましたか?
- アペラシオンは1937年に設立され、当初は辛口と甘口の白ワインが認められていました。1957年に辛口白ワインのみに限定され、2023年には赤ワインのPDOが追加されました。