カディヤック・コート・ド・ボルドー
Cadillac-Côtes de Bordeaux
コスパ抜群のガロンヌ川沿い赤ワイン、メルロー主体で果実味豊か
カディヤック・コート・ド・ボルドーは、ボルドー南東部のアントル・ドゥ・メール地区、ガロンヌ川右岸に位置する赤ワイン専用AOC。全長60km・幅5kmの細長い丘陵地帯に39のコミューンが連なり、粘土石灰質の斜面と砂利質の台地がガロンヌ川を見下ろす。2009年のAOC改革以前はプルミエール・コート・ド・ボルドーとして知られていたが、改革によって赤ワインはカディヤック・コート・ド・ボルドーに、甘口白ワインはカディヤックAOCとして分離した。メルロー主体(約55%)にカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランをブレンド。チェリー・プラム・スグリなど豊かな果実香に黒鉛やリコリスのニュアンスが加わり、若飲みから熟成まで楽しめる飲みやすい赤ワインを生む。
こんな方に: コスパ重視のボルドー赤ワイン入門、日常食事に合わせやすい
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生産者
Château Carsin
シャトー・カルサン
シャトー・カルサンは、カディヤック・コート・ド・ボルドーのリオン村に位置するオーガニック・ビオディナミの先駆的生産者です。1990年、ワイン醸造の経験をほぼ持たなかったフィンランド人実業家ユハ・ベルグルンド氏が購入。オーストラリア人醸造家マンディ・ジョーンズ女史のもとでニューワールド技術を取り入れた後、2000年代に有機・ビオディナミ農法へと劇的に転換しました。2016年からは、シャトー取得と同じ1990年生まれのネア・ベルグルンド氏がCEO兼醸造家として就任し、2022年にフランス農業省のAgriculture Biologique認証を取得。20ヘクタールの畑は100%ビオディナミで栽培され、6品種ブレンドの看板赤ワイン「キュヴェ・ノワール」をはじめ、3種類の辛口白、ロゼ、甘口カディヤックと多彩なラインナップを展開。デキャンター誌が「キュヴェ・ノワール2016」に91点を付与し、ジェーン・アンソン氏もアペラシオン注目のシャトーとして名を挙げる実力派です。
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carsin.comChâteau Fayau
シャトー・ファヨ
シャトー・ファヨはボルドーから約30km南東のカディヤック中心部に位置する、メドヴィル家の歴史的な拠点です。ここでのブドウ栽培の歴史は1711年にまで遡り、1826年以来メドヴィル家が所有しています。現在は7代目のジャン&マルク・メドヴィル兄弟が、粘土珪質土壌の41ヘクタールを管理し、骨格のしっかりしたカディヤック・コート・ド・ボルドーの赤ワイン、辛口白ワイン、ロゼ、クレレ、そしてカディヤックAOCの著名な貴腐ワイン(1粒ずつ手摘みで収穫する特別なグラン・ノーブル キュヴェを含む)まで、バラエティ豊かなワインを生産しています。看板の赤ワイン「キュヴェ・ジャン・メドヴィル」(1993年に祖父を讃えて誕生)はメルロー60%+カベルネ・ソーヴィニヨン40%のブレンドで、フランス産オーク樽で12ヵ月熟成されます。シャトー・ファヨは複数のアペラシオンにわたる180ヘクタールのメドヴィル家ポートフォリオの中核を担います。
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medeville.comChâteau Lagarosse
シャトー・ラガロス
シャトー・ラガロスはボルドーから約30分の距離にあるタバナック村に位置する、16世紀初頭に遡る歴史あるシャトーです。カディヤック・コート・ド・ボルドーのアペラシオン内の南向き斜面に30ヘクタール超の粘土石灰質・砂礫質の畑が広がります。2011年にスティーブ・ルー会長のもとで新体制となり、伝統を守りながら最新設備を導入して品質革新を進めました。著名なコンサルタント、ミシェル・ロランの指導のもと、トロンセの老木から作られたフランス産オーク樽で熟成されます。メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした赤ワインのみを生産し、フラッグシップの「シャトー・ラガロス」をはじめ「レ・コント」「プレスティージュ」「ドゥーレ」などのラベルで展開。親会社のラガロス・ホールディングスは米国(ナスダック/NYSEアメリカン)への上場を申請しており、国際的な注目を集めています。
