ムーラン・ナ・ヴァン
Moulin-à-Vent
「ボジョレーの王」。マンガンを含むピンク花崗岩土壌が生む、10クリュ随一の力強さと長期熟成力を備えたガメイ。
ムーラン・ナ・ヴァンは、ボジョレーの10のクリュの中で最も権威があり、力強いワインを生み出す産地として広く知られています。地域北部のロマネッシュ・トラン村とシェナ村の周辺に位置し、マンガンを豊富に含むピンク色の花崗岩質土壌が、ワインに独特の骨格と長熟のポテンシャルを与えています。軽快なボジョレーワインとは異なり、ここでは深い色調、しっかりとしたタンニン、そして黒系果実や花、スパイスの複雑な香りを備えたガメイが造られます。熟成によって真価を発揮するそのスタイルから「ボジョレーの王」と称され、ブルゴーニュの高級ワインに匹敵する複雑味を備えています。
こんな方に: 典型的なボジョレーを超えた複雑味と熟成力を求める愛好家・コレクター。ブルゴーニュ的な深みを手頃に楽しみたいピノ・ノワール好きにも。
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生産者
Château des Jacques
シャトー・デ・ジャック
シャトー・デ・ジャックは、1996年にルイ・ジャドが取得したボジョレー地区の名門シャトーです。ムーラン・ナ・ヴァンの旗艦生産者として知られ、モルゴン、シェナ、フルーリーなど6つのアペラシオンで計88ヘクタールのブドウ畑を所有しています。ボジョレーでは珍しいブルゴーニュ式の除梗や樽熟成をいち早く導入した先駆者であり、ガメイ種からピノ・ノワールに匹敵する複雑味と熟成能力を引き出すことで、ボジョレーワインの評価を大きく塗り替えました。
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www.louisjadot.com/en/chateau-des-jacquesChâteau du Moulin-à-Vent
シャトー・デュ・ムーラン・ナ・ヴァン
シャトー・デュ・ムーラン・ナ・ヴァンは、ブルゴーニュに匹敵する複雑味と熟成能力を持つワインを生み出す、ボジョレー地区の歴史的シャトーです。2009年にパリネ家が所有して以来、精密なブドウ栽培とテロワールの表現に注力し、劇的な復興を遂げました。花崗岩質の土壌から収穫されるガメイ種は、並外れた深みを備えています。「クロワ・デ・ヴェリヤ」や「シャン・ド・クール」といった区画別キュヴェは、ムーラン・ナ・ヴァン・クリュの個性を如実に物語ります。エレガンスとストラクチャー、そして熟成の可能性を追求する彼らのワイン造りは、ボジョレーワインの世界的評価を大きく高めています。
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www.chateaudumoulinavent.comDomaine Diochon
ドメーヌ・ディオション
1935年設立のドメーヌ・ディオションは、ボジョレーのムーラン・ナ・ヴァンの丘の麓に拠点を置く伝統的な生産者です。1920年、1950年代、1960年代に植樹された古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のガメイから造られるワインで知られています。伝説的な生産者ベルナール・ディオションが守り抜いた、全房発酵を含む伝統的な醸造哲学を、現当主トマ・パトナードが継承しています。造られるのは古木のムーラン・ナ・ヴァン一種のみで、そのワインは骨格と深み、そして驚異的な熟成能力を備え、約40年にわたりKermit Lynchが輸入し続けている、テロワールを忠実に表現するボジョレーの模範として高く評価されています。
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shop.kermitlynch.com/wines/producer:Domaine%20DiochonDomaine Labruyère
ドメーヌ・ラブリュイエール
1850年創業のドメーヌ・ラブリュイエールは、ボジョレーのムーラン・ナ・ヴァン中心部に位置する歴史ある生産者です。7世代にわたり家族経営を続け、テロワールを尊重したワイン造りで名声を博しています。モノポール(単独所有畑)である「ル・クロ・デュ・ムーラン・ナ・ヴァン」を所有し、ポマールの名門「ドメーヌ・ジャック・プリウール」も傘下に収めるワイングループの一員です。エドゥアール・ラブリュイエールの指揮のもと、ガメイの熟成能力とエレガンスを追求し、ボジョレー・クリュの地位をブルゴーニュのトップワインに匹敵するレベルまで高めています。
