千曲川ワインバレー
Chikuma River Wine Valley
ワイナリー急増中、長野最大のダイナミックな産地
千曲川ワインバレーについて
- 掲載している生産者
- 36軒
- アペラシオン
- 2地域
- ワイナリーの多い市町村
- 東御市・高山村
- 2010年以降の設立
- 82%
- 設立年がわかる34軒のうち28軒
千曲川ワインバレーは、長野県が策定した「信州ワインバレー構想」における4つのワインバレーの一つで、面積では最大を誇る。千曲川に沿って約100kmにわたり広がり、南は小諸市から北は中野市まで、上田市・小諸市・千曲市・東御市・立科町・青木村・長和町・坂城町・長野市・中野市など12市町村にまたがる。降水量が少なく日照時間が長い気候と水はけの良い土壌、大きな昼夜の寒暖差が、メルロー・シャルドネ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ソーヴィニヨン・ブラン・ピノ・ノワールなど欧州系品種の栽培に適している。2003年に東御市に移住したエッセイスト・玉村豊男氏がヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリーを開業したことが起爆剤となり、2015年には醸造家・小西超氏とともに民間初のワイン学校「千曲川ワインアカデミー」を開校。ここで学んだ独立志向の醸造家たちが次々と小規模ワイナリーを設立し、産地の急成長を牽引した。1942年創業の小布施ワイナリーや1969年設立のマンズワイン小諸ワイナリーといった老舗も残り、伝統と新興が共存する、日本で最もダイナミックな成長産地の一つとなっている。
こんな方に
小規模ワイナリー巡りやテロワール重視のワインを楽しみたい方に
ペアリング
メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンは信州牛や上田名物「美味だれ焼き鳥」との相性が良い。シャルドネやソーヴィニヨン・ブランは川魚の塩焼き、そば、高原野菜の天ぷらなどと好相性。酸のきいたロゼやスパークリングは、レモンを効かせた魚介のカルパッチョやトマト料理(カプレーゼなど)にもよく合う。
千曲川ワインバレーのワイナリーマップ
Vinamiに掲載している千曲川ワインバレーのワイナリーのうち、所在地を確認できた36軒を地図と一覧で紹介します。
市町村別のワイナリー
- 東御市15軒
- アクアテラソル馨光庵2023年設立
- アトリエ・デュ・ヴァン2018年設立
- アパチャーファームアンドワイナリー2022年設立
- アルカンヴィーニュ2015年設立
- ヴィラデストワイナリー2003年設立
- カーヴ・ド・ミドウ2024年設立
- カーヴハタノ2017年設立
- シクロヴィンヤード2019年設立
- ツイヂラボ2020年設立
- ドメーヌナカジマ2014年設立
- ナゴミ・ヴィンヤーズ2018年設立
- のらのらふぁーむ&ワイナリー2011年設立
- ぼんじゅーる農園醸造所2021年設立
- リュードヴァン2010年設立
- レヴァンヴィヴァン2019年設立
- 高山村4軒
- ヴィニクローブ2019年設立
- カンティーナ・リエゾー2015年設立
- マザーバインズ長野醸造所2018年設立
- 信州たかやまワイナリー2016年設立
- 小諸市3軒
- ジオヒルズワイナリー2018年設立
- テールドシエル2020年設立
- マンズワイン小諸ワイナリー1973年設立
- 長野市3軒
- 株式会社西飯田酒造店
- 今井酒造店1691年設立
- 有旅ワイナリー2024年設立
- 軽井沢町1軒
- アンワイナリー2023年設立
- 坂城町1軒
- 坂城葡萄酒醸造株式会社2018年設立
- 小布施町1軒
- 小布施ワイナリー1942年設立
- 上田市1軒
- シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー2019年設立
- 青木村1軒
- ファンキー・シャトー2011年設立
- 千曲市1軒
- イルフェボー2022年設立
- 中野市1軒
- たかやしろファーム&ワイナリー2004年設立
- 飯綱町1軒
- サンクゼール1990年設立
- 立科町1軒
- たてしなップルワイナリー2017年設立
所在地と設立年は、各ワイナリーの公式サイトや自治体・業界団体などの公開情報で確認しています。出典は各生産者のページに記載しています。
生産者
Anne Winery
アンワイナリー
アンワイナリーは、長野県千曲川ワインバレーの小諸市と軽井沢町の2拠点で醸造を行う小さなシードル・ワイナリー。代表の松村清美氏が2015年、後継者のいなかった小諸の城下町のりんご畑を引き継いだのが始まりで、2018年12月に醸造所を開設し、瓶内一次発酵(メトード・アンセストラル)によるシードルとスパークリングワイン「アンの泡」シリーズを生産。サクラアワード2026ではダイヤモンドトロフィーを受賞するなど高い評価を得ている。2023年10月には、旧大日向教会を改装した2拠点目「軽井沢アンワイナリー」を開設し、「軽井沢ワインプロジェクト」としてシャルドネ・ピノノワール・ムニエの試験栽培を開始、将来的な軽井沢産100%ワインの実現を目指している。いずれの拠点も醸造所と宿泊施設を兼ね、畑と醸造の様子を間近に体験できる。
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annewinery.com/Atelier du Vin
アトリエ・デュ・ヴァン