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lagarosse.frChâteau Lamothe de Haux
シャトー・ラモット・ド・オー
ボルドー南西部の村オーに位置するシャトー・ラモット・ド・オーは、16世紀から自社元詰めワインを造り続けてきた歴史ある生産者です。1956年よりネール=ションバール家が経営し、4世代にわたり母から娘へと受け継がれてきました(ペリケ家→ネール家→ションバール家)。粘土石灰質の斜面に広がる約80ヘクタールの畑から年間約40万本を生産。中世に石灰岩から掘られたトログロダイト(洞窟)式セラーで天然の環境を活かしワインを熟成させています。白ワインはソーヴィニヨン・ブラン40%・セミヨン40%にミュスカデール20%を配合するという独自スタイルで、芳醇な香りが特徴。赤はメルロー主体のブレンドでキュヴェ・トラディショネルとプルミエール・キュヴェの2ラインを展開。甘口カディヤックやオレンジワイン「ゼスト・オレンジ」も生産し、持続可能な農業への取り組みも積極的に行っています。
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chateau-lamothe.comChâteau Langoiran
シャトー・ランゴワラン
シャトー・ランゴワランはカディヤック・コート・ド・ボルドーのアペラシオン内、ガロンヌ川を見下ろす丘の上に立つ13世紀の中世城塞の城壁内に佇む23ヘクタールのドメーヌです。1830年から続くゴンフリエ家(現在はガロンヌ流域で1,400ヘクタール超を管理)が経営しており、歴史的な荘厳さと現代的な環境への取り組みを両立しています。23ヘクタールのうち19ヘクタールを3つの異なる赤ワイン キュヴェに使用。カディヤック・コート・ド・ボルドーの赤ワインのほか、ボルドーAOCのロゼ・辛口白、そして希少なカディヤックAOCの甘口白ワインも少量生産しています。ワインは城塞の地下に掘られた17世紀の石灰岩の地下セラー(かつての採石場)でフランス産オーク樽熟成。HVE3・テラ ヴィティス・有機農業(AB)の3認証を取得しており、ゴンフリエ家の持続可能な農業への信念を示しています。2021年ヴィンテージはワイン・エンスージアストで92点を獲得。
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www.vignobles-gonfrier.frChâteau Suau (Cadillac)
シャトー・スオー(カディヤック)
シャトー・スオー(カディヤック)は、カディヤック・コート・ド・ボルドーの最高地点・標高100メートルに位置する、完全オーガニック認証の由緒ある生産者です。16世紀にエペルノン公爵ジャン・ルイ・ド・ノガレ・ド・ラ・ヴァレット公の狩猟館として始まり、1637年に当時の所有者スオー家にちなんで命名されました。1986年にボネ・ド・マザメ家が取得し、2014年にアルゼンチンの実業家アレハンドロ・ブルゲローニ氏が過半数株主となりました(ボネ家はマイノリティ株主として継続参画)。カピアン村南部に広がる66ヘクタールの一続きの畑は粘土砂利質土壌で、標高が高いため自然の通気に恵まれ病害リスクが低い。2008年から有機転換を開始し、2014年ヴィンテージよりエコセルト認証オーガニックを全製品に取得。看板赤ワイン「ラルトリー」(メルロー65%・カベルネ・ソーヴィニヨン25%・カベルネ・フラン10%)はフレンチオーク樽で15ヶ月熟成し、凝縮した黒果実・トースト香・エレガントなタンニンが特徴。辛口赤・辛口白・ロゼ・甘口カディヤック白(セミヨン60%・ソーヴィニヨン・ブラン40%、蜂蜜・アプリコット・洋梨の香り)も展開。なお、ソーテルヌ第2級の「シャトー・スオー(バルサック)」とは全く別の生産者です。