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www.domaine-labruyere.com/Domaine Paul Janin et Fils
ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィス
ロマネッシュ・トランに拠点を置くドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスは、ムーラン・ナ・ヴァンを代表する名門生産者です。現当主エリック・ジャナンの指揮のもと、ピンク色の花崗岩質土壌というこの地特有のテロワールを表現することに注力しています。ビオロジックに近い持続可能な栽培を実践し、古木の健全性を維持しています。そのワインは深みとストラクチャー、そして長期熟成能力に優れ、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイにも比肩するエレガンスを備えています。「レ・ヴィーニュ・デュ・トランブレ」や「クロ・デュ・トランブレ」といった象徴的なキュヴェは、卓越した環境で育まれたガメイ種の複雑味と繊細さを余すところなく伝えています。
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www.paul-janin.fr/Domaine Richard Rottiers
ドメーヌ・リシャール・ロティエ
シャブリ出身のリシャール・ロティエが2007年に設立した、ムーラン・ナ・ヴァンのロマネッシュ・トランに拠点を置くドメーヌです。ロティエは畑をオーガニック栽培へと転換し、テロワールを重視したワイン造りで有機認証を取得しました。この地域の特異な花崗岩質土壌を反映した、エレガントでストラクチャーのあるガメイの生産に注力しています。伝統的な醸造法と最小限の介入により、力強さと繊細さ、そして優れた熟成能力を兼ね備えた、一般的なボジョレーとは一線を画すワインを生み出しています。
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www.richard-rottiers.com/Thibault Liger-Belair
ティボー・リジェ・ベレール
ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレールは、ブルゴーニュの名門でありながら2008年にボジョレーへ進出しました。ティボー・リジェ・ベレールはムーラン・ナ・ヴァンのテロワールの可能性を確信し、ブルゴーニュのグラン・クリュ同様の厳格な管理で栽培を行っています。ビオディナミ農法を実践し、低収量と最小限の介入でテロワールを表現します。「レ・ルーショー」をはじめとする彼のボジョレーワインは、エレガンスとストラクチャー、熟成能力を兼ね備えており、ボジョレーの概念を覆すブルゴーニュ・ワインのような気品を湛えています。
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www.thibaultligerbelair.com/
ペアリング
鴨のロースト、ラム肉のグリル、コック・オ・ヴァン、キノコのリゾット、コンテなどの熟成ハードチーズ。和食では鶏の照り焼き、すき焼き、鰻の蒲焼き、味噌漬けの焼き物と好相性。
よくある質問
- ムーラン・ナ・ヴァンは熟成に向いていますか?
- はい。ボジョレーのクリュの中で最も熟成能力が高く、5〜10年以上の瓶内熟成でトリュフや腐葉土などブルゴーニュ的な複雑な風味へと進化します。
- ムーラン・ナ・ヴァンでは何のブドウ品種が使われますか?
- ムーラン・ナ・ヴァンAOCの赤ワインに使用が認められているブドウ品種はガメイのみです。
- 「ムーラン・ナ・ヴァン」という名前の由来は?
- ロマネッシュ・トラン近くの畑に立つ築300年の石造りの風車(フランス語で「ムーラン・ナ・ヴァン」)に由来します。ボジョレーのクリュの中で唯一、村名ではなくランドマークの名を冠したアペラシオンです。
- 他のボジョレーのクリュとどう違いますか?
- 10クリュの中で最もフルボディでタンニンが豊かとされます。マンガンを含むピンク色の花崗岩土壌から凝縮したガメイが生まれ、フルーリーやブルイイなどに比べ黒系果実の風味、堅牢な骨格、長い熟成力を備えます。
- 飲み頃と適した温度は?
- 上位キュヴェはヴィンテージから3〜10年ほどが飲み頃です。15〜17℃前後のやや低めの温度で、若いワインはデキャンタージュするとタンニンが和らぎます。