栗沢
Kurisawa
ブルゴーニュ同緯度の丘陵で育つ透明感あふれるピノノワールとミネラル系白
栗沢は北海道空知サブリージョン・岩見沢市内の一地区で、札幌の北東約50kmに位置するなだらかな丘陵地帯。北緯43度はブルゴーニュと同緯度にあたる。大陸性気候がもたらす冬の豪雪は根域を保護し、夏の大きな昼夜温度差(10〜15℃)がブドウに高い酸とアロマ複合性を与え、低湿度が病害を抑制する。土壌は粘土質・弱酸性の旧海底層で、豊富なミネラルを含む。米国人醸造家ブルース・ガットラブが2012年に設立した10Rワイナリーは、北海道唯一のカスタムクラッシュ施設として多くの地元生産者を指導・育成してきた。農道沿いの南向き緩斜面にある中澤ヴィンヤード(2.7ha)はピノノワール・シャルドネ・芳香系白品種を栽培。KONDOヴィンヤードはピノグリ・オーセロワ・リースリング・ケルナー・ゲヴュルツトラミネール・ソーヴィニヨンブランなどを混植するフィールドブレンドでテロワールを体現する。この地から生まれる「上幌ワイン」「栗沢ワイン」は透明感・ミネラル感・冷涼な気品で国内外の愛好家から高い評価を受けている。
こんな方に: クールクライメートのピノノワール・芳香系白・フィールドブレンドなど、テロワール表現を重視した日本の小規模自然派ワインを探している愛好家に最適な産地。
サブ地域はまだ登録されていません。
生産者
Kurisawa Wines
栗澤ワインズ
栗澤ワインズは、北海道岩見沢市(旧栗沢町)に位置する共同ワイナリーで、2017年に隣接する2つの農家──中澤ヴィンヤード(中澤一行・由紀子夫妻)とKONDOヴィンヤード(近藤良介・拓身兄弟)──が共同で設立しました。両家とも設立以前から長年のブドウ栽培・醸造経験を持ち、中澤夫妻は2002〜2012年に栃木のココ・ファーム・ワイナリーへ、2013年からは同じ栗沢町の10Rワイナリーへ委託醸造を行っていました。近藤家も2012〜2016年に10Rで醸造経験を積み、2017年の自社ワイナリー設立に至りました。各農家が自園ラベルのワインを醸造しながら、共同のキュヴェも生み出しています。全ラベルを貫く哲学は「自然への寄り添い」──野生酵母発酵、無清澄・無濾過、亜硫酸無添加または極少量添加。KONDOヴィンヤードはさらに馬耕とジョージア伝来のクヴェヴリ(地中に埋めたアンフォラ)を用います。栗澤ワインズは日本を代表するナチュラルワインプロジェクトとして国内外から高く評価されています。
探索する →
nakazawavineyard.jp/Nakazawa Vineyard
ナカザワヴィンヤード
ナカザワヴィンヤードは、会社員から農業に転身した中澤一行・由紀子夫妻が2002年に北海道岩見沢市(旧栗沢町)で設立したワイン専用農園です。南向きの緩い傾斜地に2.7haの畑を持ち、ゲヴュルツトラミナー、ピノ・グリ、ケルナー、シルヴァーナ、ピノ・ノワールをはじめ約15品種のブドウを有機的手法と野生酵母で育てています。2002〜2012年は栃木のココ・ファーム・ワイナリーに委託醸造し、「クリサワブラン」の原型が生まれました。2013年からは同じ栗沢町内に設立された10Rワイナリー(ブルース・ガットラヴ主宰)にて全量醸造に移行。2017年にはKONDOヴィンヤード(近藤良介・拓身)と共同で「栗澤ワインズ」を設立し、北海道を代表するナチュラルワインプロジェクトとして知られています。生産量は極少量で、入手困難なプレミアムワインとして評価されています。
探索する →
nakazawavineyard.jp/
ペアリング
上幌ピノノワールはジンギスカン・エゾシカのロースト・山菜のグリルと抜群の相性を誇る北海道の食卓のワイン。ケルナー・ゲヴュルツトラミネール・ピノグリなど芳香系白は北海道産スモークサーモン・ホタテのカルパッチョ・地元ソフトチーズに最適。フィールドブレンド白は白アスパラのバターソテー・バター焼きホッケ・上品な白味噌汁との組み合わせで北海道らしいペアリングを楽しめる。
よくある質問
- 栗沢とはどんな場所で、岩見沢・空知とはどう違いますか?
- 栗沢は岩見沢市内の一地区で、北海道の空知サブリージョンに属する。空知が広域産地、岩見沢がその中心都市、栗沢はその市内で最もワイン生産が集中する丘陵地区という関係にある。いわば空知→岩見沢→栗沢と産地が絞られていくイメージだ。
- 栗沢で栽培されている主なブドウ品種は何ですか?
- 赤はピノノワールが主力で、透明感のある色調と絹のようなテクスチャーが特徴。白はケルナー・ピノグリ・ゲヴュルツトラミネール・オーセロワ・リースリング・ソーヴィニヨンブラン・シャルドネなど多彩。複数品種を混植して一括収穫するフィールドブレンドにも個性的な生産者が多い。
- 10Rワイナリーはどのような存在ですか?
- 10Rワイナリーは米国人醸造家ブルース・ガットラブが2012年に設立した北海道唯一のカスタムクラッシュ施設で、自社畑をもたない小規模栽培農家のブドウを受託醸造する。自社畑のブドウは「上幌ワイン」としてリリース。中澤ヴィンヤードやKONDOヴィンヤードも10Rの指導を受けて独立しており、栗沢ワインコミュニティの礎を作った存在だ。
- 「上幌ワイン」とはどういう意味ですか?
- 上幌(かみほろ)は栗沢町内の地名で、10Rワイナリーの所在地(岩見沢市栗沢町上幌1123-10)にあたる。ブルースが自社畑や契約農家のブドウから造ったワインは「上幌ワイン」の名でリリースされ、受託醸造ワインと区別されている。上幌という地名がそのままブランドになった希少な事例だ。
- 栗沢のワインはどこで購入できますか?
- 栗沢の主要生産者の多くは年産1万本未満の小規模で、中澤ヴィンヤードやKONDOヴィンヤードはリリース直後に完売することも珍しくない。生産者への直接申し込み、岩見沢市内の空知ワインステーション、札幌・東京の日本ワイン専門店が主な入手ルートとなる。