エルバ DOC
Elba DOC
1967年制定、トスカーナ最古級の島の産地。塩味とミネラル感が個性。
エルバ DOCについて
- 掲載している生産者
- 8軒
エルバDOCは1967年に制定された、トスカーナ州で最も歴史の古いデノミナツィオーネのひとつで、トスカーナ沿岸から約10km沖のティレニア海に浮かぶ火山島エルバ島全域を対象とする。海洋性気候により本土より気温が2〜3℃低く保たれ、酸化鉄を含む火山性・花崗岩質土壌がワインに独特の塩味とミネラル感を与える。デノミナツィオーネの範囲は広く、辛口白(エルバ・ビアンコ。単一品種表記の場合はアンソニカ最低85%、またはトレッビアーノ・トスカーノやヴェルメンティーノとのブレンド)、辛口ロゼ、赤(エルバ・ロッソ。サンジョヴェーゼ最低60%、リゼルヴァは瓶熟6ヶ月を含む最低2年の熟成が必要)を含む。100%アレアティコ種から造られる甘口デザートワインの上位規格「エルバ・アレアティコ・パッシートDOCG」とは別のデノミナツィオーネである。栽培面積は約350ヘクタール、登録生産者は約15社のみで、トスカーナで最も小規模かつ過小評価されている産地のひとつ。
こんな方に
トスカーナ本土とは一味違う、塩味とミネラル感のある島ワインを探求したい方に。
ペアリング
エルバ・ビアンコやロゼは、島の魚介料理や刺身、貝類と好相性。エルバ・ロッソは焼き鳥や豚の角煮など脂ののった料理、熟成チーズとよく合う。
生産者
Acquabona
アクアボーナ
1950年代後半、17世紀に遡る農園を母体に設立されたアクアボーナは、ポルトフェッライオとポルト・アズーロの間に位置する、エルバ島でも屈指の歴史を誇る大規模ワイナリーです。1986年からは農学者の友人3人、マルチェロ・フィオレッティ、ウーゴ・ルッキーニ、ロレンツォ・カピターニが経営を担い、島の伝統的なブドウ栽培の復興に取り組んできました。2024年には次世代のフェデリコ・カピターニ、リッカルド・フィオレッティ、フェデリコ・バラーティ、ピエトロ・ヴァッラルディへと経営がバトンタッチされています。アクアボーナとラコーナ地区に広がる約15ヘクタールの畑では、アレアティコ、アンソニカ、サンジョヴェーゼなどの土着品種を中心に栽培し、広域除草剤・殺虫剤の使用を減らすなど持続可能な農法にも力を入れています。代表銘柄は国際的な賞も獲得しているエレガントな甘口パッシート「アレアティコ・デッレルバ DOCG」で、そのほかエルバ島の地中海性気候と海の影響を映したエルバDOCの赤・白・ロゼも幅広く手がけています。
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www.acquabonaelba.com/Arrighi Vigne e Olivi
アリギ・ヴィーニェ・エ・オリーヴィ
1920年、アリギ家とガヴァッサ家の結びつきによって創業。以来100年以上にわたり、エルバ島ポルト・アズーロの丘陵地で農業を営んできた一族です。20世紀の大半、ワイン造りはホテル業を営む一族の副業でしたが、三代目アントニオ・アリギの代になり、ワインが家業の中心となりました。現在は娘のジュリア(醸造家)とイラリア(マーケティング担当)も加わっています。トスカーナ群島国立公園内に全面積が含まれ、持続可能な農法と土着品種の保護を重視しながらブドウとオリーブを栽培しています。同社の代表格は、2018年にミラノ大学・ピサ大学の研究者と共同開発した実験的ワイン「Nesos(ネソス)」。アンソニカ種のブドウを籐籠に入れて約5日間海中に沈めてブルーム(果粉)を落とした後、天日干しし、テラコッタ製のアンフォラで発酵させるという、古代キオス島の醸造法を再現した手法です。
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www.arrighivigneolivi.it/Azienda Agricola Sapereta
アジィエンダ・アグリコーラ・サペレータ
