山梨
Yamanashi
日本ワイン発祥の地。繊細な甲州ワインの聖地
山梨県は日本ワイン発祥の地であり、国内最大のワイン産地。東京の西、山々に囲まれた盆地は日照時間が長く降水量が少なく、昼夜の寒暖差が大きいため、ブドウ栽培に最適な条件が揃う。日本固有品種「甲州」による繊細で爽やかな白ワインで世界的に知られ、赤ワイン用のマスカット・ベーリーAも広く栽培される。勝沼などの歴史ある地区や、甲斐市のサントリー登美の丘ワイナリーをはじめ、老舗から革新的な小規模生産者まで90以上のワイナリーが集積し、日本ワインの品質向上を牽引し続けている。
こんな方に: 甲州など日本固有品種を味わいたい方、日本ワインの歴史と王道に触れたい方に
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生産者
Alps Wine Co., Ltd.
アルプスワイン株式会社
アルプスワイン株式会社は、山梨県笛吹市一宮町狐新居に本社を置く家族経営のワイナリー。1962年、地元の栽培農家が共同運営していた「御代咲醸造」を前島福平が引き継ぎ株式会社化したことに始まる。現在は三代目の前島了が代表取締役を務め、その3人の子どもたちが営業・醸造・販売をそれぞれ担当する家族経営体制。合言葉は「小さな会社でも一流品」。醸造器具の徹底した洗浄、原料や酵母の的確な選定、貯蔵時の温度管理など、シンプルでクリーンな醸造工程を大切にし、クリアかつ熟成にも耐えるワイン造りを目指す。2022年の創業60周年を機に、2021年、蔵のある地名「狐新居」にちなんだ新ブランド「フォックスヴィレッジ」を立ち上げた。
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www.alpswine.co.jp/Caney Wine
金井醸造場
金井醸造場(Caney Wine)は、山梨県山梨市万力で昭和37年(1962年)に創業した家族経営のワイナリーです。栽培・醸造・販売のすべてを金井ご夫妻お二人だけでこなす、極小規模の生産者です。約0.6ヘクタールの自家管理畑のうち約6割を有機栽培で育て、低農薬栽培やビオディナミ農法の研究も続けています。甲州・デラウェアといった日本の在来品種と、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなどの欧州系品種を栽培し、「Caney Wine」「Vino da 万力」といったブランドでワインを生産しています。生産量はごく僅かで、リリースのたびにすぐ完売する、自然派ワインファンに支持される生産者です。
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caney.fruits.jp/Domaine Hide
ドメーヌヒデ
ドメーヌヒデは、山梨県南アルプス市小笠原(〒400-0306)に所在するブティックワイナリー。醸造家・渋谷英雄氏が50歳でワイン造りを始める前は、沖縄離島での飛行場長やプロダイビングインストラクター、臨床心理士資格の取得など異色の経歴を持つ。2015年に南アルプスへ移住し、ワイナリーを設立した。マスカット・ベーリーAの果汁が持つ美しいピンク色に魅せられ、これを中心品種に据え、山梨在来の交配品種ヤマソーヴィニヨンや甲州も使用する。収穫した葡萄は全房のまま昔ながらの足踏みで破砕し、天然酵母で発酵。収穫や醸造の工程は月の満ち欠けや潮の満ち引きを緩やかな指針としている。アマローネの手法を応用し、葡萄を約3ヶ月天日干しして仕込む「干しワイン」も特徴的な看板商品で、そのオリを使って他のキュヴェを再発酵させることもある。各キュヴェの生産量は年間200〜500本ほどと極めて少なく、直販・通販を行わないため入手困難な「幻のワイン」として知られる。
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www.domainehide.com/Domaine Kayagatake
ドメーヌ茅ヶ岳
