函館
Hakodate
ブルゴーニュが惚れた北の大地。海の幸と冷涼ワインが出合う函館。
北海道最南端に位置する函館は、津軽海峡の海洋性気候に育まれた新興ワイン産地です。北海道の中では冬が比較的穏やかで夏も涼しく、シャルドネ・ケルナー・ピノ・ノワール・ミュラー・トゥルガウ・キャンベルアーリー・ナイアガラといった冷涼気候品種の栽培に適しています。2019年にはブルゴーニュの名門ドメーヌ・ド・モンティーユが日本初の外資系ワイナリーを函館に設立し、国際的な注目を集めました。また1973年創業のはこだてわいん(七飯町)は、凍結によって糖度を高める「しばれづくり」シリーズなどで国内外のコンペティションで高評価を獲得しています。豊富な海の幸とワイン文化の融合が函館の大きな魅力です。
こんな方に: 日本産冷涼ワインを探求したいワイン愛好家、ブルゴーニュスタイルのピノ・ノワール&シャルドネファン、そして函館の海の幸とワインを一緒に楽しみたい旅行者に最適です。
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生産者
Hakodate Winery
はこだてわいん
株式会社はこだてわいんは、北海道七飯町(駒ヶ岳山麓、函館近郊)を拠点とする、北海道でも屈指の歴史を持つワイナリーです。ルーツは1930年代、コアップガラナで知られる小原商店が駒ヶ岳周辺に自生する山ブドウでワイン造りを始めたことに遡ります。その果実酒部門が独立し、1973年に「駒ケ岳酒造株式会社」として設立、1984年に現在の社名「株式会社はこだてわいん」に変更しました。現在はオエノンホールディングスグループの一員です。ケルナー、キャンベルアーリー、ナイアガラ、ツヴァイゲルト、メルロー、ピノ・ノワール、シャルドネなど耐寒性品種を中心に、余市・仁木の契約農家や七飯町の自社畑のブドウから幅広いワインを醸造しています。収穫したブドウを北海道の寒気で自然凍結させ、凍ったまま搾汁して糖度を凝縮する独自の「しばれ造り」製法によるデザートワインで特に知られるほか、20年以上続く酸化防止剤無添加ワインへのこだわりでも定評があります。
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www.hakodatewine.co.jpNora-Kura
農楽蔵
農楽蔵(のらくら)は、佐々木賢・佳津子夫妻が2011年に北海道北斗市文月地区に設立した、道南を代表する自然派ワイナリーです。夫妻はブルゴーニュとローヌの名門ドメーヌ——ルフレーヴ、クリスチャン・ビネール、ダヴィッド・レクラパール、シャプティエ——でオーガニック・ビオダイナミ農法を徹底的に学んだのち、函館市に隣接する北斗市文月の南向き斜面に約3ヘクタールの自社農園を切り拓きました。昆布・米糠・酵母澱を活用した土壌づくりで多様な生態系を守りながら、農薬・化学肥料を一切使わずシャルドネとピノ・ノワールを栽培。醸造では野生酵母のみを使用し、亜硫酸は無添加か極微量に抑え、ブドウ本来の個性を最大限に引き出します。年間生産量は約13,000本。自社農園の個性を追求するノラ・シリーズ、北海道らしさを前面に出すノラポン・シリーズ、実験的な試験ロットのノラケン・シリーズの3本柱で展開しています。
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www.nora-kura.jpde Montille & Hokkaido
ド・モンティーユ&北海道
ド・モンティーユ&北海道は、日本初の外国資本によるブドウ園プロジェクト。ブルゴーニュの名門ドメーヌ・ド・モンティーユ(創業約300年)の現当主エティエンヌ・ド・モンティーユが2016年に設立した。ブルゴーニュ大学の気象学者・地質学者・土壌研究者らと協力して日本各地を調査した結果、北海道函館市桔梗地区を選定。冷涼な気候・火山性土壌・少ない積雪・長い夏の日照がブルゴーニュの条件に最も近いと判断した。2019年にブドウ栽培を開始し(標高200〜280m)、現在7haを稼働、将来的に25haへの拡大を計画。2018〜2022年は余市地区の生産者ブドウを使用し、ここファームと10Rワイナリー(ブルース・ガットラブ氏)との協力のもと学習シリーズ5ヴィンテージを醸造(豪・驚・學・理・探)。2023年に自社畑初収穫を実現(望ヴィンテージ)し、同年ワイナリーが完成。2024年7月26日に開所式を挙行。ジャパン・ワイナリー・アワード2025で4つ星を獲得。
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www.demontille-hokkaido.com
ペアリング
函館名物のウニ・ホタテ・イカ・カニなどの新鮮な海の幸には、ケルナーや樽なしシャルドネがよく合います。ホタテのグリルには軽く樽熟成したシャルドネを。ピノ・ノワールやツヴァイゲルトは函館のラム肉・鹿肉・濃いめの味噌料理と好相性。やや甘口のナイアガラやキャンベルアーリーはデザートや和菓子と楽しめます。
よくある質問
- 函館ではどんなブドウ品種が栽培されていますか?
- 主な品種はケルナー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ミュラー・トゥルガウ・キャンベルアーリー・ナイアガラです。ド・モンティーユ&北海道ではピノ・ノワールとシャルドネに特化し、はこだてわいん(七飯町)ではケルナー・ナイアガラ・キャンベルアーリーを使った「しばれづくり」シリーズが特に有名です。
- 函館ワインはGI(地理的表示)の産地ですか?
- 函館は2018年に国税庁が認定した「北海道GI」の管轄内にあります。北海道産ブドウ100%使用など一定基準を満たすワインはラベルに「北海道」と表示できます。函館単独のサブリージョンGIはまだありません。
- 函館のワインはなぜ美味しいのですか?
- 津軽海峡の海洋性気候の恩恵で、北海道の中では冬が穏やかで積雪も少なめです。4〜10月の昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの糖度と天然酸が高まり、キレのあるエレガントなワインが生まれます。また函館周辺の土壌はヨーロッパの産地と似た特性を持つと言われています。
- 函館でワイナリー見学はできますか?
- はい。七飯町にあるはこだてわいん葡萄館本店では醸造見学や試飲が楽しめます。ド・モンティーユ&北海道は2023年にワイナリーが完成し、不定期でツアーを実施しています。函館市が主催するワインツーリズムでは函館・北斗・七飯の3市町のワイナリーをめぐるツアーも開催されています。