マルムズベリー
Malmesbury
頁岩土壌の名の由来となった、スワートランドの中心地。
マルムズベリーについて
- 掲載している生産者
- 4軒
マルムズベリーは、南アフリカ・スワートランド地区の歴史的・行政的中心地であり、スワートランド・ワインルートの中心に位置する地区最大の町(ケープタウンから車で約40分)。スワートランド全域を覆う代表的な土壌「マルムズベリー頁岩(シェール)」はこの町の名を冠しており、深い赤色の粘土質土壌や花崗岩風化土・砂質土壌も混在するこの地で、灌漑を行わないブッシュヴァイン(株仕立ての古木)が栽培されている。夏は高温乾燥だが大西洋からの冷たい海風が涼をもたらし、収量の少ない凝縮感の高い果実を育む。かつてはバルクワインや協同組合による大量生産の産地として知られたが、現在はSwartland Wineryのような歴史ある大規模セラーと、Hofstraat Wines、Klein Amoskuil、Nativoといった小規模生産者が共存し、シュナン・ブラン、シラー(シラーズ)、グルナッシュ、サンソー、ピノタージュなど地中海・ローヌ系品種を中心に個性的なワインを生み出している。
こんな方に
灌漑なしの古木から生まれる、凝縮感のあるシュナン・ブランやシラーを求める方に。
ペアリング
ラムのロースト、ボアヴォース(南アフリカのソーセージ)、ジビエのグリル、熟成ハードチーズ。ローヌ系の赤はすき焼きや味噌だれの焼き鳥とも好相性。
生産者
Hofstraat Wynkelder
ホフストラート・ウィンケルダー
ホフストラート・ウィンケルダー(ホフストラート・ケルダー、ホフストラート・セラーとも呼ばれる)は、南アフリカ・スワートランド地方、マルムズベリー郊外のマートルディーン(Myrtledene)にある小規模なガレージ・ワイナリー。地元の建設業者ヴィム・スミット氏と妻カリン氏が2000年に最初のヴィンテージ(シラーズ)を仕込み、2002年に正式登録した。年間生産量9,000リットル未満で、赤ワインを中心に生産する。フラッグシップの「Renosterbos(レノスターボス)」は数々のガラジスト・ワイン賞を受賞しており、2018年にはネッビオーロが Michelangelo Garagiste Trophy を獲得した。スワートランド・インディペンデント・プロデューサーズ(SIP)の会員で、マートルディーンの拠点では予約制でテイスティングを受け付けており、隣接するカフェ「Café Myrtledene」も運営している。
探索する →
Klein Amoskuil
クライン・アモスクイル
クライン・アモスクイルは、南アフリカ・スワートランド地区マルムズベリー近郊の農園で、南アフリカ産ソーヴィニヨン・ブランの「母樹」とも呼ばれる1965年植樹・非灌漑栽培の畑「アモス・ブロック」を核とする生産者です。1990年代半ばにこの畑を見出したチャールズ・バックが握手だけで購入を決め、彼のスパイス・ルート・プロジェクトの拠点となり、スワートランドが量産的な協同組合ワインから独立系のテロワール重視の造りへ転換する原動力の一つとなりました。2018年、バックは醸造家シャール・デュ・プレシに命じてジョージアでクヴェヴリ(素焼きの大甕)醸造を学ばせ、2019年以降は手作りのジョージア製クヴェヴリ20基を敷地内の地中に埋設。天然酵母のみを用い、亜硫酸無添加で醸す「オブスキュラ(Obscura)」レンジの核となっています。全400ヘクタールのうち80ヘクタールをオーガニック認証・完全非灌漑で栽培し、伝統畑アモス・ブロックのソーヴィニヨン・ブランを中心とするオーガニック・レンジと、単一品種の赤(ボック・アモック=グルナッシュ・ノワール、タレンタール・クワール=ムールヴェードル、ディ・ナグムイス=シラー)、そしてクヴェヴリで醸す自然派のオブスキュラ・レンジを生産しています。
探索する →
kleinamoskuil.co.za/Nativo
ナティーボ
