富良野
Furano
1972年創業、日本初の市営ワイナリーを擁する北海道冷涼産地のパイオニア。
富良野について
- 掲載している生産者
- 4軒
- ワイナリーの多い市町村
- 上富良野町・中富良野町
- 2010年以降の設立
- 75%
- 設立年がわかる4軒のうち3軒
北海道の中心部、大雪山と十勝山脈に囲まれた上川盆地に位置する富良野は、1972年に市営ワイナリーとして誕生した日本ワインのパイオニア産地です。標高200〜500mの内陸性気候は、長く雪深い冬と短く晴天に恵まれた夏が特徴で、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウに豊かな果実味と高い酸度をもたらします。ケルナー・ツヴァイゲルト・バッカスといった冷涼品種が代表的で、アイスワインの生産でも知られます。冬期にブドウの枝を雪の下に埋めて凍害を防ぐ独特の栽培方法も、富良野ならではの光景です。ラベンダー畑とともに、国内外から多くのワイン旅行者が訪れる観光産地でもあります。
こんな方に
爽やかな酸と果実味を持つ冷涼系ワインを楽しみたい方や、ラベンダー観光とワイナリー訪問を組み合わせたい旅行者に最適。
ペアリング
ケルナーはウニ・帆立・鮭など北海道の新鮮な魚介類や富良野チーズと好相性。ツヴァイゲルトはジンギスカン、道産牛の赤ワイン煮込み、骨付きポークのブレゼによく合います。
富良野のワイナリーマップ
Vinamiに掲載している富良野のワイナリーのうち、所在地を確認できた4軒を地図と一覧で紹介します。
市町村別のワイナリー
- 上富良野町2軒
- アグリシステム株式会社(ワイナリー カムイ・メトッ・ヌプリ)2023年設立
- 多田ワイナリー2016年設立
- 中富良野町1軒
- ドメーヌレゾン2019年設立
- 富良野市1軒
- 富良野市ぶどう果樹研究所(富良野ワイン)1972年設立
所在地と設立年は、各ワイナリーの公式サイトや自治体・業界団体などの公開情報で確認しています。出典は各生産者のページに記載しています。
生産者
Agri System (Kamui Metok Nupuri Winery)
アグリシステム株式会社(ワイナリー カムイ・メトッ・ヌプリ)
アグリシステム株式会社は北海道十勝・芽室町に本社を置く農業法人で、国内最大規模となる約370haの有機農場「トカプチ」を北海道4カ所で運営するグループの母体です。2023年、上富良野町のトミハラヴィンヤード内に自社ワイナリー「カムイ・メトッ・ヌプリ」を開設しました(それ以前は岩見沢市の10Rワイナリーで委託醸造)。ワイナリー名はアイヌ語で十勝岳連峰の「神霊の宿る尾根」を意味し、八角形を組み合わせたレムニスケート(無限)型の建物が、人・動物・大地が循環し調和する哲学を象徴しています。北海道の地ブドウで耐寒性の強い「山幸」を主軸にビオディナミ農法で栽培し、亜硫酸無添加・野生酵母発酵・補糖補酸なし・清澄濾過なしという厳格なヴァンナチュールとして醸造しています。
探索する →
www.agrisystem.co.jp/Domaine Raison
ドメーヌレゾン
2019年に醸造を開始した北海道中富良野町のワイナリー。「やぎとつくるワイナリー」を掲げ、2016年開園の中富良野ヴィンヤード(32ha、標高270mの南東向き斜面、火山灰混じりの褐色森林土)と、富良野ヴィンヤード(8ha、標高250mの平地・礫質褐色低地土、東京大学演習林に隣接)の2つの畑、合計約40haを管理する。うち約25haに、ケルナー、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、リースリング、シャルドネ、ツヴァイゲルトレーベ、ミュラー・トゥルガウ、メルローなど、北海道の冷涼な気候に適したドイツ系を中心とする欧州系品種を植栽している。敷地内で放牧されるヤギが下草を食べ、その糞尿が堆肥として土に還る循環型・低介入の栽培哲学を象徴する存在となっている。併設のブティックとカフェではヤギミルクのソフトクリームなども提供。年間生産量は約8万本で、将来的には自社ブドウ100%での生産を目指している。
探索する →
domaine-raison.com/Furano Winery
富良野市ぶどう果樹研究所(富良野ワイン)
1972年設立の富良野市営ワイナリー。富良野の美しい渓谷を背景に広がる自社農園からケルナー、ミュラー・トゥルガウ、ツヴァイゲルトを生産。
探索する →
www.furanowine.jpTada Winery
多田ワイナリー
北海道上富良野町に位置する多田ワイナリーは、2007年にブドウ栽培を開始し、2016年に設立されました。十勝岳連峰の麓という独自のテロワールを表現することに注力し、持続可能な農法を実践しています。ワイン造りにおいては、果実本来の個性を引き出すため、野生酵母の使用や無濾過(ノンフィルター)といった人的介入を最小限に抑える手法を貫いています。そのワインは、日本の冷涼な気候を反映した、純粋でエレガントな味わいと土地の個性が高く評価されています。
探索する →
tada-wine.com/
よくある質問
- 富良野を代表するブドウ品種は何ですか?
- ケルナーとツヴァイゲルトが富良野を代表する品種です。ケルナーは桃・洋梨の香りと爽やかな酸が特徴の白ワインに、ツヴァイゲルトは黒果実の風味とやわらかいタンニンを持つ赤ワインになります。
- 富良野の厳しい冬をブドウはどうやって乗り越えるのですか?
- 毎秋、農家が手作業でブドウの枝を土の中に埋め、極寒から守ります。北海道の内陸性気候では不可欠な、富良野ならではの労働集約的な栽培です。
- 富良野ワインは他の日本ワイン産地と何が違いますか?
- 日本有数の大きな昼夜寒暖差と高標高の内陸盆地という立地が、凝縮した果実味と鋭い酸を持つ冷涼系ワインを生みます。沿岸産地では表現できない独自のテロワールです。
- ふらのワイナリーは見学できますか?
- はい。市街を一望する丘の上にあり、年間を通じて見学・無料試飲・ショップを利用できます。現地限定品も多く、ワイン観光の拠点として最適です。
- 富良野でアイスワインは作られていますか?
- はい。北海道の厳冬期に自然凍結したブドウを絞って作るアイスワインは、富良野が誇る特産品のひとつです。凝縮した甘みと芳醇な香りが特徴のデザートワインです。