フラン・コート・ド・ボルドー
Francs-Côtes de Bordeaux
石灰岩×粘土の丘、メルロー主体のシルキーな赤
フラン・コート・ド・ボルドーは、ボルドー最北東端に位置する小規模なアペラシオンで、フラン、サン・シバール、タイヤックの3コミューンにわたる約510ヘクタールをカバーします。サン・テミリオンのすぐ東に位置し、1967年に「ボルドー・コート・ド・フラン」として独立したAOCとして認定。2009年にコート・ド・ボルドーグループに統合されました。地名の「フラン」は、507年のヴイエの戦い後、フランク王クローヴィスの兵士たちが「アド・フランコス(フランク人の土地)」と呼ばれる丘に定住したことに由来します。石灰岩と粘土質の土壌、南向きの丘陵地形、日照量の多さが特徴のテロワールを持ちます。生産の95%以上を赤ワインが占め、メルローを主体にカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした、赤い果実の香り豊かでタンニンが穏やかなワインを生み出します。ティアンポン家のシャトー・ピュイゲロとシャトー・ラ・プラードが代表的な造り手です。
こんな方に: コスパ重視でボルドーらしさを楽しみたい方、エレガントな赤ワイン好き
サブ地域はまだ登録されていません。
生産者
Château La Prade
シャトー・ラ・プラード
シャトー・ラ・プラードは、2000年にニコラ・ティエンポンが取得したフラン・コート・ド・ボルドーのサン・シバール村に位置する7ヘクタールのシャトーです。メルロー85%、カベルネ・フラン15%を、サン・テミリオンの歴史的建造物にも使われた希少な「アステリー石灰岩」テロワールで育てています。石灰岩台地と丘陵地の両方に広がる畑から年間約3万本を生産。石灰岩由来の鮮明なミネラル感、エレガンスと爽やかな酸のバランスが際立ち、批評家スコアでもアペラシオントップクラスの実力とコストパフォーマンスを誇ります。
探索する →
www.nicolas-thienpont.com/en/vin/laprade/Château Laclaverie
シャトー・ラクラヴリー
シャトー・ラクラヴリーは1984年、ニコラ・ティエンポンが隣接するシャトー・ピュイグローから7.5ヘクタールを分離して創設したシャトーです。名前の「ラクラヴリー」は、畑の中に残る15世紀の塔にちなんでいます。初ヴィンテージは1985年で、今やフラン・コート・ド・ボルドーを代表するコストパフォーマンスの高い生産者として知られています。粘土石灰質・泥灰土・シルトが混在する多彩なテロワールで育てられたメルロー主体のワインは、18〜20ヶ月の樽熟成を経て、フィネス・ボディ・バランスが三拍子揃ったクラシックなボルドースタイルに仕上がります。
探索する →
www.nicolas-thienpont.com/Château Les Charmes-Godard
シャトー・レ・シャルム・ゴダール
シャトー・レ・シャルム・ゴダールは、1988年にニコラ・ティエンポンが取得したフラン・コート・ド・ボルドーの注目シャトーです。白ワインはセミヨン65%、ソーヴィニヨン・グリ20%、ミュスカデル15%で造られ、500Lの樽で発酵後6ヶ月間シュール・リー熟成。赤はメルロー70%とカベルネ・フラン30%のブレンドです。粘土石灰質・泥灰岩の土壌を持つ畑は高環境価値(HVE)認証を取得し、有機農法への転換も進めています。アペラシオン復興の牽引者として、とくに白ワインがアシェット・ヴァン・ガイドで複数回3つ星を獲得するなど世界的に高い評価を受けています。
探索する →
www.nicolas-thienpont.com/Château Puygueraud
シャトー・ピュイゲロー
シャトー・ピュイゲローは、フラン・コート・ド・ボルドーのアペラシオンで最も権威ある旗艦的シャトーです。ポムロールの伝説的シャトー・ル・パンのオーナーとしても知られるティエンポン家が1946年に取得。法学・哲学を修めたニコラ・ティエンポンが1983年にブドウ畑へ戻り、初ヴィンテージを醸造。それは批評家たちから即座に絶賛を受けました。現在はニコラとその息子シリルが共同で醸造を指揮し、コート・ド・フランの最高標高117メートルに位置する49ヘクタールの畑から、驚くほどフレッシュでミネラル感に溢れるワインを生み出しています。メルロ80%、カベルネ・フラン15%、マルベック5%のブレンドは、現代ボルドーでは稀なスパイシーな香りとアロマを加えるマルベックが個性として際立ちます。2013年からは、1997年植樹のソーヴィニヨン・ブランとセミヨンから辛口白「ピュイゲロー・ブラン」も生産しています。
