オーバーバーグ
Overberg
標高が育む、南アフリカ屈指の冷涼ワイン産地
オーバーバーグについて
- 掲載している生産者
- 7軒
- アペラシオン
- 2地域
オーバーバーグは南アフリカ・ウェスタンケープ州の内陸に位置するワイン原産地呼称(Wine of Origin)地区で、ホッテントッツ・ホーランド山脈からケープ・アグラス沿岸平野にかけて広がっています。かつては牧羊や小麦栽培の土地として知られていましたが、1980年代にティーウォーターダムが建設され高標高の冷涼な土地への灌漑が可能になったことで、本格的なブドウ栽培地として発展しました。地区内にはエランズクルーフ、グレイトン、クラインリバー、ショウズ・マウンテン、ティーウォーターの5つのワードがあり、標高100m前後の谷底から600mを超える尾根まで幅があり、海からの距離よりも標高そのものが冷涼さの主な要因となっています。土壌は標高の高いワードのテーブル・マウンテン砂岩から、クラインリバー渓谷沿いのボッケフェルド頁岩まで多様で、冷涼気候を好むピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランに加え、シラーやムールヴェードルといったローヌ系品種の栽培にも適しています。隣接するウォーカーベイのヘメル・エン・アールデ・ヴァレーの生産者はオーバーバーグのティーウォーターやエランズクルーフ産のブドウを積極的に使用しており、より広域のケープ・サウス・コースト地域内で両産地が密接に結びついていることを示しています。
こんな方に
標高を活かした冷涼気候ワインを求める方、ピノ・ノワールやシャルドネ、ローヌ系品種など南アフリカの知られざる名産地を探求したい方に。
ペアリング
繊細な酸とミネラル感を持つオーバーバーグのワインは、鰆の西京焼きや白身魚の昆布締め、きのこの土瓶蒸し、山羊乳チーズを使った和洋折衷料理と好相性。冷涼な酸がだしの旨みを引き立て、脂ののった焼き魚や鴨料理にもよく合う。
生産者
Stanford Hills Estate
スタンフォード・ヒルズ・エステート
スタンフォード・ヒルズ・エステートは、南アフリカ・ケープ半島の付け根、オーバーバーグ地区に位置するスタンフォード村の外れ、歴史あるウェルテヴレーデ農場内、クライン・リバー山脈の麓に佇む家族経営のブティック・ワイナリーです。ケープタウンからケープ・ホエール・コーストを約1.5時間走った場所にあります。オーナー兼醸造家のピーター・カストナーが醸造を、ジャミ・カストナーがホスピタリティを統括しています。ぶどうはすべて自社畑で栽培・手摘みされ、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、フラッグシップの「ジャクソンズ・ピノタージュ」を筆頭とするピノタージュ、シラーズ、ロゼ、ケープ・ブレンドの「ヴェルドファイア」、メトード・キャップ・クラシック(瓶内二次発酵スパークリング)まで幅広いラインナップを生産しています。醸造以外にも、花き栽培や農場のダムを活かした敷地内には、ポルトガル・モザンビーク料理を提供するレストラン「カサ・チェロ」、テイスティングルーム、歴史的なマナーハウスやコテージ、ラグジュアリーグランピングまで揃う宿泊施設が併設されています。
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stanfordhills.co.zaThamnus Wines
タムナス・ワインズ
タムナス・ワインズは2019年創業、2020年収穫が最初のヴィンテージという若いワイナリーで、南アフリカ・オーバーバーグ地区(ケープサウスコースト)、カレドンとハーマナスの間、ヘメル・アン・アーデ・ヴァレーを望むクライン・リヴィエ山脈の北向き斜面(R320号線ヘメル・アン・アーデ・ロード沿い)に位置する、シャルドネ(およびピノ・ノワール)専業の小規模生産者です。畑のボッケフェルド頁岩土壌と冷涼な海洋性気候の影響を受ける立地が、ゆっくりとした穏やかな成熟と自然な高い酸を育みます。醸造・栽培を率いるのはPJ・ゲイヤー氏で、ハミルトン・ラッセル・ヴィンヤーズでの収穫補助やスプリングフィールド・エステートでのアシスタント醸造家、米国ワシントン・ヒルズ・セラーズやニュージーランドのヴィラ・マリアでのヴィンテージ経験を経たのち、ボルドーのムエックス家(シャトー・マゼール、フォンロック、ムーラン・デュ・カデ)でフライング・ワインメーカーとして8年間、年3回の収穫を手伝いました(シャトー・ペトリュス自体で働いたことはありません)。タムナスでは各シャルドネクローン(CY95・CY76・CY96)を複数のスタイルで別々に仕込んでからブレンドを検討する手法をとり、畑では羊の放牧やカバークロップを取り入れた環境再生型農業を実践しています。ワイナリー名は、この農園とコーゲルバーグ自然保護区などごく限られた場所にのみ自生する希少なフィンボス種の山バラ「オロタムヌス・ゼイヘリ(marsh rose)」に由来し、ラベルの絵は農園のオーナー自身が描いたものです。総生産量は約90トンとごく小規模で、タムナスのラベルで瓶詰めされるのは1ヴィンテージあたり約5トンにとどまります。2021年シャルドネはティム・アトキンMWの2023年南アフリカ特別レポートで95点を獲得し、2022年シャルドネは2025年デキャンター・ワールド・ワイン・アワードで南アフリカ最高得点のシャルドネに選ばれるなど、早くも高い評価を得ています。
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thamnuswines.co.za/
アペラシオン
オーバーバーグの中の、さらに細かい産地です。
よくある質問
- オーバーバーグはどこにありますか?
- オーバーバーグは南アフリカ・ウェスタンケープ州の内陸に位置し、ホッテントッツ・ホーランド山脈からケープ・アグラス沿岸平野にかけて広がる、より広域のケープ・サウス・コースト地域内の一地区です。
- オーバーバーグにはどのようなワードがありますか?
- エランズクルーフ、グレイトン、クラインリバー、ショウズ・マウンテン、ティーウォーターの5つのワードがあり、それぞれ標高や土壌が異なります。
- オーバーバーグの気候の特徴は何ですか?
- 海風よりも標高が冷涼さの主な要因で、標高600mを超える尾根は谷底より4〜6℃涼しくなり、ブドウがゆっくりと均等に熟すことができます。
- オーバーバーグではどの品種が栽培されていますか?
- ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランが中心で、砂岩や頁岩土壌ではシラーやムールヴェードルなどローヌ系品種も良く育ちます。
- オーバーバーグとウォーカーベイの関係は?
- 両者はケープ・サウス・コースト地域内の別々のワイン原産地呼称地区ですが密接に連携しており、ウォーカーベイのヘメル・エン・アールデ・ヴァレーの生産者はオーバーバーグのティーウォーターやエランズクルーフ産のブドウを使用しています。