グラーヴ
Graves
砂利土壌が生む繊細さ、ボルドー左岸の歴史ある産地。
グラーヴはボルドー市の南に位置する左岸の歴史的産地で、その名はガロンヌ川が堆積した砂利質(グラーヴ)土壌に由来します。優れた排水性と蓄熱性を持つ砂利質土壌が、繊細さと複雑味を兼ね備えた個性的なワインを生み出します。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローによる赤ワインと、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンによる白ワインの両方で優れたワインを産出し、特有のミネラル感とスモーキーなニュアンスが特徴です。
こんな方に: ミネラル感豊かなボルドー赤と洗練された辛口白を楽しみたい方に。
アペラシオン
Cérons
セロン
ボルドー左岸のグラーヴ地区に点在する希少な甘口白ワインのアペラシオン。セロン、イラ、ポドンサックの3コミューンにわたり、1936年にAOCとして認定された。シロン川の朝霧が貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の発生を促し、セミヨン・ソーヴィニヨン・ブラン・ミュスカデルから凝縮した甘口白ワインが生まれる。ソーテルヌほど濃厚ではなく、蜂蜜・ドライアプリコット・マルメロ・砂糖漬け柑橘・白い花のアロマを持つ、より繊細でエレガントなスタイル。熟成とともに蜜蝋・トーストアーモンド・甘いスパイスが加わる。現在はわずか約25haで12のシャトーが生産する希少な産地で、第二次世界大戦前は800haあった規模から大きく縮小した。砂利と石灰岩のテロワールが生む生き生きとした酸が、10〜30年以上の熟成ポテンシャルを与える。代表的な生産者はシャトー・ド・セロンで、8年間熟成させてからリリースするこだわりのワインが知られる。
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Graves Supérieures
グラーヴ・スュペリウール
グラーヴ・スュペリウールは、ボルドーのグラーヴ地区に位置するAOCで、1937年に設立されました。ガロンヌ川左岸、ボルドー市の南に広がる砂利質土壌の産地で、甘口から半甘口の白ワインのみを対象とします。貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の影響を受けた過熟ブドウを、9〜11月に数回に分けて手摘みで収穫します。最低糖度221g/L・最低アルコール度数13.5%の規定があります。使用品種はセミヨン(約48%)、ソーヴィニヨン・ブラン(約45%)、ミュスカデル(約4%)。黄金色のワインで、蜂蜜・柑橘・白桃・キャンディフルーツ・花のアロマが特徴的で、酸とのバランスが取れた上品な甘みを持ちます。熟成ポテンシャルは2〜10年。なお、2025年10月にAOCグラーヴ・スュペリウールは廃止され、同エリアの甘口白ワインはグラーヴAOCの下で生産されることになりました。
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生産者
Château Ferrande
シャトー・フェランド
シャトー・フェランドは、ボルドーのグラーヴ地区カストル・シュル・ジロンドに位置する名門ワイナリーです。1992年よりカステル家が所有し、約97.5ヘクタールの畑を擁しています。この地のテロワールを特徴づける「ギュンズ期の砂利質土壌」は、ワインに力強さとエレガントな骨格、そして独特のミネラル感を与えます。赤ワインはメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドで、豊かな果実味としなやかなタンニンが魅力です。また、希少なソーヴィニヨン・グリを用いた白ワインは、エキゾチックなアロマと美しい酸が調和した傑作として高く評価されています。
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www.chateau-ferrande.com/Château Respide Médeville
シャトー・レスピード・メデヴィル
シャトー・レスピード・メデヴィルは、ボルドーのグラーヴ地区の中心に位置する歴史的なシャトーです。1630年の記録にもレスピードの畑が記されており、1855年のフェレ・ガイドにも名を連ねる由緒ある産地です。1984年にクリスティアン・メデヴィルがこの地をファミリーに加え、2004年には娘のジュリー・メデヴィルが経営を引き継ぎました。ソーテルヌの名家出身のジュリーと、シャンパーニュの名家ゴネ出身の夫ザビエ・ゴネ=メデヴィルの二人三脚による、ボルドーとシャンパーニュ双方の知見を融合した精緻なワイン造りが特徴です。ランゴン北の砂利丘陵頂上に位置する14ヘクタールの畑からは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%+メルロー40%のグラーヴ・ルージュと、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルによる樽発酵のグラーヴ・ブランが生産されています。
