キャンティ・ルフィナ
Chianti Rufina
標高最高・冷涼で、長期熟成に優れるキャンティのサブゾーン。
キャンティ・ルフィナについて
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キャンティ・ルフィナは、キャンティDOCGを構成する7つのサブゾーンの中で最も面積が小さく、標高が最も高い産地です。フィレンツェの北東、ポンタッシエーヴェやディコマーノの町周辺、シエーヴェ川沿いにムジェロ山脈の南端に位置します。畑は標高200mから500m前後(一部はそれ以上)まで広がり、キャンティ地区全体でも屈指の高標高で、石灰質と粘土質が混ざり、保水性の高い「ガレストロ」土壌が特徴です。アペニン山脈からの風による昼夜の寒暖差が大きい大陸性気候が、ブドウの成熟をゆっくりと進め、高い酸を保ちます。サンジョヴェーゼを70%以上使用し、カナイオーロ、コロリーノ、メルローなどをブレンドしたワインは、きめ細やかなタンニンと爽やかな酸、卓越した熟成能力を備えています。1716年にトスカーナ大公コジモ3世・デ・メディチが発した勅令で境界が定められた、トスカーナ最古級の公式ワイン産地の一つでもあります。現在の栽培面積は約750ヘクタール、年間生産量は約300万本。フレスコバルディ社のカステッロ・ディ・ニポッツァーノ、セルヴァピアーナ、フラスコレなどの造り手が牽引し、特にリゼルヴァは骨格と熟成力の高さで評価されています。
こんな方に
エレガントで長期熟成向きのサンジョヴェーゼを求めるコレクターや、酸のきいたトスカーナ赤ワインを好む方に最適。
ペアリング
牛肉の網焼きやすき焼きなど脂ののった肉料理、きのこの炊き込みご飯、鴨のロースト、熟成チーズ、味噌だれの田楽焼きと好相性。
生産者
Fattoria Colognole
ファットリア・コロニョーレ
ポンタッシエーヴェ近郊、キャンティ・ルフィナ地区の中心部に位置するファットリア・コロニョーレは、1892年よりスパッレッティ家が所有する歴史あるエステートです。敷地面積は約700ヘクタールに及び、シエーヴェ川右岸の標高250〜520メートルに広がる27ヘクタールの畑は、粘土質で石灰岩(ガレストロ)を多く含む土壌が特徴です。標高の高いキャンティ・ルフィナならではの繊細さと長期熟成能力を備えた、テロワールを表現するサンジョヴェーゼ主体のワインを専門とし、受賞歴のあるエキストラバージンオリーブオイル「ラウデーミオ」も生産しています。
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www.colognole.it/Fattoria Il Lago
ファットリア・イル・ラーゴ
ファットリア・イル・ラーゴは、フィレンツェの北東約30kmに位置するディコマーノ自治体にある、キャンティ・ルフィナDOCG地区の中心に位置する古い農園です。かつてはフィレンツェの貴族ヴィヴァイ=バルトリーニ=サリンベーニ家の所有地の一部でしたが、1962年にスパニョーリ家が約400haの敷地を取得し、特にブドウ栽培に注力した長期にわたる再生事業を開始、土着品種サンジョヴェーゼを中心に据えました。21haのブドウ畑はキャンティ・ルフィナで最も標高の高い斜面(標高300〜600m)に位置し、アペニン山脈からの冷涼な風と大きな寒暖差により、エレガントでフレッシュな味わいのワインが生まれます。看板ワインはキャンティ・ルフィナDOCGとそのリゼルヴァで、加えて1990年代末に開発された部分乾燥(アパッシメント)製法による純粋なサンジョヴェーゼ「ピアン・デ・グアルディ」も造られています。その他シラー、ピノ・ネロ、ロゼ、キャンティ・ルフィナDOCヴィン・サント、エキストラバージンオリーブオイルも生産し、アグリツーリズモとしてワインテイスティングや宿泊も提供しています。
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www.fattoriaillago.com/Fattoria Lavacchio
ファットリア・ラヴァッキオ
