ラモーレ
Lamole
キャンティ・クラッシコ最小・最高標高のUGA。
ラモーレは、キャンティ・クラッシコ呼称内に11ある追加地理的単位(UGA)の中で最も小さく、最も標高の高いエリアです。畑は標高425mから715m前後にまで達し、トスカーナのサンジョヴェーゼ栽培地としては屈指の高地に位置します。主に東向きの急斜面には、地元産の砂岩「マチーニョ」を手作業で積み上げた石垣によって狭い段々畑(テラス)が築かれており、数世紀続くこの石積み技術は土壌流出を防ぎ、日中は陽光を反射してブドウの光合成を助け、夜間は蓄えた熱を放出する役割を果たしています。極端な標高、大きな寒暖差、そしてガレストロ(片岩質)とマチーニョ(砂岩)が混じり合う土壌が完熟を遅らせ、卓越したアロマの繊細さ、生き生きとした酸、きめ細かなタンニンを備えたサンジョヴェーゼを生み出します。ブドウ栽培の歴史はエトルリア・ローマ時代にまで遡り、キャンティ・クラッシコの中でも特に歴史深く、個性的なスタイルを持つ産地です。
こんな方に: 極限の山岳栽培と歴史ある段々畑が育む、テロワールを映すエレガントで酸の美しいサンジョヴェーゼを求める方に。
サブ地域はまだ登録されていません。
生産者
I Fabbri
イ・ファッブリ
イ・ファッブリは、グレーヴェ・イン・キャンティのすぐ上に位置する、キャンティ・クラシコの中で最小かつ最高標高のUGA「ラモーレ」にある歴史的な家族経営ワイナリーです。グラッシ家は1600年代からこの地でブドウ栽培とワイン造りを営み、もともとは村の鍛冶屋(イタリア語で「ファッブリ」)も兼業しており、それが屋号の由来となっています。20世紀半ばに畑が荒廃した後、2000年に姉妹のスザンナとマッダレーナ・グラッシがワイナリーを再興し、約9ヘクタールの畑(主にサンジョヴェーゼ、少量のカナイオーロとメルロー)を有機農法とビオディナミの手法で栽培転換しました。現在は醸造家スザンナ・グラッシが単独で経営を担い、キャンティを代表する女性醸造家の先駆けの一人として知られています。畑は標高約450〜650mの砂質でミネラル豊富な土壌に広がり、セラーでは温度管理を行わない伝統的で介入を最小限に抑えた醸造を実践しています。生まれるワインはエレガンスと鮮やかな酸、洗練されたタンニンで高く評価されており、2020年のキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネはガンベロ・ロッソ「Vini d'Italia」2026年版でトレ・ビッキエーリを受賞しています。
探索する →
www.ifabbri.it/Lamole di Lamole
ラモーレ・ディ・ラモーレ
ラモーレ・ディ・ラモーレは、キャンティ・クラシコの中で最も小さく最も標高の高いサブゾーン「ラモーレUGA」を代表する生産者です。14世紀半ばに遡る歴史的なカンティーナは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」のモデルにも連なるゲラルディーニ家が築いたラモーレ城の一部でした。1993年にサンタ・マルゲリータ・グループ(マルツォット家系のワイングループ)が取得し、現在は288ヘクタールの所有地のうちラモーレ内で約37ヘクタールのブドウ畑を耕作しており、UGA全体のブドウ畑面積の約4割を占める最大の地権者です。30年にわたり醸造を率いるワインメーカー、アンドレア・ダルディン(2025年Wine Star Awardsファイナリスト)のもと、標高350〜650mの非石灰質・砂質のマチーニョ土壌に植えられたブドウ畑は有機栽培認証を取得しており、2023年にはヴィナリー・フェア「ヴィニタリー」でイタリアのワイナリーとして初めてカーボンニュートラルなブースを実現しました。
探索する →
www.lamole.com/en/Podere Castellinuzza
ポデーレ・カステッリヌッツァ
ポデーレ・カステッリヌッツァは、キャンティ・クラッシコの中心地グレーヴェ・イン・キャンティ近郊、ラモーレの丘に佇む小規模な家族経営の生産者です。コッチャ家は1900年代初頭からこの土地を耕作し、1962年に土地を正式に取得しました。現在は70回を超える収穫を経験したベテラン醸造家パオロ・コッチャと、娘のセレーナ、そして女性中心のセラーチームが経営を担っています。全9ヘクタールのうち畑は3.5ヘクタールのみで、残りはオリーブ畑と栗の森です。区画ごとに別々にセメントタンクで醸造することで、ラモーレの標高の高い岩石質畑ならではのフレッシュな酸、ミネラル感、華やかな香りを引き出しています。主力品種のサンジョヴェーゼに少量のカナイオーロを加え、畝間にカバークロップを植えるなど有機的な栽培を実践しています。
探索する →
www.castellinuzza.it/en/
ペアリング
鶏の照り焼きや豚の生姜焼き、きのこの炊き込みご飯、味噌だれの田楽など、旨味と香ばしさのある和食との相性も良い。熟成ペコリーノや猪肉のラグーにも好相性。
よくある質問
- ラモーレのワインは何が特別なのですか?
- 標高の高さと冷涼な微気候により完熟が遅れ、低地のキャンティ・クラッシコに比べて酸が高く、繊細な香りときめ細かなタンニンを持つサンジョヴェーゼが生まれます。
- ラモーレはキャンティ・クラッシコの公式なUGAですか?
- はい、ラモーレはキャンティ・クラッシコ内で公式に認められた11の追加地理的単位(UGA)の一つで、その中で最も面積が小さいエリアです。
- ラモーレの畑の標高はどれくらいですか?
- 畑の標高は約425mから715mに及び、多くの区画は500〜625m前後です。トスカーナにおけるサンジョヴェーゼ栽培地としては最高峰の標高帯にあります。
- ラモーレのテラス(段々畑)は何でできていますか?
- 急斜面は地元産の砂岩「マチーニョ」を手作業で積み上げた石垣による狭いテラスに整形されており、数世紀続くこの技術が土壌流出を防ぎ、畑の温度を調整しています。
- ラモーレのワインに合う料理は?
- 生き生きとした酸ときめ細かなタンニンが、ローストした肉料理、猪肉のラグー、熟成ペコリーノ、ハーブを効かせたトスカーナ料理と好相性です。