シャトー・カントメルル

Château Cantemerle

「消え去りそうだった」第5級格付けの実力派、コスパ最強ボルドー

シャトー・カントメルルは、ボルドー・オー・メドック地区マコー村に位置する1855年メドック格付け第5級シャトーです。1354年頃からブドウ栽培の記録が残る歴史ある名門で、1855年のパリ万博分類時に一度リストから漏れながらも、オーナー夫人が40年分の取引記録を携えて異議を申し立て復活させたという逸話で知られます。1981年にフランスの保険会社SMBTPが2500万フランで購入し、その後6000万フランを投じて畑を再整備。現在は90ヘクタールの礫質土壌にカベルネ・ソーヴィニヨン(71%)、メルロー(18%)、プティ・ヴェルド(7%)、カベルネ・フラン(4%)を栽培しています。平均樹齢40年。醸造責任者パスカル・ベルトーのもと「柔らかな浸漬」哲学を実践し、満除梗・適温発酵(26〜28℃)・4週間のマセラシオンで、フレンチオーク新樽40〜50%で12〜16ヶ月熟成。2025年竣工の最新ワイナリーは114の独立醸造タンクを備え、区画ごとの精密な管理が可能に。HVE認証取得済み。年間生産量はグラン・ヴァン約25,000ケース、セカンドワイン「レ・ザレー・ド・カントメルル」約12,500ケース。

www.cantemerle.com

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こんな方に

ポイヤックやマルゴーほど高くなく、本格的な1855年格付けワインを楽しみたい方へ。メルローの影響で柔らかくリッチなタンニンと表情豊かなダークフルーツが特徴で、左岸ボルドーの入口として最適。また「格付けの中でも特にコスパが高い」と知るワイン通のコレクターにも支持されている。

よくある質問

シャトー・カントメルルの1855年格付けにまつわる逸話は?
1855年のパリ万博でボルドーワインを分類した際、カントメルルは誤ってリストから漏れてしまいました。当時のオーナー夫人ヴィルヌーヴ=デュフォールが激怒し、40年分の取引記録を示して「他の第5級シャトーと同等以上の価格で売れてきた」と証明。その結果、1855年格付けで行われた唯二の変更のひとつとして、後から追加されました。
シャトー・カントメルルで栽培されているブドウ品種は?
90ヘクタールの畑にカベルネ・ソーヴィニヨン(71%)、メルロー(18%)、プティ・ヴェルド(7%)、カベルネ・フラン(4%)を栽培。マコーとリュドン・メドックの2つの村に畑が広がり、砂礫主体の土壌に平均樹齢40年の古木が点在します。
カントメルルのワインスタイルは他のメドック格付けシャトーと何が違いますか?
ポイヤックやサン・テステフよりも柔らかく、アプローチしやすいスタイルが特徴です。マルゴーに近いとも言われ、華やかな香り、しなやかなタンニン、カシス・プラム・ブラックベリーのダークフルーツ、そして杉、タバコ、スパイスの複雑さが特徴。村名AOCではなくオー・メドックAOCであるため価格が抑えられており、品質対価格比が格付け内でもトップクラスと評価されています。
カントメルルはいつ飲むべきですか?どのくらい熟成できますか?
良いヴィンテージは5〜8年後から楽しめますが、忍耐強く待つほど報われます。2009、2010、2015、2016、2018、2019、2020、2022年などの優良年は20年以上の熟成ポテンシャルを持ちます。若いうちはダークフルーツと杉の木の香り、熟成するとレザー、トリュフ、タバコ、黒鉛の複雑な風味へと変化します。若いヴィンテージは1〜2時間デカンタージュをおすすめします。
セカンドワイン「レ・ザレー・ド・カントメルル」とはどんなワインですか?
樹齢の若いブドウ畑から造られるセカンドワインで、フレッシュな果実味と飲みやすさを重視した醸造を行います。フレンチオーク樽(主に古樽)で熟成し、収穫から3〜7年以内に楽しめる早飲みスタイル。グラン・ヴァンより手が届きやすい価格で、カントメルルの特徴を軽やかに表現した一本です。