茨城県
Ibaraki
日本初の本格ワイナリー・牛久シャトー(1903年創業)の地。
茨城県について
- 掲載している生産者
- 4軒
- ワイナリーの多い市町村
- つくば市・牛久市
- 2010年以降の設立
- 25%
- 設立年がわかる4軒のうち1軒
茨城県は東京の北東、太平洋に面した関東の県で、日本ワインの歴史において特別な位置を占める。明治36年(1903年)、実業家・神谷傳兵衛が牛久に開いた牛久シャトーは、ボルドーの醸造技術を取り入れ、ブドウ栽培からワイン醸造・瓶詰めまでを一貫して行った日本初の本格的ワイン醸造場であり、現在は国の重要文化財に指定されている。現在の茨城ワインは小規模ながら多彩で、歴史ある牛久のほか、筑波山麓でろ過をしない自然な味わいのワインを造るつくばワイナリー、水戸、那珂(ひたちのなしで知られる木内酒造もワインを手掛ける)などが産地を形成する。広大な農地と、夏の暑さ・冬の寒さを太平洋がやわらげる気候により多様なブドウ品種が育ち、甲州やカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、エレガントで食事に合わせやすいワインが多いのが特色。
こんな方に
ワインの歴史に興味がある方や、新興産地のエレガントで食事に合う日本ワインを楽しみたい方に。
ペアリング
常陸牛のステーキやすき焼き、太平洋でとれるあんこう鍋、新鮮な海の幸、納豆料理など茨城の郷土食との相性が良い。エレガントで穏やかな酸は、濃厚な肉料理にも発酵食品にも寄り添う。
茨城県のワイナリーマップ
Vinamiに掲載している茨城県のワイナリーのうち、所在地を確認できた4軒を地図と一覧で紹介します。
市町村別のワイナリー
所在地と設立年は、各ワイナリーの公式サイトや自治体・業界団体などの公開情報で確認しています。出典は各生産者のページに記載しています。
生産者
Hiyama Shuzo
檜山酒造株式会社
檜山酒造株式会社は、明治17年(1884年)に茨城県常陸太田市町屋町(旧棚倉街道沿い、阿武隈山系を望む地)で創業した酒蔵。大吟醸「光圀」、純米自然酒「千姫」、創業以来の「朝日正宗」で知られる。昭和50年代に自社農園でワイン用ぶどうの栽培を始め、昭和56年(1981年)にワイン製造免許を取得して「常陸ワイン」ブランドを立ち上げた。小公子・ブラックペガール・ホワイトペガール・ワイングランド・山ソービニヨンといった山ぶどう交配品種と、常陸太田市特産の巨峰を原料に、約7種類のワインを醸造している。
探索する →
hiyama.hitachiota.jp/Raifuku Shuzo
来福酒造
1716年(享保元年)創業、茨城県筑西市の老舗酒蔵・来福酒造。日本酒造りで培った「花酵母」(桜など花から分離した自然界の酵母)の技術で知られる。創業300周年を迎えた2016年、新たな挑戦としてワイン醸造を開始した。つくば市・笠間市・結城郡八千代町など茨城県内産のブドウ――赤ワイン用の山葡萄とメルローの交配品種「富士の夢」、白ワイン用の「北天の雫」――に、日本酒仕込みの花酵母を応用し、白の「SUNRISE」、赤の「SUNSET」など和食に寄り添う繊細な酸とバランスを持つ日本ワインを生み出している。
探索する →
raifuku.co.jp/Tsukuba Winery
つくばワイナリー
茨城県つくば市北条、筑波山麓に位置するつくばワイナリー(運営:株式会社角谷商店)は、2012年にワイン用ぶどうの栽培を開始し、2019年に「つくばワイン・フルーツ酒特区」の第一号案件としてつくば市初の自家醸造所をオープンしました。畑と醸造所が一体となった体制で、日本の交配品種「富士の夢」「北天の雫」に加え、シャルドネ、メルロー、マルスラン、プティマンサン、アルバリーニョなど、筑波山の花崗岩土壌とつくばおろしの風に適した多彩な品種を栽培しています。代表銘柄「ツインピークス」シリーズや新酒「つくばプリモ」を展開し、2024年日本ワインコンクールで銅賞を受賞しました。
探索する →
tsukuba-winery.kadoya-company.com/Ushiku Chateau
牛久シャトー
牛久シャトーは、実業家・神谷傳兵衛が1903年(明治36年)に「シャトーカミヤ」として茨城県牛久市に開設した、日本における本格的ワイン醸造の発祥地とされるワイナリー。ブドウ栽培から醸造・瓶詰め・出荷までを一貫して行う日本初の本格的ワイン醸造場として誕生し、明治期の赤レンガ建造物は2008年に国の重要文化財に、2020年には日本遺産の構成文化財に認定された。2018年に経営難で一度閉鎖されたが、存続を望む牛久市民から約2万5千件の嘆願が寄せられ、クラウドファンディングも活用した官民の再生プロジェクトを経て、2020年6月に「牛久シャトー株式会社」として再オープン。現在も記念館・レストランを併設する史跡としてだけでなく、実際に稼働するワイナリー・ブルワリーとして、メルロー、甲州、そして神谷家ゆかりの産地のブドウを使った限定醸造「CANON WINE」など小ロットの日本ワインを造り続けており、日本ワインコンクール2026では銅賞を受賞した。
探索する →
ushiku-chateau.com/
よくある質問
- 茨城県は有名な日本ワインの産地ですか?
- 生産量では山梨・長野・北海道・山形ほど大規模ではないが、1903年創業の日本初の本格的ワイナリー「牛久シャトー」の発祥地として、日本ワインの歴史上重要な産地である。
- 牛久シャトーはなぜ歴史的に重要なのですか?
- 実業家・神谷傳兵衛がボルドーの醸造技術を取り入れて1903年に創業し、ブドウ栽培からワイン醸造・瓶詰めまでを一貫して行う日本初の本格的ワイン醸造場だった。現存する建物3棟は国の重要文化財に指定されている。
- 茨城県ではどんなブドウ品種が栽培されていますか?
- 白ワイン用の甲州、赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨンなど、日本品種と国際品種の双方が、太平洋の影響で寒暖差が和らぐ気候の中で栽培されている。
- 茨城県のおすすめワイナリーはどこですか?
- 歴史ある牛久シャトーのほか、筑波山麓のつくばワイナリー、ドメーヌ水戸、ひたちのなしで知られる那珂の木内酒造などが挙げられる。
- 茨城のワインにはどんな料理が合いますか?
- 常陸牛のステーキやすき焼き、太平洋で獲れるあんこう鍋、新鮮な魚介類など、地元の郷土料理とエレガントな酸味が調和する。