ドメーヌ茅ヶ岳は、山梨県韮崎市上ノ山、茅ヶ岳南麓に位置する家族経営の小規模ブティックワイナリー。実家で生食用ぶどう(巨峰・ピオーネ)とワイン用のマスカット・ベーリーA、甲州を栽培していた安部正彦氏が、山梨大学ワイン科学研究センター(附属演習林・ワイン科学特別教育プログラム)の修士課程でワイン科学を修めたのち、2015年に自社畑のぶどうのみを用いたワイン造りを開始した。夫婦二人三脚で運営し、フラネオール(マスカット・ベーリーA特有のいちごのような芳香成分)の含有量が高まる10月に収穫することにこだわる。看板銘柄は「Adagio di 上ノ山」シリーズで、甲州の辛口白ワインとマスカット・ベーリーAのミディアムボディ赤ワインを生産。北杜市との境に近い茅ヶ岳南麓、韮崎市の長い日照時間と水はけの良い土壌を活かしたワイン造りを行っている。
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d-kayagatake.com/Domaine Q
ドメーヌQ
山梨県甲府市桜井町47に所在する「ドメーヌQ(ドメーヌ・久/Dom. Q)」は、株式会社甲府ワインポートが運営するワイナリーで、2000年に設立された。オーナー・久保寺家の「久」の字にちなんで名付けられている。「日本で一番小さい(まとまっている)」ワイナリーとして知られる一方、高温多湿な日本では栽培が難しいピノ・ノワールを国内最大級の規模で自社栽培している。甲府盆地を見下ろす南向きの自社畑(約2万5千平方メートル)は、石の多い水はけの良い花崗岩質土壌と、南アルプスからの冷涼な風、豊富な日照に恵まれる。ピノ・ノワールのほか、甲州、マスカット・ベーリーA、ネオ・マスカット、早摘みの青デラウェアなどを用いてワインを醸造しており、敷地内にはステーキが名物のレストラン「ボルドー」も併設する。
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www.kofuwineport.jp/Mars Yamanashi Winery
マルス山梨ワイナリー
マルス山梨ワイナリーは、1872年創業で鹿児島に本社を置く本坊酒造が運営するワイナリー。1960年、甲府盆地に位置する山梨県笛吹市石和町に開設され、同社のワイン造りにおける醸造・貯蔵・熟成・瓶詰めの拠点を担っている。県内各地の契約農家に加え、自社畑「日之城農場」で栽培したぶどうを使用し、日本固有品種の甲州によるすっきりとした白ワインから、シャルドネ・メルローなどの国際品種まで幅広く手がける。日本ワインコンクールでは金賞受賞歴があり、2023年にも金賞を受賞している。
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www.hombo.co.jp/visiting/yamanashi/Monde Shuzo
モンデ酒造株式会社
1952年(昭和27年)5月、山梨県東八代郡石和町(現・笛吹市石和町)にて「東邦酒造株式会社」として創業。日本有数のワイン産地・甲府盆地に位置する老舗ワイナリーで、1967年のモンドセレクション(ブリュッセル)で自社製品が金賞・銀賞を受賞したことにちなみ、1972年に現社名「モンデ酒造」に改称した。甲州やマスカット・ベーリーAなどの品種を用いたワイン造りに加え、缶ワインのパイオニアとしても知られ、2008年には開閉自在なスクリューキャップ式の缶ワインを世界に先駆けて開発・製造を開始し、高品質な日本ワインをより気軽に楽しめる形で提供している。JR石和温泉駅から徒歩約10分の立地にあり、瓶と缶を併用する製造ラインの無料見学や、売店での試飲も行っている。
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www.mondewinery.co.jp/Sadoya Winery
サドヤワイナリー
1917年、山梨県甲府市で創業したサドヤワイナリーは、甲府最古のワイナリーであり、日本における本格辛口ワイン造りの先駆者です。江戸時代から続く油商「佐渡屋」が1909年に洋酒店へ転業し、その後ワイナリーとして正式に創業しました。JR甲府駅から徒歩5分、プロヴァンスをイメージした一角に位置し、約700坪に及ぶ地下ワインセラーの見学ツアー(有料・要予約)では、樽貯蔵庫やびん貯蔵庫、ワイン造りの歴史に関する展示を見ることができます。甲州種のほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、セミヨンなどボルドー系品種も栽培し、15〜20種類ほどのワインを生産。代表銘柄「シャトー・ブリアン」(1946年醸造、1950年発売)は国際的な評価を受け、宮内庁にも納入されています。