フィレンツェから北東へ約20km、標高450mのモンテフィエーゾレの丘に位置するファットリア・ラヴァッキオは、1700年代にペルッツィ家、その後ストロッツィ・サクラーティ侯爵家が所有した歴史あるエステート。1978年にロッテーロ家が引き継ぎ、キャンティ・ルフィナ地区でいち早くオーガニック・ビオディナミ農法に転換した先駆的生産者として知られる。約120ヘクタールの敷地にはブドウ畑のほかオリーブ畑や麦畑も広がり、2018年からはイタリアの持続可能なブドウ栽培プロジェクト「VIVA」にも参加している。主に古樹サンジョヴェーゼを用いたキャンティ・ルフィナDOCGは、標高と寒暖差がもたらす高い酸味、きめ細かなタンニン、明確なミネラル感が特徴。
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fattorialavacchio.com/en/Fattoria Selvapiana
ファットリア・セルヴァピアーナ
ファットリア・セルヴァピアーナは、フィレンツェ近郊ポンタッシエーヴェにある250ヘクタールの畑を有する、キャンティ・ルフィナを代表する生産者。1827年にフィレンツェの銀行家ミケーレ・ジュンティーニが取得して以来、ジュンティーニ家が代々所有している。フランチェスコ・ジュンティーニ、そして1990年代後半からはフェデリコ・ジュンティーニ・マッセーティが経営を担い、1978年にサンジョヴェーゼ100%のキャンティ・リゼルヴァを、1979年には単一畑「ヴィニェート・ブチェルキアーレ」を発表し、ルフィナ地区をクラシコに並ぶ本格産地として確立した。畑は1987年からオーガニック認証を取得しており、コンサルティング醸造家フランコ・ベルナベイが1978年から関わり続けている。フェデリコはキャンティ・ルフィナ生産者組合(コンソルツィオ)の会長も務め、地区全体の品質基準を牽引する存在となっている。
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www.selvapiana.it/Fattoria di Basciano
ファットリア・ディ・バッシャーノ
ファットリア・ディ・バッシャーノは、20世紀初頭からマージ家が所有するキャンティ・ルフィナDOCGの中心に位置する歴史あるワイナリー。約70ヘクタールの敷地のうち30〜35ヘクタールがブドウ畑で、シエーヴェ川の谷を見下ろす標高約300mの丘の上、同アペラシオン特有の石の多い「ガレストロ」土壌に立地する。レンツォ・マージと農学者である息子パオロの指揮のもと、伝統的な技と最新技術を融合させ、キャンティ・ルフィナおよびキャンティ・ルフィナ・リゼルヴァを中心に、エレガントでテロワールを反映したサンジョヴェーゼ主体のワインを生産。ワイン・スペクテイターやロバート・パーカーのワイン・アドヴォケイトからも、鮮やかな酸と洗練されたタンニン、優れたコストパフォーマンスで高く評価されている。キャンティ・ルフィナを代表する生産者の一つとされる。
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www.renzomasibasciano.it/en/Fattoria di Doccia
ファットリア・ディ・ドッチャ
フィレンツェ近郊、ポンタッシエーヴェ市に位置するキャンティ・ルフィナ地区の歴史ある有機栽培農園。1991年よりサルデッリ家が経営を担う。森林・耕作地・オリーブ畑・ブドウ畑を含む約250ヘクタールの広大な敷地は標高300メートル超に位置し、ルフィナ地区でも有数の規模を誇る。約26ヘクタールのブドウ畑にはサンジョヴェーゼ、メルロー、プティ・ヴェルド、チリエジョーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、トレッビアーノ、マルヴァジーア、ヴェルデアが植えられ、有機認証を受けたDOCGキャンティ・ルフィナ、IGTワイン、伝統的なヴィン・サントを生産する。オーガニックのエキストラバージンオリーブオイルの産地としても知られ、敷地内でイベントやテイスティングも開催している。
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fattoriadidoccia.it/Fattoria di Grignano
ファットリア・ディ・グリニャーノ