アトリエ・デュ・ヴァンは、長野県東御市新張、千曲川ワインバレーの中心に位置するマイクロワイナリー。東京で脳外科医として勤務する飯島明氏が2011年に耕作放棄地を開墾し、2012年にピノ・ノワールを植樹、7年間の週末農作業を経て2018年に開業した。栽培品種は赤ワイン用のみで、主力のピノ・ノワールに加え、近隣のチーズ工房の畑で採れるメルロも醸造。農薬の使用は最小限に抑えている。ワイナリー名は、この地に落ち着く際に大変お世話になったチーズ店「アトリエ・ド・フロマージュ」に由来する。「人を幸せな気持ちにできるワインをつくり、人が集い100年間続くワイナリーを目指す」ことを理念に掲げ、収穫期には一般ボランティアを受け入れている。
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Château Mercian Mariko Winery
シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー
上田の椀子ヴィンヤードを擁する長野のフラッグシップ・ワイナリー。冷涽な上田のテロワールから国際的に受賞歴のあるシラー、メルロー、シャルドネを産出する。
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www.chateaumercian.com/winery/mariko/Funky Chateau
ファンキー・シャトー
ファンキー・シャトーは、長野県小県郡青木村に拠点を置く小規模な自然派ワイナリー。音楽プロデューサーだった金橋豊彦氏と妻・美智子氏が、40代後半だった2005〜2008年頃に一念発起し、上田市東山地区と青木村に畑を開墾。ニコラ・ジョリーやフランク・コルネリッセン、ヨスコ・グラヴネルら自然派の造り手や、ブルゴーニュの伝説的醸造家アンリ・ジャイエの教えに感銘を受け、あえて痩せた土壌を選んで低収量・高品質なぶどう栽培を志した。2011年に自社醸造所が完成。選果を徹底し、天然酵母による自然発酵、無濾過・無清澄を貫く。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラー、ソーヴィニヨン・ブラン、サンジョヴェーゼなど多彩な品種を手掛ける。ワイナリー名は音楽業界の先輩である近田春夫氏が命名した。
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funkychateau.com/Gio Hills Winery
ジオヒルズワイナリー
ジオヒルズワイナリーは長野県小諸市、御牧ケ原台地の標高700~800mに位置するワイナリー。創業126年の温泉旅館「中棚荘」5代目当主・富岡正樹氏が2002年に始めたシャルドネ栽培(2008年メルロー、2009年ピノ・ノワール)を土台に、三男でありチェーズ・ワインアカデミー(千曲川ワインアカデミー)で学んだ隼人氏が醸造責任者となり、2018年に正式にワイナリーとして設立された。「ジオ」はベトナム語で「風」を意味し、風の吹き抜ける丘という立地とベトナムへの縁を重ねた名前。準高冷地ならではの大きな寒暖差を生かし、化学合成農薬を極力使わない栽培を実践。日本ワインコンクールやフェミナリーズ世界ワインコンクールでの受賞歴もある。併設のカフェではワインとベトナム料理のマリアージュを提供しており、旅館ゆかりの背景を反映したユニークな取り組みとなっている。
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giohills.jp/Il Fait Beau
イルフェボー
イルフェボーは、長野県千曲市初のワイナリー。老人介護施設を経営する落合良晴氏が、耕作放棄地の解消と高齢者支援を目的に千曲川ワインアカデミーで学び、2022年に設立した。醸造家には北山博子氏を迎え、千曲川の両岸、標高400〜800mに点在する4区画の自社畑で栽培したブドウのみを使用。2016年からブドウ栽培を開始し、2022年8月に自社醸造所を稼働させた。シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、ピノ・ノワールなど多彩な品種を手掛け、千曲市産ブドウ100%でテロワールを表現するワインを造る。
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il-faitbeau.com/
アペラシオン
千曲川ワインバレーの中の、さらに細かい産地です。
よくある質問
- 千曲川ワインバレーの特徴は何ですか?
- 長野県の「信州ワインバレー構想」における4つのバレーの中で最大の面積を誇り、降水量が少なく日照時間が長い気候、水はけの良い土壌、大きな昼夜の寒暖差が特徴。欧州系品種の栽培に特に適している。
- 千曲川ワインバレーにはどんな市町村が含まれますか?
- 千曲川に沿って約100kmにわたり、南は小諸市から北は中野市まで、上田市・小諸市・千曲市・東御市・立科町・青木村・長和町・坂城町・長野市・中野市などが含まれる。
- なぜ近年急速に成長しているのですか?
- エッセイストの玉村豊男氏が2003年に東御市でヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリーを開業し、2015年に「千曲川ワインアカデミー」を共同開校。ここで学んだ独立系醸造家たちが次々と小規模ワイナリーを開業したことが急成長の原動力となった。
- どのようなブドウ品種が栽培されていますか?
- メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールが主要品種。近年は実験的・在来品種の栽培も増えている。
- ワイナリー巡りは可能ですか?
- はい。千曲川ワインゴーランドなどの季節イベントやワインツーリズムルートが整備されており、上田・東御・小諸や北信地区(長野・中野)の複数のワイナリーを効率よく巡ることができる。