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www.sadoya.co.jp/Seven Cedars Winery
セブンシダーズワイナリー
セブンシダーズワイナリー(7c)は、2022年8月に大伴リゾートが山梨県富士河口湖町に開業した、河口湖エリア初のワイナリー。醸造責任者は鷹野ひろ子氏(山梨大学発酵生産学科卒、勝沼醸造・フジッコワイナリー等で経験を積んだエノログ・ソムリエ)。「農家をまるごとワインにする」を理念に、富士北麓の契約栽培農家13軒それぞれの収穫量に合わせた小容量タンクで仕込み、ボトルには栽培者名と品種構成を明記する。甲州のすっきりした白から、デラウェアを瓶内二次発酵させたスパークリング、マスカット・ベーリーAを使ったブラッシュワインまで幅広く手がける。2024年7月には、標高約850mの富士山麓に位置する敷地内に、日本初の「ワイナリーヴィラ」7c villa & wineryを開業した。
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www.7cwinery.com/Suntory Tomi no Oka Winery
サントリー登美の丘ワイナリー
サントリー登美の丘ワイナリーは、山梨県甲斐市の標高400〜600メートルの南向きの丘陵に広がる、日本を代表するエステートワイナリーです。1909年(明治42年)、中央線工事に携わった鉄道参議官・小山新助がライン川を彷彿とさせる景観に惹かれ「登美農園」を開いたのが始まり。1936年には、寿屋(現サントリー)創業者・鳥井信治郎が日本の葡萄栽培の父・川上善兵衛とともに農園を引き継ぎ、日本ワインの礎を築きました。1975年収穫の貴腐ぶどうから日本初の貴腐ワイン「登美 ノーブルドール」を1978年にリリース。フラッグシップ「登美 赤」はボルドーの「レ・シタデル・デュ・ヴァン」で日本初の金賞(2003年)を受賞。そして2024年、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」が世界最高峰のワインコンペ「DWWA2024」でBest in Show——日本ワイン史上初の快挙を達成しました。
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www.suntory.co.jp/factory/tominooka/Tsuruya Winery
つるやワイナリー
つるやワイナリー(鶴屋醸造株式会社)は、山梨県山梨市日川地区にある兄弟経営の小規模ワイナリー。同じ山梨県内でもより知られる勝沼・甲州市エリアとは異なる山梨市に位置する。甲州とマスカット・ベーリーAを中心に、山梨県内では珍しいツヴァイゲルト種も手がけ、伝統的に約6種類の自社ワインを造ってきた。生産量が少なく地元で消費されることが多いため、一般の酒販店では見かけにくい。日本ワイナリー協会や山梨市の観光関連情報によると、現在は休業中とされている。
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ペアリング
甲州は寿司・刺身・天ぷらと抜群の相性。マスカット・ベーリーAは焼き鳥や郷土料理のほうとう、鳥もつ煮に合う。
よくある質問
- 山梨を代表するブドウ品種は?
- 日本固有の白ブドウ品種「甲州」です。柑橘を思わせる繊細な香りときれいな酸を持つ、エレガントな白ワインになります。
- 山梨は日本最大のワイン産地ですか?
- はい。90以上のワイナリーが集まる日本最大のワイン産地で、日本ワイン発祥の地でもあります。
- 山梨ワインに合う和食・郷土料理は?
- 甲州は寿司・刺身・天ぷらと好相性。マスカット・ベーリーAの赤は、ほうとうや鳥もつ煮、焼き鳥など甲州の郷土料理によく合います。
- 山梨で有名なワイナリーは?
- 甲斐市のサントリー登美の丘ワイナリーが代表格で、「登美 甲州 2022」はDWWA2024で日本ワイン初のBest in Showを受賞。勝沼地区にも老舗が多数あります。