カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ
Castelnuovo Berardenga
キャンティ・クラッシコ最南端・最温暖のUGA。ブルネッロ級の力強さ。
カステルヌオーヴォ・ベラルデンガは、シエナ南東部、モンタルチーノとの境界に位置するキャンティ・クラッシコDOCG最南端のUGA(追加地理的単位)です。産地内で最も温暖な気候と、多様な土壌(北部はシエナ・トゥーフォと呼ばれる砂・砂岩質、標高の高い南部の畑では石灰質のアルベレーゼやガレストロ頁岩にマチーニョ砂岩が混じる)が特徴で、標高はおおよそ250〜500m(主要な畑は320〜420m前後)です。このテロワールから、力強くフルボディのサンジョヴェーゼが生まれ、熟した黒系果実、タバコ、革のニュアンスを持ち、しばしばブルネッロ・ディ・モンタルチーノに匹敵する骨格と評されます。また、サン・フェリーチェが手がけるサンジョヴェーゼ100%のスーパータスカン「ヴィゴレッロ」発祥の地としても歴史的に知られています。
こんな方に: ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを思わせる骨格と黒系果実感を持つ、力強くフルボディなサンジョヴェーゼを求める方に最適です。
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生産者
Agricola San Felice
サン・フェリーチェ
アグリコーラ・サン・フェリーチェは、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに拠点を置くキャンティ・クラシコの歴史的生産者で、1970年代よりアリアンツ・グループが所有する。1968年からオーナー兼醸造家エンツォ・モルガンティのもとでサンジョヴェーゼのクローン研究を体系的に進める先駆者となり、同年にはスーパータスカンの先駆けの一つとされる「ヴィゴレッロ」を生み出した。1987年にはフィレンツェ大学・ピサ大学と共同で実験畑「ヴィティアリウム」を設立し、プニテッロなどトスカーナの古来品種の再発見と保存に取り組んでいる。約140ヘクタールのキャンティ・クラシコ畑からはフラッグシップ「イル・グリージョ」が生まれ、モンタルチーノ(カンポジョヴァンニ)やボルゲリにも畑を持つ。敷地の中心となる中世の集落は、リレ・エ・シャトーに加盟する5つ星ホテル「ボルゴ・サン・フェリーチェ」としても運営されている。
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www.sanfelice.com/enCastell'in Villa
カステッリン・ヴィッラ
カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置するカステッリン・ヴィッラは、キャンティ・クラシコにおいて妥協なき伝統を貫く伝説的な生産者です。長年、コラリア・ピニャテッリ・デッラ・レオネッサ公妃の指揮下で、卓越した熟成能力、骨格、エレガンスを備えたワインを生み出してきました。流行に左右されず、長期マセラシオンやスラヴォニア産大樽での熟成といった伝統的な手法を固守しています。特にリゼルヴァやグラン・セレツィオーネは、数十年かけて進化するポテンシャルを持ち、キャンティ・クラシコ南部特有のテロワールを完璧に表現しています。
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www.castellinvilla.com/Castello di Bossi
カステッロ・ディ・ボッシ
カステッロ・ディ・ボッシは、キャンティ・クラッシコ地区最南端のコムーネ、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する歴史あるエステートです。要塞集落としての起源は9世紀に遡り、1099年にはすでにワイン生産の記録が残っています。1984年にマルコ・バッチ氏とその一族が取得し、現在は500ヘクタールを超える広大な敷地のうち120ヘクタールがブドウ畑で、標高平均350mの地でサンジョヴェーゼを中心にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを栽培しています。エステートは完全オーガニックで、羊の放牧によって管理される太陽光発電設備など再生可能エネルギーを活用しています。マルコ・バッチ氏の指揮のもと、モンタルチーノのレニエーリ、マレンマのテッレ・ディ・タラモを擁するバッチ・ワインズグループの旗艦エステートとして、伝統的なトスカーナの栽培技術と、地中海での海底熟成といった革新的な取り組みを融合させていることで知られています。
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www.castellodibossi.it/Fattoria di Corsignano
ファットリア・ディ・コルシニャーノ
ファットリア・ディ・コルシニャーノは、シエナ近郊カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する22ヘクタールの有機認証畑を持つキャンティ・クラッシコの生産者。1988年から家族経営を続け、現在は3代目にあたる。7ヘクタールの畑はサンジョヴェーゼを主体に植えられ、年間約4万本のキャンティ・クラッシコDOCG、リゼルヴァ、グラン・セレツィオーネ、ロッソ・トスカーナIGT、ロザート・トスカーナIGT、ヴィンサント、グラッパ・ディ・キャンティ・クラッシコを生産する。2014年に有機認証を取得。敷地内には修復された4棟の農家家屋を利用したアグリツーリズモ(農園リゾート)を併設し、宿泊・レストラン・プールなどを備えた田園リゾートとしても知られる。
