ミッテルライン
Mittelrhein
ライン渓谷の急峻な粘板岩畑が育む、ミネラル感豊かなリースリング産地。
ミッテルラインについて
- 掲載している生産者
- 19軒
ミッテルラインは、ビンゲン/リューデスハイムからボンにかけてのライン渓谷沿いに広がる小さなドイツワイン産地。急斜面の粘板岩土壌に築かれた段々畑と中世の古城群で知られ、ミネラル感豊かなリースリングを生み出す。
こんな方に
急斜面の畑が生むミネラル感の強いリースリングと、渓谷美を楽しみたい方に。
ペアリング
ミッテルラインのリースリングは、川魚料理や軽い魚介料理、酢の物や天ぷらなど酸を活かした和食全般と好相性。
生産者
Toni Jost
トニ・ヨスト
トニ・ヨストは、ドイツ・ミッテルライン地方を代表する国際的評価の高い生産者で、ライン渓谷の古都バッハラッハに拠点を構える。ヨスト家は1831年からバッハラッハでリースリングを栽培しており、1932年以降「トニ・ヨスト」の名で一貫して経営を続けている。急斜面の粘板岩土壌が円形劇場のように広がる南向きの単独畑「バッハラッハ・ハーン(Im Hahn)」をほぼ独占的に所有(モノポール)し、VDPの最高格付けであるグローセ・ラーゲに認定されている、ミッテルラインを象徴する畑である。1987年にVDPミッテルラインの創設メンバーとなり、1989年にはVDPラインガウにも加盟。家族の婚姻・相続を通じて、レス質ローム土壌のヴァルフ・ヴァルケンベルクやマルティンスタール・レートヒェンなどラインガウの畑も取得した。1980年代からペーター・ヨストが経営を近代化し、その娘で七代目にあたるセシリア・ヨストが1996年にガイゼンハイム大学での研修を経て参画、2003年から醸造責任者を務めている。約14〜15ヘクタールの畑はほぼリースリングに特化し、少量のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)やヴァイスブルグンダーも栽培。精密な酸、際立った粘板岩由来のミネラル感、長期熟成能力を備えたワインで高く評価されている。
探索する →
www.tonijost.de/en/estate/Weingut August Perll
ヴァイングート・アウグスト・ペル
ヴァイングート・アウグスト・ペルは、ミッテルラインのボッパルトに拠点を置く家族経営のワイナリーで、その歴史は1606年に建てられた本館(シュタムハウス)まで遡ります。現在はトーマス(アウグスト)・ペルが経営を担い、ミッテルライン最大級の連続畑の一つであるボッパルダー・ハムの中に、粘板岩土壌の急斜面畑を約10ヘクタール所有しています。主要な畑はマンデルシュタイン、フォイアーライ、オーレンベルク、フェッサーライです。栽培品種は圧倒的にリースリングが中心で、辛口から貴腐・氷結ワイン(ベーレンアウスレーゼ、アイスヴァイン)まで幅広いスタイルを手掛けるほか、シュペートブルグンダー、グラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、ミュラー・トゥルガウもわずかに栽培しています。最大70%の急斜面での作業はすべて手作業で行われ、セラーでの介入は最小限に抑えられています。国家名誉賞(Staatsehrenpreis)や連邦名誉賞(Bundesehrenpreis、通算24回受賞)を受賞しています。
探索する →
perll.de/Weingut Baer
ベーア
ヴァイングート・ベーアは、ライン渓谷のユネスコ世界遺産区間に位置するミッテルラインの町バッハラッハにある家族経営のワイナリー。1880年築の歴史的な邸宅を構える醸造所を、兄ヘルマンと弟ペーター(ガイゼンハイム大学出身の醸造家)のベーア兄弟が2021年にフリードリヒ・バスティアンから引き継ぎ、畑を4haから約20haへ拡大した。畑の90%以上がリースリングで、最大勾配70%に達する急斜面のスレート土壌に植えられている。栽培は手作業で行い、収穫時は厳格な選果を行い、辛口リースリングは瓶熟成2年以上を経てから初めてリリースされる。ラインナップの中核は単一畑ワインで、モノポールの「バッハラッハー・ポステン」、1335年に記録が残る古い畑「バッハラッハー・ヴォルフスヘーレ」、「シュテーガー・ザンクト・ヨスト」、そして島の畑のモノポール「ハイレスエン・ヴェルト」などがあり、いずれもデボン紀のスレート土壌が熱とミネラル感をワインにもたらしている。デビュー間もない2021年ヴィンテージから高評価を獲得しており、ヴォルフスヘーレはジェームズ・サックリングで95点、ハイレスエン・ヴェルトはファルスタッフで94+点・ジェームズ・サックリングで94点、評論家スチュアート・ピゴットはデビュー・ヴィンテージに90点台を、ゴー・エ・ミヨでは4グレープを獲得した。
