ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ
Vino Nobile di Montepulciano
ブルネッロより手が届く、イタリア初DOCG認定のトスカーナ貴族ワイン。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノについて
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ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノは、トスカーナ州南東部、丘の上の古都モンテプルチャーノを囲むブドウ畑で生産されるイタリアを代表するDOCGワインです。1980年にDOCGとしてイタリアで最初に認定されたワインの一つで、サンジョヴェーゼの現地クローン「プルニョーロ・ジェンティーレ」を70%以上使用して造られます。標高250〜600mのキアーナ渓谷とオルチャ渓谷に挟まれた砂質粘土石灰岩土壌のブドウ畑が、このワインのエレガンスを生み出します。「高貴なワイン」の名にふさわしく、ダークチェリーやプラムの果実味、シルキーなタンニン、スミレの花の香り、土のスパイスが調和。最低2年(うち1年以上オーク樽)の熟成が義務付けられ、リゼルヴァは最低3年の熟成を経て複雑な個性を発揮します。
こんな方に
ブルネッロのような格調を求めながらも価格を抑えたい方、フォーマルなディナーや特別な席で「貴族のワイン」という歴史の重みを味わいたい方に最適です。イタリアワインを本格的に学び始めた方にも、トスカーナの奥深さを教えてくれる一本です。
ペアリング
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)、ジビエ料理やイノシシのラグー、ポルチーニ茸のリゾット、熟成ペコリーノ・ディ・ピエンツァやサルミ(フィノッキオーナ)。和食では醤油ベースの和牛ステーキ、鴨の旨煮、赤身肉のしゃぶしゃぶとの相性が特に優れています。
生産者
Avignonesi
アヴィニョネージ
ヴィーノ・ノービレとともに伝説的なオッキオ・ディ・ペルニーチェ(ヴィン・サント)を生産するモンテプルチャーノの歴史的なドメーヌ。希少な、豊潤なデザートワインで有名。
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www.avignonesi.it/Azienda Vinicola Raspanti
アジエンダ・ヴィニコラ・ラスパンティ
1960年、カヴァリエーレ・ジュゼッペ・ラスパンティによって、トスカーナ州南部モンテプルチャーノの集落グラッチャーノに設立された家族経営のワイナリー。当初5ヘクタールだった畑は現在65ヘクタールまで拡大し、うち12ヘクタールをヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノDOCGの生産に充てている。1964年に建設され、数十年かけて拡張されたセラーは約9,000クインタル(900トン)の醸造能力を持ち、コンクリートタンクとステンレスタンクで発酵、100%プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼの土着クローン)を用いたヴィーノ・ノービレはスラヴォニアオーク樽で3年間熟成させる。現在は創業者ジュゼッペの息子たち(アントニーノ、フランチェスコ、サルヴァトーレ、アルベルト)が経営を継承しており、2003年に家族経営に加わったカンティニエーレ(醸造長)のアントニオ・トロイージは、兄アントニーノ・ラスパンティとともにセラー作業を担い、2026年にヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・コンソルツィオより「カンティニエーレ・デッランノ(今年の醸造長)」に選出された。ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ・コンソルツィオの正式会員生産者。
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www.cantinaraspanti.it/Bindella
ビンデッラ
ビンデッラ(正式名称ビンデッラ・テヌータ・ヴァロッカイア)は、スイス人のビンデッラ家が所有するモンテプルチャーノの名門ワイナリー。一家とトスカーナワインの関わりは1900年代初頭、ジャン・ビンデッラが馬車でトスカーナワインをスイスへ運んだことに始まる。その孫にあたるルディ・ビンデッラが1983年、わずか2ヘクタールのヴァロッカイア農園を購入したのがワイナリーとしての出発点。現在は127ヘクタール以上の敷地を持ち、うち38ヘクタールが葡萄畑、12ヘクタールがオリーブ畑となっている。化学肥料・農薬を一切使用せず、天然酵母による長期マセラシオンなど、最小限の介入にこだわる醸造哲学を貫く。ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの骨格を成すサンジョヴェーゼの現地クローン「プルニョーロ・ジェンティーレ」を30種類以上栽培。単一畑のヴィーノ・ノービレ「イ・クアドリ」と、リゼルヴァの「ヴァロッカイア・リゼルヴァ」がフラッグシップで、ワイン・スペクテイターやジェームズ・サックリング、ファルスタッフ、ガンベロ・ロッソ誌から高評価を得る、地域屈指の名手として知られる。
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bindella.it/en/Cantina Barbanera
カンティーナ・バルバネーラ
