アペラシオン
歌志内
Utashinai
炭鉱の町の耕作放棄地が甦った、北海道の再生産地
歌志内市は北海道中央部・空知総合振興局管内に位置する小さな市で、かつては日本有数の産炭地として栄えた。1890年に良質な石炭層が発見されて以降、炭鉱の繁栄で人口は1948年に4万6千人を超えたが、相次ぐ閉山、とりわけ平成7年(1995年)の空知炭鉱閉山を経て人口減少が加速し、現在は全国で最も人口の少ない「市」(約2,600人)となっている。ぶどう栽培はこの歴史からの再生の物語として始まった。2016年、地域おこし協力隊の活動として、地元で「ブドウの墓場」と呼ばれていた長年の耕作放棄地・丘陵地の畑が再生され、石炭混じりの土壌に苦しみながらもぶどうが植えられた。このプロジェクトが上歌ヴィンヤードとなり、現在は民間経営に移行し、歌志内の小さくも象徴的なワイン産地の中心を担っている。空知地方らしい冷涼な内陸性気候(大きな寒暖差、水はけの良い傾斜地)を活かし、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールなど冷涼系品種を最小限の介入で栽培している。
こんな方に: 耕作放棄地の再生ストーリーや、最小限の介入で造られる希少な日本の冷涼系ワインに惹かれる方、新興の小さな産地を応援したい方に。
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ペアリング
ツヴァイゲルトやブラウフレンキッシュはジンギスカンや煮込み料理と好相性。ピノ・ノワールは鮭の塩焼きや鴨料理に。ピノ・グリやゲヴュルツトラミネール、シャルドネなど香り高い白は、北海道の魚介類や、ジャガイモ・タマネギなど空知産の野菜を使った素朴な家庭料理、やわらかいチーズとよく合う。
よくある質問
- 歌志内はどこにあり、なぜワインで知られているのですか?
- 歌志内市は北海道中央部・空知地方に位置する小さな市です。かつては産炭地として栄えましたが、閉山後は人口が激減し、現在は全国で最も人口の少ない市となりました。2016年から始まった耕作放棄地の再生プロジェクト(現・上歌ヴィンヤード)により、ワインを通じた土地再生の象徴として注目されています。
- 歌志内ではどんなブドウ品種が栽培されていますか?
- 産地の中心的存在である上歌ヴィンヤードでは、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールの6品種、約5,500本のブドウを栽培しています。
- 歌志内の気候や土壌はどのような特徴がありますか?
- 空知地方らしい冷涼な内陸性気候で、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの酸を保ちやすい環境です。再生された丘陵地の畑には、産炭地としての歴史を物語る石炭混じりの土壌が残っています。
- 歌志内は公式に認められたワイン産地ですか?
- 歌志内は北海道空知ワインエリアの中でも新興の小さな産地で、長い醸造の歴史を持つわけではありません。上歌ヴィンヤードという一つの拠点と、耕作放棄地を再生した物語がその存在感を支えています。
- 歌志内のワインはどんなスタイルですか?
- 天然酵母による自然発酵、瓶内二次発酵の伝統的製法によるスパークリングワイン、ロゼ用の醸し発酵など、最小限の介入で造られています。亜硫酸無添加または少量添加が中心で、海外のナチュラルワイン見本市「RAW WINE」でも紹介されたナチュラルワインのスタイルです。