アジィエンダ・アグリコーラ・サペレータは、エルバ島のポルト・アッズーロとカポリヴェリの間、モーラ地区に位置する歴史ある家族経営のワイナリーです。1927年、元農夫兼鉱夫だったイタロ・サペレによって創業され、以来3世代にわたり家族に受け継がれながら、伝統的なエルバ島固有のクローンを守りつつ畑を拡大・整備してきました。アレアティコ、アンソニカ、ヴェルメンティーノ、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノといった土着品種を、リヴォルノ商工会議所に登録されたElba DOC生産用畑で栽培し、10年以上にわたりICEA認証の有機農法を実践しています。同農園を代表するワインは、エルバ島を象徴する伝統的な甘口デザートワイン「アレアティコ・パッシート・デッレルバ DOCG」です。ワイン生産に加え、アグリツーリズモ(農泊)も運営しており、宿泊用アパートメント、プール、そして自社栽培の食材・エキストラバージンオリーブオイル・自社ワインを用いたトスカーナ料理を提供するレストランを併設しています。
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www.sapereta.it/Cantina Mazzarri
カンティーナ・マッツァッリ
カンティーナ・マッツァッリは、トスカーナ州エルバ島カポリヴェリのラコーナ地区にある歴史ある家族経営ワイナリー。マッツァッリ家は1800年代初頭からこの土地を耕作しており、コッレ・レチーゾにある石造りのセラーも同時代に遡る。ワイン生産の最初の記録は19世紀末に遡る。一時的な生産縮小を経て、1996年にソムリエ資格を持つパオロ・マッツァッリ氏がワイナリーを再興し、古い畑を復活させながら伝統製法を守りつつ近代化を進め、1999年に初のボトリングを行った。現在は約5ヘクタールの畑でアレアティコ、プロカニコ、ヴェルメンティーノ、モスカート、サンジョヴェーゼ、カベルネ・フランを栽培し、エルバ・ビアンコDOC、エルバ・ロッソ・ヴィニャヌォーヴァ/ヴィニャヴェッキアDOC、そしてトスカーナで最も小さく比較的新しいDOCGであるアレアティコ・パッシート・デッレルバDOCGを生産している。エキストラバージンオリーブオイルも生産し、試飲やアグリツーリズモ滞在も受け入れている。
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www.cantinamazzarri.itCecilia
チェチリア
1990年、ミラノ出身のエンジニアであり実業家・アーティストでもあったジュゼッペ・カメリーニによって設立されたチェチリアは、トスカーナ沖に浮かぶエルバ島を代表するワイナリーのひとつです。カンポ・ネッレルバ自治体のラ・ピーラ近郊「ポデーレ・ラ・カジーナ」からスタートし、現在はマリーナ・ディ・カンポとプロッキオ近郊に点在する小さな畑を中心に約10〜11ヘクタールを所有しています。現在はカメリーニ家の次世代が経営を引き継ぎ、著名な醸造コンサルタントのヴィットリオ・フィオーレとバルバラ・タンブリーニの助言のもと、温度管理されたステンレスタンク発酵とバリック熟成を組み合わせ、年間約6万〜7万5000本を生産しています。ラインナップはエルバ島の土着品種アンソニカとヴェルメンティーノを使った爽やかでミネラル感のある白ワインを中心に、サンジョヴェーゼ主体の「エルバ・ロッソDOC」とその樽熟成版「リゼルヴァ・イマゴ」、100%シラーの「オグラーザ」、そして伝統的な甘口「アレアティコ・パッシートDOCG」まで幅広く、エルバ島の海洋性テロワールを真摯に表現しています。
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www.vinicecilia.it/en/Fattoria delle Ripalte
ファットリア・デッレ・リパルテ