探索する →
www.weingut-baer.eu/Weingut Dr. Kauer
ヴァイングート・ドクター・カウアー
1982年にランドルフ・カウアーとマルティナ・カウアー夫妻によって設立されたヴァイングート・ドクター・カウアーは、バッハラッハで最初に有機栽培認証を取得したワイナリーであり、ミッテルライン地方における有機栽培の草分け的存在です。傾斜55%を超える急峻な粘板岩の斜面(機械的な補助のみで作業)に、わずか4ヘクタール弱の畑を所有し、ユネスコ世界遺産「ライン川上中流域渓谷」内に位置するバッハラッハのヴォルフスヘーレやクロスター・フュルステンタール、ウルバーのボイルスベルク、オーバーディーバッハのフュルステンベルク、オーバーヴェーゼルのエルスベルクといった名だたる畑を管理しています。栽培面積の約95%がリースリング、残りがシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)です。ゲイゼンハイム大学で有機ワイン栽培学の教授も務めるランドルフ・カウアーと、2020年から家業に本格的に加わった娘のアンネ・カウアーが、ECOVIN認証・EU有機ロゴのもとで有機栽培を続け、粘板岩土壌のテロワールを映すミネラル豊かなワインを生み出しています。
探索する →
weingut-dr-kauer.de/Weingut Heidrich
ハイドリヒ
ハイドリヒ(別名ヴァイングート・ツム・レプシュトック)は、ミッテルライン地方バッハラッハにある小規模な家族経営ワイナリーで、父ロルフ・ハイドリヒとともにトーマス・ハイドリヒが営んでいます。約3.5ヘクタールの自社畑はすべてリースリングで、急斜面かつ南向きの2つの畑、VDPグローセスゲヴェクス格付けの「バッハラッハー・ヴォルフスヘーレ」と「シュテーガー・ザンクト・ヨスト」から造られます。年間生産量は約3万本。バッハラッハのマインツァー通りでは自家経営のワイン酒場「ツム・レプシュトック」も営んでいます。地元メディアの2024年の報道によれば、同醸造所はかつてのような専業ワイナリーとしての営業ではなくなったとされていますが、家族は規模を縮小しながらもワイン造りと来客のもてなしを続けています。
探索する →
www.weingut-heidrich.de/Weingut Lanius-Knab
ヴァイングート・ラニウス=クナブ
VDP.ヴァイングート・ラニウス=クナブは、ユネスコ世界遺産「ライン渓谷中流上部」の中心に位置するオーバーヴェーゼルの家族経営ワイナリー。ラニウス家は約250年にわたりこの地でブドウ栽培を続けており、1990年代初頭にヨルク・ラニウスが経営を引き継いで以降、小規模な兼業農家から10.5ヘクタールを擁する本格的な生産者へと成長させました。栽培品種の約92%をリースリングが占め、残りはシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)。畑はミッテルラインを代表するVDP格付け畑、エンゲヘラー・ベルンシュタイン、エンゲヘラー・ゴルデムント、そして最大傾斜75%にも達する急峻な畑オーバーヴェーゼラー・エルスベルクに集中しています。「良いブドウを収穫できれば、良いワインは自然にできる」という哲学のもと、低収量・丁寧な手摘み・最小限の介入による醸造を徹底し、ヴィンテージや畑の個性をそのまま映し出す、繊細でフィリグラン(精緻)、かつ調和のとれたワインを生み出しています。
探索する →
lanius-knab.de/
よくある質問
- ミッテルラインワインの特徴は何ですか?
- ライン渓谷の急斜面に広がる粘板岩土壌と冷涼な渓谷性気候が、際立ったミネラル感と鮮やかな酸を持つリースリングを生み出します。
- ミッテルラインで主に栽培されているブドウ品種は?
- リースリングが大部分を占め、少量のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)なども栽培されています。
- ミッテルラインはワイン初心者にもおすすめですか?
- はい。軽やかで料理に合わせやすいリースリングが多く、ドイツワイン入門に最適です。トップ単独畑のワインは上級者にも満足度が高いです。