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chateausuau.comChâteau Tanesse
シャトー・タネス
シャトー・タネスは、ジロンド県レスティアック=シュル=ガロンヌに位置するカディヤック・コート・ド・ボルドーのアペラシオン内で、ガロンヌ川を見下ろす粘土石灰質の丘に広がる30ヘクタールの生産者です。1962年にポール&マリー=ジョゼ・ゴンフリエ夫妻がアルジェリアからボルドーに移り立ち上げた家族経営のワイン事業「ヴィニョーブル・ゴンフリエ」が、2004年に取得しました。現在はエリック・ゴンフリエが指揮を執り、HVE3(高環境価値レベル3)認証とEcovadisのCSR認証を取得するなど、持続可能な農業への取り組みが際立っています。カバークロップ管理・機械的な土壌耕耘・手作業によるグリーンプルーニングで高品質なブドウを追求。主力赤ワインはメルロー55%・カベルネ・ソーヴィニヨン40%・カベルネ・フラン5%のブレンドで、熟した黒果実・ブラックチェリー・カシスとスパイスの香りが豊かで、シルキーなタンニンを持つ親しみやすいスタイルです。甘口白ワイン(ブラン・リクロー)も生産しています。
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www.vignobles-gonfrier.frChâteau de Haux
シャトー・ド・オー
シャトー・ド・オーは、ボルドー市の南東約20kmに位置するカディヤック・コート・ド・ボルドーの個性的な生産者です。1903年、コペンハーゲンでクヌード・ヨルゲンセン氏が創業したワイン商に端を発し、5世代にわたって受け継がれてきたデンマーク一家の物語が背景にあります。1985年、兄弟のペーター・ヨルゲンセン氏とフレミング・ヨルゲンセン氏が21ヘクタールのシャトーを購入し、ワイン愛好家への株式公開会社「フランスケ・ヴィンゴー(Franske Vingårde)」を設立。現在は10,000人以上の株主を持ち、75ヘクタール以上を管理、年間約56万本を生産しています。看板キュヴェ「レゼルヴ・デ・プロプリエテール」は最良区画の最高品質ブドウから造られ、赤は凝縮した黒果実と熟成ポテンシャルを持つ骨格のある仕上がり、白はピーチ・青りんご・エルダーフラワーの爽やかな香りが特徴。著名コンサルタント醸造家スタファン・アペルバウム氏が醸造管理に携わり、スカンジナビア発ボルドーの新たなチャプターを刻んでいます。
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haux.com
ペアリング
牛肉の照り焼き・すき焼き・ステーキ、鶏肉の和風照り焼き、きのこ炒め・根菜の煮物、ハードチーズ、チョコレートデザート
よくある質問
- カディヤック・コート・ド・ボルドーは赤ワインですか、白ワインですか?
- 赤ワイン専用のAOCです。2009年のAOC改革以前は「プルミエール・コート・ド・ボルドー」として赤・白両方を包括していましたが、改革後は赤ワインがカディヤック・コート・ド・ボルドー、甘口白ワインがカディヤックAOCとして独立しました。
- どんなブドウ品種を使いますか?
- メルロー(約55%)を中心に、カベルネ・ソーヴィニヨン(約25%)、カベルネ・フラン(約15%)、マルベック(約5%)をブレンドします。プティ・ヴェルドやカルメネールも少量使用が認められています。
- 飲み頃はいつですか?
- メルローの果実味が豊かなため若飲み(2〜5年)でも美味しいですが、カベルネ・ソーヴィニヨンのタンニン構造が熟成ポテンシャルを高め、上質なキュヴェは10年以上楽しめます。提供温度は15〜17℃が最適です。
- コスパはいいですか?
- はい。2,200haの産地に230人の生産者が揃い、サンテミリオンやポムロールと比較してかなり手頃な価格帯でボルドーらしいテロワールキャラクターを楽しめます。入門ボルドーとして非常にコストパフォーマンスに優れています。
- どんな料理に合わせると良いですか?
- すき焼き・牛肉の照り焼きなどの甘辛い和牛料理、鶏肉の和風照り焼き、きのこ炒め・根菜の煮物との相性が抜群です。チョコレートデザートやハードチーズとも好相性です。