カノン・フロンサック
Canon-Fronsac
ボルドーの隠れた名産地。石灰岩テロワールが育む骨格豊かなメルロー。
カノン・フロンサックはボルドー右岸に位置する最小かつ最も権威ある AOC のひとつ。リブルヌ近郊のドルドーニュ川沿いに広がる石灰岩台地と粘土石灰質斜面に250ヘクタール・40シャトーが点在し、メルロー主体の赤ワインのみを生産する。1939年に公式認定され、石灰岩・フロンサックモラス土壌と二河川の影響による独自のテロワールが高い評価を得ている。
こんな方に: コストパフォーマンスに優れたボルドーのテロワール表現を楽しみたい方に。
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生産者
Château Canon (Canon-Fronsac)
シャトー・カノン(カノン・フロンサック)
カノン・フロンサックのシャトー・カノンは、18世紀中頃から続くドゥ・コニンク家が所有する5ヘクタールの小規模シャトー。フランソワ・ドゥ・コニンクが9代目として引き継ぐ同家の醸造の歴史は、1740年代にまで遡ります。ドルドーニュ川を見渡すカノン・フロンサックの石灰岩プラトーに位置し、樹齢25年のメルロー100%から単一キュヴェを生産。毎年約33,000本を生産し、新樽フレンチオークで12ヶ月熟成されます。2006年以前はカノン・フロンサックAOCに同名シャトーが2軒存在しましたが(もう1軒はガラン家)、現在はドゥ・コニンク家の本シャトーのみが「シャトー・カノン」を名乗っています。同名のサンテミリオン第一特別級シャトーとはまったく異なる生産者であり、こちらはカノン・フロンサックという隠れた名産地で、コスト・パフォーマンスの高いミネラル感豊かなボルドーを生み出しています。熟成ポテンシャルは10〜20年と長く、右岸らしい豊かな果実味と緻密なタンニンが特徴です。
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www.vins-fronsac.com/en/fiche/chateau-canon/Château Canon Moueix
シャトー・カノン・ムエックス
シャトー・カノン・ムエックスは、右岸ボルドーのカノン・フロンサック・アペラシオン南部に位置する4ヘクタールの小規模シャトーです。シャトー・ペトリュスを擁する名門エタブリスマン・ジャン・ピエール・ムエックスが設立・管理し、年間約2,000ケースを生産していました。粘土石灰質土壌に植えられたメルロー(90%)とカベルネ・フラン(10%)を主体とし、新樽約25%で熟成。エレガントで骨格のある、熟成ポテンシャルの高いワインが特徴です。2000年頃にムエックス家は他の主力シャトーに経営資源を集中するため畑を売却しましたが、「カノン・ムエックス」の名称はムエックス家が保持しました。
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www.moueix.comChâteau Canon de Brem
シャトー・カノン・ド・ブレム
ボルドーの格式あるカノン・フロンサックに位置するシャトー・カノン・ド・ブレムは、長年ド・ブレム家が所有した歴史的なシャトーで、1985年にエ・ジャン=ピエール・ムエックスに買収されました。約8.7ヘクタールのブドウ畑は、フロンサデ地方特有の粘土石灰質土壌(「フロンサックの砂岩質粘土」)に覆われた丘の斜面に広がり、標高は最大90メートルに達します。メルロー85%、カベルネ・フラン15%で構成され、深い色調、赤系・黒系果実の複雑なアロマ、ミネラル感、シルキーなタンニン、そして優れた熟成ポテンシャルを持つワインを生み出します。
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Château Cassagne Haut-Canon
シャトー・カサーニュ・オー・カノン
ボルドーの権威あるカノン・フロンサック地区に位置するシャトー・カサーニュ・オー・カノンは、サン・ミシェル・ド・フロンサックの石灰岩台地に広がる15ヘクタールの畑を持つシャトーです。もとはリシュリュー公爵の狩猟小屋として建てられ、1956年にシャルル・デュボワが購入。1983年からは息子のジャン=ジャック・デュボワ(醸造家)と妻ジタが運営しています。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%を樹齢平均45年の樹から栽培。粘土石灰岩土壌のテロワールを活かし、ISO 14001に基づく環境マネジメントシステム(持続可能な農業)を導入。定番キュヴェとプレスティージュ「ラ・トリュフィエール」(ヴィネクスポで金賞・国際トロフィー受賞)の2本柱で構成されています。
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chateau-cassagne-haut-canon.comChâteau Gaby
シャトー・ガビー
シャトー・ガビーは、ボルドーのカノン・フロンサック地区に位置する名門シャトーです。1660年にブドウが初めて植えられたこの地は、ドルドーニュ川を見下ろす標高最大75メートルの粘土石灰質の丘に広がります。250年間フルーアン家が所有した後、1999年にアントワーヌ・カヤット、2006年にデヴィッド・カール、そして2016年よりアメリカ人実業家トム・サリバン(ヴィニョーブル・サリバン)が所有。1997年より当主を務めるダミアン・ランドゥアールが醸造・畑管理を担っています。2014年から有機農業への転換を開始し、2018年ヴィンテージより正式認証取得。ビオディナミ(ビオディヴァンラベル)への取り組みも進行中です。16ヘクタールの畑はメルロー80%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%で構成され、年間約7,000ケースを生産。ヴィヴィーノではボルドー地区のトップ1%に評価され、2008年ヴィンテージはル・グラン・クラスマン・デ・ヴァン・ド・ボルドーで596銘柄中第1位を獲得しています。
