生産者ポイヤック
シャトー・ランシュ・ムーサ
Château Lynch-Moussas
全面改修で復活した第5級 — シルキーなポイヤックの正統派
シャトー・ランシュ・ムーサはポイヤックに位置する1855年メドック格付け第5級シャトー。名前はアイルランド出身のジャン=バティスト・ランシュ伯爵に由来し、18世紀に彼が所有した広大な領地が後にランシュ・バージュとランシュ・ムーサ(ムーサ村に畑が多いことから命名)の二つに分割された。1919年にカステジャ家が取得し、1969年にエミール・カステジャが単独支配を確立した頃には10ha以下まで荒廃していたが、全面改植と規模の拡大(現在62ha)、シャトーとセラーの改修を断行。さらに2000年代以降は温度管理ステンレスタンクの導入、区画ごとの個別醸造、厳格な選果台の採用で品質が劇的に向上した。品種構成はカベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー25%で、全量手摘み収穫後に区画別醸造し、新樽比率60%のフランス産オーク樽で16〜18ヶ月熟成。2001年ヴィンテージから始まるセカンドワイン「レ・オー・ド・ランシュ・ムーサ」も展開。同じポイヤックの隣シャトーより柔らかくシルキーな質感が特徴で、カシス、シダー、グラファイト、タバコ、ミントの香りが広がるクラシックなポイヤックスタイル。
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こんな方に
第5級の価格帯でクラシックなポイヤックを楽しみたいボルドー中〜上級者、格付けワインのセラーを揃えたいコレクターに最適。
よくある質問
- シャトー・ランシュ・ムーサは誰が所有しているの?
- 1919年よりカステジャ家(ネゴシアン「ボリー・マヌー」傘下)が所有。1969年にエミール・カステジャが単独経営権を握り、全面再建を主導した。
- ランシュ・バージュとどう違うの?
- 同じランシュ伯爵の領地が分割されて生まれた兄弟シャトーだが、現在は完全に別の独立したシャトー。ランシュ・バージュ(4級)はより国際的知名度が高く骨格も強め。ランシュ・ムーサ(5級)は規模が小さくよりシルキーな質感で、価格的にも優れたコストパフォーマンスを持つ。
- いつ飲み頃を迎える?
- 良年のワインは8〜10年後から飲み始められるが、15〜25年の熟成でタバコ、革、ドライハーブなどの複雑な第三アロマが加わり一層深みを増す。
- 「レ・オー・ド・ランシュ・ムーサ」ってなに?
- 2001年ヴィンテージから始まるセカンドワイン。若木や選外区画のブドウから造られ、グランヴァンより早い段階から楽しめながら、ポイヤックらしい個性はしっかり持っている。
- どんな料理に合わせると美味しい?
- カシスやシダーの果実味と磨かれたタンニンには、ローストラム、牛フィレ、鹿肉のシチュー、鴨胸肉のソテー、コンテなど熟成ハードチーズが特に相性よい。