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www.tenutacorsignano.it/Fattoria di Valiano
ファットリア・ディ・ヴァリアーノ
ファットリア・ディ・ヴァリアーノは、キャンティ・クラシコ地区の最南端にあたるカステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する230ヘクタール(うち75ヘクタールが有機栽培のブドウ畑)の歴史あるエステートです。その歴史は2000年以上遡るとされ、20世紀にはイタリア大統領ジョヴァンニ・グロンキが所有していましたが、1882年創業のトスカーナのワイン一家ピッチーニ家が1995年に取得しました。畑は標高約350m、ガレストロとアルベレーゼの土壌に南西向きで広がり、栽培醸造責任者パスクアーレ・プレスット氏が管理しています。キャンティ・クラシコ・コンソーシアムの公式エステートメンバーであり、代表銘柄はキャンティ・クラシコと、100%サンジョヴェーゼの単一畑「サン・ラザロ」を用いたグラン・セレツィオーネ。カベルネ・フランを主体としたペッケーロなど他のワインも生産しています。
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www.piccini1882.it/Fèlsina
フェルシナ
1966年にドメニコ・ポッジャーリによって設立されたフェルシナは、キャンティ・クラッシコ地区の南端、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する名門生産者です。サンジョヴェーゼ種への深いこだわりを持ち、その土地特有のテロワールを表現したワイン造りで知られています。特にリゼルヴァ「ランチャ」は、エレガンス、ストラクチャー、そして卓越した熟成能力を兼ね備えた、キャンティ・クラッシコの最高峰の一つとして高く評価されています。伝統的な手法と現代の精密な技術を融合させ、個性的で本物の味わいを追求し続けています。
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www.felsina.it/Pacina
パチーナ
パチーナは、トスカーナ州カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する歴史あるオーガニック農園で、10世紀の旧修道院を中心に営まれている。敷地65ヘクタールのうち、ブドウ畑は約11ヘクタールで、残りはオリーブ畑や穀物・豆類畑として利用され、自給自足に近い農業を実践している。同じ一族が5世代にわたり守り継いできた農園で、現在はジョヴァンナ・ティエッツィと夫ステファノ・ボルサが運営し、1980年代初頭から有機農法を続けている。2008年にはキャンティ・クラッシコDOCGを離脱し、テロワールを重視した伝統的なワイン造りにそぐわないと判断してトスカーナIGTを名乗るようになった。サンジョヴェーゼを主体に、チリエジョーロ、カナイオーロ、トレッビアーノ、シラーをわずかに加えたワインは、長期マセラシオン・野生酵母・無濾過・無清澄で仕上げられる。VinNatur会員であり、ジョナサン・ノシター監督のドキュメンタリー『Natural Resistance』にも登場した。
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www.pacina.it/Podere Lecci e Brocchi
ポデーレ・レッチ・エ・ブロッキ
ポデーレ・レッチ・エ・ブロッキは、キャンティ・クラシコで最も南に位置し標高も高いサブゾーン、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガにある小さな家族経営のワイナリー。骨格のしっかりした力強いサンジョヴェーゼで知られる。1970年、ヴァスコ・ラストルッチがヴィッラ・ア・セスタの司祭からこの農地を購入。もともと小麦畑だったが、鉄分と石灰質に富む赤い石だらけの土壌(ガレストロ)がブドウ栽培に最適だと見抜き、最初のブドウ樹を植樹。約5年後に最初のワインを醸造した。長年、収穫したブドウ・ワインはキャンティの著名な生産者へバルクで販売されていたが、2011年のヴィンテージ以降、ヴァスコの娘サブリナ・ラストルッチが夫ジャンカルロ、息子ジョヴァンニとともに経営を引き継ぎ、自社ブランドでの瓶詰め・販売を開始した。畑はオーガニック栽培(認証取得中)、醸造は自生酵母発酵・穏やかな醸し・ニュートラルな樽での熟成という、介入を最小限に抑えた昔ながらのスタイルを貫く。サンジョヴェーゼ約90%にカナイオーロ・マルヴァジーア・ネーラ約10%をブレンドし、鮮やかなルビー色と赤い果実の凝縮した香り、余韻の長さが特徴のキャンティ・クラシコを中心に、リゼルヴァ「イル・キオルバ」、グラン・セレツィオーネ「チェレラリウム」、単一畑「ラゴナイア」、白ブレンド「サンジョ・リナシメント・ビアンコ」、ヴィンサント、オリーブオイル、グラッパを生産する。
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www.vinolecciebrocchi.it/en/Tenuta Mocenni Bindi Sergardi
テヌータ・モチェンニ・ビンディ・セルガルディ
テヌータ・モチェンニは、1349年からシエナの丘陵地でワイン造りを続けるビンディ・セルガルディ家が所有する3つのエステートの一つ。23世代にわたる歴史を持つ。キャンティ・クラシコ南部、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ地区に位置し、標高400〜500メートルのガレストロとアルベレーゼ土壌の畑を有する。畑はほぼ全てサンジョヴェーゼで、新樽の影響を抑えた大樽熟成、長梢剪定、低植密度など、土地の個性を素直に表現するスタイルを追求している。単一畑「パルティチェッラ89」は、同エステートを代表するグラン・セレツィオーネ「モチェンニ89」の原料となっている。