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chateaugaby.comChâteau La Fleur Cailleau
シャトー・ラ・フルール・カイヨ
フロンサック村近くのラ・グラーヴに位置するシャトー・ラ・フルール・カイヨは、カノン・フロンサックを代表するビオディナミの名門エステートです。1982年にポール・バールが所有者となり、ボルドーでビオディナミ農法のパイオニアとして1990年に転換、1998年にデメテール認証を取得しました。現在は息子のガブリエル・バールと妻エディットが運営。約2.5ヘクタールの南東向き粘土石灰質斜面の畑では、メルロー(70%)、カベルネ・フラン(25%)、マルベック(5%)をブレンドした旗艦キュヴェを手摘み収穫し、自然酵母で発酵後、使用済み樽で熟成、瓶詰め時には最小限の亜硫酸のみを使用します。
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vignoblebarre.frChâteau Moulin Pey Labrie
シャトー・ムーラン・ペイ・ラブリ
カノン・フロンサックの中心部に位置するシャトー・ムーラン・ペイ・ラブリは、石灰質粘土土壌という優れたテロワールで知られています。メルローを主体とし、フロンサック地方の個性を反映したエレガントで骨格のしっかりしたワイン造りを行っています。ペレ・ヴェルジェ家のもと、低収量と厳格な選果を重視した持続可能なブドウ栽培を実践。そのワインはベルベットのようなタンニン、芳醇なアロマ、そして優れた熟成能力で高く評価されており、右岸のトップワインに匹敵する品質を誇ります。
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www.moulinpeylabrie.comChâteau Pichelebre
シャトー・ピシュレブル
シャトー・ピシュレブルは、ボルドー地方のカノン・フロンサック地区に位置する歴史あるワイン生産者です。伝統的にクラシックで風味豊かな赤ワインを生産しており、メルローを主体としたブレンドが特徴的なリブルネ地区の個性を体現しています。生産量は限定的で、主にヴィンテージワインとして市場で見かけることが多いですが、フロンサックの丘陵地帯特有の粘土石灰質土壌から生まれる、骨格と深みのある本格的なボルドーワインの伝統を今に伝えています。
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Château Toumalin
シャトー・トゥマラン
シャトー・トゥマランは1750年頃に創設されたカノン・フロンサックの名門シャトーです。南東向き台地の粘土石灰質・粘土珪質土壌に広がる7.66ヘクタールの畑にはメルロー90%・カベルネ・フラン10%が植えられています。2008年、ワイン愛好家のナタリーとザビエ・ミラヴェット夫妻がd'Arfeuille家から取得し、250年以上の歴史を守りながら持続可能な栽培へと進化させています。醸造家トマ・デュクロはテロワールを誠実に表現し、エレガントな骨格と活き活きとした果実味を引き出す。ワインは50%をオーク樽で12〜14か月熟成し、50%をタンクで保管して複雑さと果実の瑞々しさを両立させています。2018年 Challenge International du Vin 金メダル受賞。
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www.chateautoumalin.comChâteau Vrai Canon Bouché
シャトー・ヴレ・カノン・ブシェ
ボルドー右岸のカノン・フロンサック地区に位置するシャトー・ヴレ・カノン・ブシェは、化石を豊富に含む石灰岩の採石場の上に広がる、粘土石灰質土壌の13ヘクタールのエステートです。ブドウ畑にはメルロー約60%、カベルネ・フラン約40%が植えられています。2020年からはシャトー・ド・ラ・ドーフィーヌを所有するラブリュンヌ家が経営し、2022年には100%オーガニック認証を取得しました。そのワインは、完熟した黒系果実の芳醇な香りとミネラル感、そして石灰質土壌由来の洗練されたシルキーなタンニンが特徴で、和食の醤油や炭火焼きの風味とも見事に調和します。
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chateau-vrai-canon-bouche.fr/Château du Pavillon
シャトー・デュ・パヴィヨン
シャトー・デュ・パヴィヨンは、ボルドー右岸のカノン・フロンサック地区に位置するヴィニョーブル・ポンティの歴史的な中核シャトーです。1925年にヴィクトール・ポンティがシャトーを取得して以来、5世代にわたって家族経営を続け、2019年からは5代目のエレーヌ・ポンティが代表を務めています。南向き4ヘクタールの畑は粘土石灰質土壌(フロンサック特有のモラス)にメルロー100%を植栽しており、樹齢平均40年。エレーヌ代の下、有機・ビオディナミへの転換を進めています。エレガントな果実味としっかりとした骨格、そして高い熟成ポテンシャルが特徴で、その品質はアペラシオンの知名度を大きく上回ります。
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vignoblesponty.com
ペアリング
ラム肉のロースト、鴨のコンフィ、牛煮込み、熟成チーズと好相性。骨格のあるタンニンと酸が、牛すき焼き・鰻の蒲焼き・豚の角煮など濃いめの和食とも抜群に合う。
よくある質問
- カノン・フロンサックは他のボルドー産地と何が違うのですか?
- 独特の星状石灰岩土壌と二河川の影響を受けたテロワールが、際立つミネラル感・繊細なタンニン・高い熟成ポテンシャルを持つメルロー主体ワインを生み出します。ボルドー右岸の隠れた宝石と呼ばれています。
- カノン・フロンサックのワインはどれくらい熟成できますか?
- 3〜5年で飲み頃になりますが、石灰岩由来の骨格のおかげで10〜20年の長期熟成も可能です。
- カノン・フロンサックはコストパフォーマンスが良いですか?
- はい。ポムロールやサン・テミリオンに匹敵するクオリティをより手頃な価格で提供できる、ボルドー随一のコスパ産地です。