千曲川ワインバレー
Chikuma River Wine Valley
ワイナリー急増中、長野最大のダイナミックな産地
千曲川ワインバレーは、長野県が策定した「信州ワインバレー構想」における4つのワインバレーの一つで、面積では最大を誇る。千曲川に沿って約100kmにわたり広がり、南は小諸市から北は中野市まで、上田市・小諸市・千曲市・東御市・立科町・青木村・長和町・坂城町・長野市・中野市など12市町村にまたがる。降水量が少なく日照時間が長い気候と水はけの良い土壌、大きな昼夜の寒暖差が、メルロー・シャルドネ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ソーヴィニヨン・ブラン・ピノ・ノワールなど欧州系品種の栽培に適している。2003年に東御市に移住したエッセイスト・玉村豊男氏がヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリーを開業したことが起爆剤となり、2015年には醸造家・小西超氏とともに民間初のワイン学校「千曲川ワインアカデミー」を開校。ここで学んだ独立志向の醸造家たちが次々と小規模ワイナリーを設立し、産地の急成長を牽引した。1942年創業の小布施ワイナリーや1969年設立のマンズワイン小諸ワイナリーといった老舗も残り、伝統と新興が共存する、日本で最もダイナミックな成長産地の一つとなっている。
こんな方に: 小規模ワイナリー巡りやテロワール重視のワインを楽しみたい方に
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生産者
Il Fait Beau
イルフェボー
イルフェボーは、長野県千曲市初のワイナリー。老人介護施設を経営する落合良晴氏が、耕作放棄地の解消と高齢者支援を目的に千曲川ワインアカデミーで学び、2022年に設立した。醸造家には北山博子氏を迎え、千曲川の両岸、標高400〜800mに点在する4区画の自社畑で栽培したブドウのみを使用。2016年からブドウ栽培を開始し、2022年8月に自社醸造所を稼働させた。シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、ピノ・ノワールなど多彩な品種を手掛け、千曲市産ブドウ100%でテロワールを表現するワインを造る。
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il-faitbeau.com/Nishiiida Shuzoten
西飯田酒造店
長野市篠ノ井に蔵を構える西飯田酒造店は、江戸末期創業の歴史ある日本酒蔵で、日本酒「積善」で知られる。8代目当主の代から、東京農業大学と共同開発した花酵母を用いたワイン・シードル造りにも取り組んでおり、花酵母を用いるのは長野県内でこの蔵のみ。40年以上の歴史を持つ。自社畑で育てたナイアガラを萱草(かんぞう)の花酵母で発酵させた辛口白ワイン「信州の地ワイン メローズ」が看板商品で、地元産のシナノゴールドを使ったシードルも造っている。千曲川ワインバレー北地区に位置する。
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sekizen87.com/Takayashiro Farm & Winery
たかやしろファーム&ワイナリー
長野県中野市で、りんごや巨峰などの果樹栽培を行っていた地元農家が母体となり、1998年にカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹してワイン造りを開始したのが「たかやしろファーム&ワイナリー」の始まり。標高約400mの高城山南麓、冷涼な畑約6haで、シャルドネ、ケルナー、リースリング、ヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、ツヴァイゲルトレーベなど十数品種を栽培する。サントリー系列企業の営業マンから転身した代表・武田氏のもと、年間約20種、35,000本のワインを製造。ワイン以外にシードルやりんごジュース、ジャムも手がけ、多くのワインを1,500円前後という手頃な価格で提供し、地元の人々に愛される酒造りを続けている。
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www.takayashirofarm.jp/UTABI Winery
有旅ワイナリー
有旅ワイナリーは、長野市篠ノ井有旅に位置する長野市初のワイナリー。長野市篠ノ井出身でソムリエ・エクセレンス保有者、GI検定審査員でもある田中啓さんが、軽井沢・東京・京都の名だたるホテルやワインバーでソムリエとして活躍したのちUターンし、老舗ワイナリーで研鑽を積んだ滝澤資大さんとともに2024年に設立した。田中さんは理想の畑を求めて5年間土地を探し続け、ジュラ期に海底だったミネラル豊富な海洋性土壌を持ち、日当たり・風通しに恵まれた標高650mと730mの2区画の畑を有旅に見出した。ぶどう本来の味わいを生かした妥協のないワイン造りを基本理念とし、長野県内や北海道の複数のワイナリーでの経験(野生酵母・無添加醸造の徹底した衛生管理など)を礎にしている。千曲川ワインバレーの一員として2024年に初仕込みを行い、フラッグシップ品種はピノ・ノワールとシャルドネ。将来的には年間約15,000本の生産を目指す。
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www.utabi-winery.co.jp/
ペアリング
メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンは信州牛や上田名物「美味だれ焼き鳥」との相性が良い。シャルドネやソーヴィニヨン・ブランは川魚の塩焼き、そば、高原野菜の天ぷらなどと好相性。酸のきいたロゼやスパークリングは、レモンを効かせた魚介のカルパッチョやトマト料理(カプレーゼなど)にもよく合う。
よくある質問
- 千曲川ワインバレーの特徴は何ですか?
- 長野県の「信州ワインバレー構想」における4つのバレーの中で最大の面積を誇り、降水量が少なく日照時間が長い気候、水はけの良い土壌、大きな昼夜の寒暖差が特徴。欧州系品種の栽培に特に適している。
- 千曲川ワインバレーにはどんな市町村が含まれますか?
- 千曲川に沿って約100kmにわたり、南は小諸市から北は中野市まで、上田市・小諸市・千曲市・東御市・立科町・青木村・長和町・坂城町・長野市・中野市などが含まれる。
- なぜ近年急速に成長しているのですか?
- エッセイストの玉村豊男氏が2003年に東御市でヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリーを開業し、2015年に「千曲川ワインアカデミー」を共同開校。ここで学んだ独立系醸造家たちが次々と小規模ワイナリーを開業したことが急成長の原動力となった。
- どのようなブドウ品種が栽培されていますか?
- メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールが主要品種。近年は実験的・在来品種の栽培も増えている。
- ワイナリー巡りは可能ですか?
- はい。千曲川ワインゴーランドなどの季節イベントやワインツーリズムルートが整備されており、上田・東御・小諸や北信地区(長野・中野)の複数のワイナリーを効率よく巡ることができる。