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bindisergardi.it/Tenuta di Arceno
テヌータ・ディ・アルチェーノ
テヌータ・ディ・アルチェーノは、キャンティ・クラシコ地区最南端のカステルヌオーヴォ・ベラルデンガに広がる1,000ヘクタールの歴史的エステート。シエナ近郊、中世の村サン・グズメに隣接する。ワイン造りの起源はローマ以前のエトルリア文明にまで遡り、1504年にデル・タヤ家が取得した記録が残り、その後名門ピッコロミーニ家の所有を経た。1994年にジャクソン・ファミリー・ワインズのジェス・ジャクソンとバーバラ・バンキーが取得。カリフォルニア以外での同ファミリー初期の取得先の一つで、フランス人栽培家ピエール・セイヤンの指導のもと、畑を区画ごとに個別に栽培・醸造する「マイクロ・クリュ」哲学で植え替えを行った。2002年から醸造を率いるローレンス・クローニンが、土着品種サンジョヴェーゼによるキャンティ・クラシコDOCGシリーズと、フラッグシップのカベルネ・フラン主体「アルカヌム」を含むトスカーナIGTの国際品種シリーズを手がける。
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www.tenutadiarceno.com/Tolaini
トラライニ
1998年、トスカーナ出身でカナダでの長い実業家生活を経て故郷に戻ったピエル・ルイジ・トラライニによって設立された、キャンティ・クラシコ最南端のコムーネ、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガに位置する50ヘクタールのワイナリー。著名なコンサルタント、ミシェル・ロランと農学者アンドレア・パオレッティを迎え、石灰岩と粘土質土壌、優れた日照条件を持つ円形劇場状の畑を作り上げた。サンジョヴェーゼ主体のキャンティ・クラシコ(グラン・セレツィオーネ「ヴィーニャ・モンテベッロ・セッテ」を含む)に加え、創業者に捧げられたカベルネ・フラン100%の「ペルルイ」などボルドー品種のワインも生産する。2023年にはEUオーガニック認証とカーボンニュートラル認証を取得。2020年の創業者の逝去後は、娘のリアと兄弟がワイナリーを継承している。
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www.tolaini.it/Vallepicciola
ヴァッレピッチョーラ
キャンティ・クラシコ地区、カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ村のピエヴァショーニ近郊、ヴァル・ディ・ピッチョーラ渓谷に位置するヴァッレピッチョーラは、1999年にボルフォ家が敷地内にあった17世紀の修道院の廃墟を修復したことから始まりました(現在は五つ星ホテル「レ・フォンタネッレ」)。約265ヘクタールの敷地には107〜109ヘクタールのブドウ畑があり、サンジョヴェーゼ、ピノ・ネーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、シャルドネを栽培。4,000本を超えるオリーブの木と、手つかずの森林も広がります。建築家マルゲリータ・ゴッツィが設計し2016〜2020年に完成した印象的な現代建築のセラーは、地下3層構造で環境と景観への影響を最小限に抑えつつ、トスカーナの自然と有機的に融合するよう設計されています。VIVAサステナビリティ認証を取得し、伝説的な醸造家ジャコモ・タキスに師事した醸造家アレッサンドロ・チェッライの指揮のもとワイン造りを行っています。キャンティ・クラシコ2021はワイン・スペクテイター誌の「Top 100 Wines of 2024」で37位にランクインし、グラン・セレツィオーネ「ラピーナ」はジェームス・サックリングやガンベロ・ロッソなどから高評価を得ています。
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www.vallepicciola.com/
ペアリング
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ、イノシシ肉のロースト、熟成ペコリーノチーズ、キノコ料理、すき焼きや牛すじ煮込みなど濃厚な煮込み料理と好相性。
よくある質問
- カステルヌオーヴォ・ベラルデンガの特徴は何ですか?
- モンタルチーノと境を接する、キャンティ・クラッシコ最南端かつ最も温暖なUGAで、産地内で最も力強くフルボディなワインを生み出します。
- 気候と土壌はどのような特徴がありますか?
- キャンティ・クラッシコの中で最も温暖な気候です。土壌は北部のシエナ・トゥーフォ(砂・砂岩質)から、標高の高い南部畑の石灰質アルベレーゼ・ガレストロ・マチーニョ砂岩まで多様で、標高は約250〜500mです。
- カステルヌオーヴォ・ベラルデンガは公式なUGAですか?
- はい、キャンティ・クラッシコの公式な地理的追加単位(UGA)の一つで、グラン・セレツィオーネのラベルに表記できます。
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとの違いは?
- 温暖な気候とモンタルチーノに近い南方の立地から、この地域のサンジョヴェーゼは力強く骨格がしっかりしており、ブルネッロを思わせる重厚さを持つと評されます。