ファットリア・ディ・グリニャーノは、フィレンツェ北東の丘陵地帯、キャンティ・ルフィナに位置する歴史的なトスカーナの大農園。中世にはグイディ伯爵家の邸宅であり、その後カテリーナ・デ・メディチ(1519-1589)の個人所有地となり、彼女は信頼する聴聞司祭であり銀行家でもあった司教侯爵エンリコ・ゴンディにこの地を与えた。1972年からはインギラーミ家が所有し、600ヘクタールを超える広大な敷地(ブドウ畑約50ヘクタール、オリーブ畑200ヘクタール、森林を含む)を再興、2008年から有機認証を取得したキャンティ・ルフィナDOCGワインとPGI認証エクストラバージンオリーブオイルの生産者となっている。ワインの中心品種はサンジョヴェーゼで、コロリーノ、カナイオーロ・ネロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、白品種のトレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジーア・デル・キャンティ、シャルドネも栽培する。南向きの畑と石灰岩・ガレストロ土壌が、フラッグシップのリゼルヴァ「ポッジョ・グアルティエリ」をはじめとするワインに特有のフレッシュさ、エレガンス、熟成ポテンシャルを与えている。
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www.grignanowinery.com/Frascole
フラスコレ
フィレンツェ北東、ディコマノの村を見下ろす丘陵地に位置するフラスコレは、1992年に農学者エンリコ・リッピが取得し、現在はサントーニ家とともに営む家族経営の畑です。キャンティ・ルフィナ地区の標高350〜500mに約100ヘクタールの土地を所有し、うち15ヘクタールがブドウ畑、9ヘクタールがオリーブ畑で、いずれも1999年から有機認証を取得し栽培されています。ルフィナ丘陵特有の粘土質・泥灰土壌で育つサンジョヴェーゼを主体に、カナイオーロやコロリーノを少量ブレンドし、標高がもたらすエレガントでミネラル豊かなキャンティ・ルフィナを生み出しています。
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frascole.itTravignoli
トラヴィーニョリ
トラヴィーニョリ(ヴィッラ・トラヴィーニョリ)は、トスカーナ最古のワイナリーの一つで、その歴史はエトルリア時代にまで遡ります。敷地内では宴の様子を描いたエトルリアの石碑が発掘され、現在はフィエーゾレ博物館に展示されています。1100年のヴァロンブローザ修道院の羊皮紙文書に初めて記録が現れ、1473年には3つの農場からなる邸宅として記載されました。1800年以降はブージ家が経営を担い、2023年には創業550周年を迎え、イタリア商工会議所連合会(Unioncamere)から国内最古級の企業の一つとして『イタリア150』賞を授与されました。フィレンツェ東方、アルノ川とシエーヴェ川の合流点近くのキャンティ・ルフィナ地区に位置し、70haのブドウ畑は昼夜の寒暖差の大きい微気候に恵まれ、サンジョヴェーゼ主体のワインにエレガンスと構造、優れた熟成能力をもたらしています。
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www.travignoli.com/
よくある質問
- キャンティ・ルフィナは他のキャンティのサブゾーンと何が違いますか?
- 標高が最大500mほどと高く、大陸性気候で冷涼なため、酸がしっかりとしてタンニンがきめ細かく、他のキャンティより長期熟成に向いたワインになります。
- キャンティ・ルフィナはキャンティ・クラシコと同じ産地ですか?
- いいえ、別のサブゾーンです。キャンティ・ルフィナはフィレンツェの北東、キャンティ・クラシコはフィレンツェとシエナの間に位置します。
- キャンティ・ルフィナはいつから産地として認められていますか?
- 1716年、トスカーナ大公コジモ3世・デ・メディチの勅令によって境界が定められた、トスカーナで最も古い公式ワイン産地の一つです。
- キャンティ・ルフィナを代表する生産者は?
- フレスコバルディ社のカステッロ・ディ・ニポッツァーノ、セルヴァピアーナ、フラスコレなどが有名で、特にリゼルヴァが高く評価されています。