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www.respide.frChâteau Villa Bel-Air
シャトー・ヴィラ・ベレール
シャトー・ヴィラ・ベレールは、ボルドーのグラーヴ地区サン・モリオン村に位置する、18世紀に建てられた歴史あるシャトーです。1988年にシャトー・ランシュ・バージュのオーナーであるカーズ・ファミリーが買収し、ブドウ畑の再植樹や醸造設備の一新を行いました。その後、2017年にアルマン・バランド家が引き継ぎ、著名なドゥルノンクール・コンサルタンツの助言のもと、さらなる品質向上を遂げています。ガロンヌ河由来の砂利質土壌と、周囲の松林に守られた温暖な微気候に恵まれ、グラーヴ特有の繊細さと複雑味を備えたエレガントな赤ワインと白ワインを造り出しています。
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www.villabelair.comChâteau de Chantegrive
シャトー・ド・シャンテグリーブ
シャトー・ド・シャンテグリーブは、ボルドーのグラーヴ地区ポデンサックに位置する、家族経営の実力派シャトーです。1966年、アンリ&フランソワ・レヴェック夫妻が大切な切手コレクションを売却して最初の畑を購入したことからその歴史が始まりました。現在では約96ヘクタールを擁するグラーヴ最大級のワイナリーへと成長しています。2006年からはシャトー・アンジェリュスのユベール・ド・ブアール氏を醸造コンサルタントに迎え、品質が劇的に向上しました。2017年には環境価値重視認定(HVE3)を取得し、持続可能なワイン造りを実践しています。看板白ワイン「キュヴェ・カロリーヌ」は、フレッシュで豊かなミネラル感があり、和食(特に天ぷらや寿司)とも抜群の相性を誇ります。赤ワインは、豊かな果実味としなやかなタンニンが調和したエレガントな味わいが特徴です。
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www.chantegrive.comChâteau de Cruzeau
シャトー・ド・クリュゾー
シャトー・ド・クリュゾーは、ボルドー地方グラーヴ地区南部に位置する歴史あるシャトーです。1973年、嵐によって松林がなぎ倒された際に露出した見事な砂利(グラヴ)層を発見したアンドレ・リュルトン氏が購入し、今日の礎を築きました。約69ヘクタールの砂利質の畑から、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたエレガントな赤ワインと、ソーヴィニヨン・ブラン100%の樽発酵白ワインを産出。フランス最高峰の環境認証HVE3を取得しており、持続可能なヴィティカルチャーを実践しています。
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andrelurton.com/
ペアリング
赤ワインは仔羊、鴨、熟成チーズと好相性。爽やかな白は牡蠣、シーフード、白身魚のソテーにぴったり。出汁の効いた和食とも合わせやすい。
よくある質問
- グラーヴのワインの特徴は何ですか?
- 砂利質土壌がもたらすミネラル感とスモーキーなニュアンスが、赤・白両方のワインに個性を与えています。ボルドーの中でも独自のテロワールを持つ産地です。
- グラーヴは赤ワインだけですか?
- いいえ、グラーヴはメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインと、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンの白ワインの両方で高い評価を得ています。
- グラーヴとメドックの違いは何ですか?
- メドックがほぼ赤ワインのみに特化するのに対し、グラーヴは赤白両方を産出します。砂利質土壌から来る独特のミネラル感が特徴的です。
- ペサック・レオニャンはグラーヴの一部ですか?
- はい、ペサック・レオニャンは1987年にグラーヴ北部から独立した格上のAOCで、シャトー・オー・ブリオンなどのグラーヴ格付けシャトーが集まっています。