1938年、トスカーナのヴァルディキアーナ地区、モンテ・チェトーナの麓に位置するチェトーナで創業したカンティーナ・バルバネーラ(バルバネーラ・ヴィーニ)は、4代続く家族経営のワイナリーです。祖父母から事業を受け継いだバルバネーラ兄弟(マルコとパオロ)が1970年代後半に経営を引き継ぎ、キャンティ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに加え、プーリアやシチリアのワインも手がける国際的に知られるトスカーナブランドへと成長させました。持続可能で環境負荷の低い栽培と近代的な醸造技術を組み合わせ、サンジョヴェーゼをはじめとするイタリア土着品種の、親しみやすくも本格的なワインを生み出しています。2022年にはイタリアン・ワイン・ブランズ社が完全子会社化しましたが、創業家は少数株主として引き続き経営に関わっています。
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www.barbaneravini.itDe' Ricci
デ・リッチ
デ・リッチは、トスカーナ州モンテプルチャーノの旧市街中心部に位置する歴史あるワイナリーで、800年以上にわたり町の歴史と深く結びついてきた名家です。最大の特徴は、枢機卿ジョヴァンニ・リッチが建設を命じ、建築家バルダッサーレ・ペルッツィが1534〜1562年に手がけたルネサンス様式のパラッツォ・リッチの地下に広がる、凝灰岩をくり抜いた壮大なセラーです。1337年にはすでにリッチ家がこの地でワインを造っていたことが文献で確認されており、ロマネスク・ゴシック様式の大聖堂を思わせる三廊式のヴォールト天井を持つこのセラーは「ワインの大聖堂(Cattedrale del Vino)」と呼ばれ、世界で最も美しいワインセラーのひとつに数えられています。2012年からはトラバルツィーニ家(エンリコ・トラバルツィーニと、醸造を担う息子ニコロ)がおよそ30ヘクタールの畑を管理し、サンジョヴェーゼ(プルニョーロ・ジェンティーレ)を主体にヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノDOCG(フラッグシップのクリュ「ソラルド」を含む)、ロッソ・ディ・モンテプルチャーノDOC、複数のトスカーナIGTワインを生産しています。ガンベロ・ロッソ誌の2024年版ガイドでトレ・ビッキエーリ(最高評価)を獲得しました。
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www.cantinadericci.it/en/Ercolani
エルコラーニ
エルコラーニは、トスカーナ州モンテプルチャーノの旧市街中心部にある家族経営のワイナリー。1940年代から続くワイン造りの伝統を持ち、1988年にカルロとマルコのエルコラーニ兄弟が正式に会社として設立した。ポリツィアーノ地域に広がる約150ヘクタールの土地(うちブドウ畑14ヘクタール)でオリーブ畑、トリュフ畑、羊の放牧地も管理し、地元品種のプルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼの地元クローン)、カナイオーロ・ネロ、マンモロ、コロリーノ、チリエジョーロを栽培する。象徴的な存在が「地下都市(チッタ・ソッテッラネア)」と呼ばれる15世紀のゴシック・ルネサンス様式の地下セラーで、モンテプルチャーノ旧市街の貴族の館の下に広がり、エトルリア時代の墓も残る空間で、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノDOCGやヴィンサントDOCがオーク樽で熟成される。醸造は伝統的な手法に基づき、木製発酵槽と大小のオーク樽を使用。グラッパ、エキストラバージンオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サラミ類、トリュフなど、トスカーナの農業遺産を体現する多彩な産品も手掛けている。
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www.ercolanimontepulciano.it/
よくある質問
- モンテプルチャーノ・ダブルッツォと同じワインですか?
- 全く異なります。ヴィーノ・ノービレはトスカーナ州モンテプルチャーノの町周辺で造られるサンジョヴェーゼ主体のDOCGワイン。一方、モンテプルチャーノ・ダブルッツォはアドリア海側のアブルッツォ州で「モンテプルチャーノ」という別のブドウ品種から造られます。名前の「モンテプルチャーノ」が共通するため混同されがちですが、品種・産地・スタイルはまったく別物です。
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノと何が違うのですか?
- どちらもトスカーナを代表するサンジョヴェーゼ主体のDOCGですが、ブルネッロは100%サンジョヴェーゼで最低5年熟成が必要な、より力強く高価なワインです。ヴィーノ・ノービレはプルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼのクローン)70%以上で最低2年熟成。より早く飲み頃を迎え、価格もブルネッロより大幅に手頃で、同等の優雅さを楽しめる「賢いソムリエの選択」です。
- 「ノービレ(高貴)」という名前の由来は何ですか?
- 14世紀からトスカーナ貴族の食卓だけに供されてきた歴史に由来します。「高貴」はかつての消費者の身分と、ワイン自体の格調ある個性の両方を指します。1931年に正式名称として定着し、1980年にイタリア初のDOCGとして認定されました。
- いつ飲み頃になりますか?保存期間は?
- スタンダードのヴィーノ・ノービレは収穫から3〜5年でタンニンが馴染み飲み頃になります。リゼルヴァは最低3年熟成後にリリースされ、良年ならさらに10〜15年の熟成が可能です。ブルネッロのように10年待つ必要がなく、構造的なトスカーナ赤ワインを比較的早く楽しめる点が魅力です。
- 使用ブドウ品種「プルニョーロ・ジェンティーレ」とは何ですか?
- モンテプルチャーノ地区だけで呼ばれるサンジョヴェーゼの現地クローンです。「プルニョーロ(小さなプラム)」という名は、その特徴的なプラムの香りと味わいに由来します。カナイオーロ・ネロやマンモーロなど地場品種を最大30%ブレンドでき、メルローやカベルネ・ソーヴィニョンも少量許可されています。