ファットリア・デッレ・リパルテは、トスカーナ群島国立公園内、エルバ島南東端の岬に位置する歴史あるワイナリー。1896年、イタリアを愛したスイス人貴族トブラー伯爵によって創設されたが、その後の所有者により狩猟保養地として放置されていた。1977年に現オーナー一族が取得し、2002年、ボルゲリのグラッタマッコで長年ワイン造りに携わったピエルマリオ・メレッティ・カヴァッラーリが栽培を再開。石質でミネラル豊富な土壌に約16ヘクタールの畑を整備した。2010年に完成したグラビティフロー方式のセラーは、建築家トビア・スカルパが地元産カラミタ石を用いて設計したもの。エルバ島を代表する品種アレアティコに軸足を置き、フラッグシップの「エルバ・アレアティコ・パッシートDOCG(アレア・ルデンド)」のほか、ヴェルメンティーノ主体の白「ビアンコ・デッレ・リパルテ」、アリカンテ/カリニャン主体の赤「ロッソ・デッレ・リパルテ」、アレアティコのロゼ・スパークリングなどを生産する。
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www.fattoriadelleripalte.it/en/Le Sughere del Montefico
レ・スゲレ・デル・モンテフィコ
レ・スゲレ・デル・モンテフィコは、トスカーナ州エルバ島東岸の町リオ・マリーナを見下ろすモンテフィコの丘の斜面に位置するブティックワイナリー兼アグリツーリズモです。農園は35ヘクタールに及び、そのうち約7ヘクタールがテラス状のブドウ畑で、エルバ島のかつての鉱山地帯特有の鉄分・ミネラルに富んだ土壌が特徴です。伝統的な地元品種(アレアティコ、アンソニカ、ヴェルメンティーノ、サンジョヴェーゼ)と国際品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー)を栽培し、エルバ・ビアンコDOC、エルバ・ロッソDOC、そして名高い甘口ワイン、アレアティコ・パッシートを生産しています。年間生産量は約7万本で、ブドウは小さな箱に手摘みで収穫されます。
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www.lesughere.it/en/Tenuta La Chiusa
テヌータ・ラ・キウーザ
テヌータ・ラ・キウーザは、トスカーナ州エルバ島のポルトフェッライオ湾を望む、島最古のワイナリー。セラーと旧集落は1590年に遡り、名称の由来となった石壁が20ヘクタールの敷地を囲んでいる。センノ家が創業し、19世紀半ばにフォレージ家が引き継いで約150年にわたり経営、2003年からはベルトッツィ・コッラーディ家が運営を担う。海の影響を受けた花崗岩質・鉄分を含む粘土質の土壌に、ヴェルメンティーノ、アンソニカ、トレッビアーノ、サンジョヴェーゼ、アレアティコといった土着品種を栽培。年間約10万本のエルバDOC白・ロゼ・赤ワインに加え、エルバ・アレアティコDOCGパッシート(甘口ワイン)とエキストラバージンオリーブオイルを生産し、見学・試飲を受け入れるアグリツーリズモも運営している。ナポレオン・ボナパルトが1814年のエルバ島到着直後に二度滞在したという逸話でも知られる。
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tenutalachiusa.com/
よくある質問
- エルバDOCとエルバ・アレアティコ・パッシートDOCGは同じですか?
- いいえ、異なります。エルバDOCは1967年に制定された、島の辛口白・ロゼ・赤ワインを幅広く含む元祖デノミナツィオーネです。エルバ・アレアティコ・パッシートDOCGは、100%アレアティコ種から造る甘口パッシートワイン専用の、より格上の別デノミナツィオーネです。
- エルバDOCではどんな品種が使われていますか?
- エルバ・ロッソはサンジョヴェーゼ最低60%が必須です。エルバ・ビアンコは主にアンソニカ(単一品種表記なら最低85%)を主体に、トレッビアーノ・トスカーノやヴェルメンティーノとブレンドされることもあります。
- エルバDOCはいつ制定されましたか?
- 1967年に制定され、トスカーナ州で最も歴史の古いデノミナツィオーネのひとつです。
- エルバDOCの生産規模はどのくらいですか?
- 栽培面積は約350ヘクタール、登録生産者は約15社のみで、トスカーナで最も小規模かつ希少な産地のひとつです。
- エルバDOCワインの一番の特徴は何ですか?
- 海洋性気候と酸化鉄を含む火山性・花崗岩質土壌が、トスカーナ本土のワインにはあまり見られない塩味とミネラル感をもたらす点です。