ナティーボは、ハングス・ファミリー・ワインズが手がけるブティックブランド。2000年、アルゼンチン出身の機械技師ビリー・ヒューズと亡き妻ペニーが、スワートランドのマルムズベリーとムーレスバーグの間、オールド・ピケットバーグ・ロード沿いの古い小麦農場を購入して設立した。「スワートランド・インディペンデント・プロデューサーズ(SIP)」の加盟メンバーであり、米国・欧州の有機認証を取得した約27ヘクタールの潅漑なしの株仕立てブドウ畑(グルナッシュ・ノワール/ブラン、ムールヴェードル、ピノタージュ、テンプラニーリョ、シラー、シュナン・ブラン、ルーサンヌ、ヴィオニエ)を、この土地特有の深い赤粘土土壌で育てている。機械技師でもあるビリーは、重力を利用した独自の油圧バスケットプレスや、電力を使わない自然冷却式の地下セラーを自ら設計・製作。試飲室も畑と同じ赤粘土を使ったランムド・アース(版築)建築で造られている。剪定から瓶詰めまですべて手作業で行い、天然酵母発酵、亜硫酸の使用は最小限、その他の添加物は一切加えないミニマル・インターベンションを貫く。看板となる骨格のしっかりした赤ワインのブレンドと、食事に合わせやすい白/オレンジワインのブレンドの2種を中心に、オレンジワイン「アマリロ」やヴィオニエ「ザ・ビーズ」など、農園限定の少量生産キュヴェも手がける。生物学・遺伝学とMBAの学位を持つ娘のキキも、経営・販売・マーケティングを担い、ワイナリーの将来を共に担っている。
探索する →
nativo.co.za/Swartland Winery
スワートランド・ワイナリー
スワートランド・ワイナリーは1948年8月、15名の農家によって設立された協同組合を起源とする南アフリカ有数の大規模ワイナリー。2006年に株式会社化された。マルムズベリーからパール方面へ約3km、スワートランド地域の中心に位置し、組合員農家が管理する約3,600ヘクタールの畑からブドウを調達し、年間約200万本を生産する。1977年には南アフリカで初めて「スワートランド」ブランドを自社名で瓶詰め・販売・プロモーションした協同組合となり、1969年ヴィンテージのピノタージュが1972年のブダペスト国際ワイン品評会で2位を獲得し、同品種を地域の看板品種として確立させた立役者でもある。1994年から欧州への輸出を開始し、ミケランジェロ国際ワインアワード、ヴェリタス・アワード、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード、オールド・ミューチュアル・ワイン・トロフィーなど数々の賞を受賞している。
探索する →
www.swartlandwinery.co.za/
よくある質問
- マルムズベリーは灌漑によるブドウ栽培で有名ですか?
- いいえ。マルムズベリーは灌漑を行わないドライランド農法のブッシュヴァイン(株仕立ての古木)で知られ、根がマルムズベリー頁岩の深くまで水を求めて伸びることで、収量は少なく凝縮感のある果実が育ちます。
- マルムズベリーはどんな土壌で知られていますか?
- スワートランド地区の主要な土壌である「マルムズベリー頁岩(シェール)」はこの町の名前に由来し、赤色粘土や花崗岩風化土も部分的に混在しています。ミネラル感のある骨格のしっかりしたワインを生み出すことで評価されています。
- マルムズベリーではどんなブドウ品種が栽培されていますか?
- シュナン・ブラン、シラー(シラーズ)、グルナッシュ、サンソー、ピノタージュが主要品種で、地中海・ローヌ系品種と南アフリカ在来品種が混在しているのが特徴です。
- マルムズベリーはケープタウンからどのくらいの距離ですか?
- マルムズベリーはスワートランド地区最大の町で、ケープタウンから車で約40分。スワートランド・ワインルートの中心に位置しています。
- マルムズベリーを拠点とする生産者にはどんなところがありますか?
- 歴史あるSwartland Wineryのほか、Hofstraat Wines、Klein Amoskuil、Nativoといった小規模生産者がマルムズベリーを拠点としています。