探索する →
www.puygueraud.comChâteau de Francs
シャトー・ド・フラン
シャトー・ド・フランは、約2,000年の歴史を持つ中世の軍事要塞を起源とするフラン・コート・ド・ボルドーを代表する名門シャトーです。1985年、サン・テミリオン特別第一特別級(A)シャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアールと、シャトー・シュヴァル・ブランの元共同オーナー、ドミニク・エブラールが買収し、現在の姿へと変革しました。40ヘクタールの畑はメルロ85%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%で構成され、サン・テミリオンと同じ粘土石灰質のテロワールを有しています。また2.5ヘクタールのソーヴィニヨン・ブランとセミヨンから辛口白ワインも生産。グラン・クルレベルの技術力を持つチームが手掛けることで、コスパに優れた傑出したワインを生み出しています。プレステージ・キュヴェ「レ・スリジエ」や「インフィニティ」はその象徴です。
探索する →
www.chateau-de-francs.comClos Puy Arnaud (Francs)
クロ・ピュイ・アルノー(フラン)
クロ・ピュイ・アルノーは、コート・ド・ボルドーのアペラシオン群においてビオディナミ農法の旗手として知られる生産者です。シャトー・パヴィおよびシャトー・トロップロン・モンドのヴァレット家出身のティエリー・ヴァレットが2000年に引き継ぎ、自然、純粋さ、最小限の介入という哲学に全てを捧げてきました。15.5ヘクタールの畑はメルロ65%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%で構成され、地球上で最も硬い石灰岩の一種「カルケール・ア・ステリー」の土壌に育ちます。2008年から完全なビオディナミ農法に転換し、Biodyvin(2010年)とDemeter(2014年)の双方の認証を取得。大型木製タンクによるホールベリー醸造、樽とタンクでの乳酸発酵、30%新樽と500リットルの大樽・アンフォラでの熟成が、驚くほど純粋でミネラル感あふれるワインを生み出しています。本エントリはフラン・コート・ド・ボルドー圏内での活動記録であり、同生産者の主要アペラシオンは隣接するカスティヨン・コート・ド・ボルドーです。
探索する →
www.clospuyarnaud.com
ペアリング
牛ステーキ・ローストラム・鴨のコンフィなど肉料理全般、すき焼き・牛しゃぶしゃぶ(和牛)、赤身の焼き肉、鴨南蛮そば。白ワインは魚介グラタンやクリームソースのパスタ、チーズと
よくある質問
- フラン・コート・ド・ボルドーとはどんな産地ですか?
- ボルドー最北東端に位置するボルドー最小クラスのアペラシオンで、フラン、サン・シバール、タイヤックの3コミューンにまたがります。サン・テミリオンから東へ約10km。かつて「コート・ド・フラン」と呼ばれ、2009年にコート・ド・ボルドーグループに統合されました。
- どんなブドウ品種が使われていますか?
- 赤ワインはメルローが約50%を占め、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンが残りを構成します。白ワインはセミヨン約60%、ミュスカデル、ソーヴィニヨン・ブランが使われます。
- 赤ワインはどんな味わいですか?
- チェリーやプラムなど赤い果実の香りが豊かで、タンニンは穏やかかつシルキー。熟成とともにレザーやバニラのニュアンスが加わります。石灰岩と粘土質の土壌由来のミネラル感が特徴的です。
- コストパフォーマンスはよいですか?
- 非常に優れています。ポムロールやサン・テミリオンほど知名度がないぶん価格は抑えられており、同等の土壌条件と熟成ポテンシャルを持つワインをリーズナブルに楽しめます。
- 和食とも合いますか?
- はい。穏やかなタンニンと赤い果実の風味は、すき焼き・牛しゃぶしゃぶ・鴨南蛮・焼き鳥(タレ)など、旨みの強い和食と好相性です。白ワインは魚介の醤油バター焼きや茶わん蒸しとも楽しめます。